「タブを何個か開いただけなのに、パソコンがめちゃくちゃ重い……」「Chromeのタブに"応答なし"って出て固まった!」――そんな経験、ありませんか?
実はGoogle Chromeは、ブラウザの中でもメモリ(パソコンの作業スペース)をたくさん使うことで有名です。2026年4月時点でも、タブの開きすぎや拡張機能の入れすぎが原因で「パソコン全体が重くなる」という声はSNSで後を絶ちません。
でも大丈夫。Chromeには「メモリセーバー」という公式の省メモリ機能が搭載されていて、設定ひとつでかなり快適になります。この記事では、Chromeが重くなる原因5つと、今すぐできる対処法をわかりやすく解説します。
Chromeが重い・遅い原因5つ
まずは「なぜChromeはこんなにメモリを食うのか?」を知っておきましょう。原因がわかれば、対策も見えてきます。
原因1:タブの開きすぎ
Chromeはタブ1つにつき1つのプロセス(作業単位)を立ち上げる仕組みです。つまり、タブを20個開けば20個分のメモリを使います。SNS・動画サイト・ニュースサイトを同時に開いていると、あっという間にメモリが足りなくなります。
原因2:拡張機能の入れすぎ
広告ブロッカー、翻訳ツール、スクリーンショット……便利な拡張機能をたくさん入れていませんか? 拡張機能も1つずつメモリを消費します。Googleの公式ヘルプによると、5〜8個程度が目安で、10個を超えると動作に影響が出やすくなります。
原因3:キャッシュや閲覧データの肥大化
Chromeは表示を速くするために、閲覧したサイトのデータ(キャッシュ)をパソコン内に溜め込みます。これが何GBにも膨らむと、起動や動作が遅くなる原因になります。
原因4:Chromeのバージョンが古い
古いバージョンのChromeには、メモリ管理の改善が反映されていません。最新版では省メモリ機能が強化されているので、アップデートするだけで改善することもあります。
原因5:パソコン自体のメモリ不足
そもそもパソコンのメモリ(RAM)が4GB以下だと、Chrome以前にWindows 11やmacOS自体でかなりのメモリを使ってしまいます。Chromeを快適に使うなら最低8GB、できれば16GBが推奨です。
まずはココを確認!Chromeのタスクマネージャーの使い方
「どのタブがメモリを食っているのかわからない」という人は、Chromeの内蔵タスクマネージャーを使いましょう。Windowsのタスクマネージャーとは別物で、Chrome専用の診断ツールです。
開き方はカンタン:
- Chromeを開いた状態で、キーボードの「Shift + Esc」を押す
- タブや拡張機能ごとのメモリ使用量が一覧で表示される
- メモリを大量に使っているタブを見つけたら、選択して「プロセスを終了」をクリック
ざっくり言うと、Figma・Googleスプレッドシート・SlackのようなWebアプリ系のタブは、単純なニュースサイトの10〜20倍のメモリを使うことがあります。心当たりがあれば、使い終わったら閉じる習慣をつけましょう。
「メモリセーバー」をオンにする手順【最も効果的】
Chromeには2023年から搭載された「メモリセーバー」という公式機能があります。使っていないタブのメモリを自動的に解放してくれる機能で、Googleの公式ヘルプによれば、アクティブなタブや他のアプリに処理能力を優先的に割り当てることができます。
設定手順(PC版Chrome):
- Chromeの右上にある「⋮」(3つの点)をクリック → 「設定」を選ぶ
- 左メニューから「パフォーマンス」をクリック
- 「メモリセーバー」のトグルをオンにする
- レベルを3つから選ぶ:
- 適度:長時間放置したタブだけ対象。軽め
- バランス重視(推奨):一定時間使っていないタブを自動で休止
- 最大:積極的にメモリを節約。タブの多い人向け
ポイントは、常に表示しておきたいサイト(メール、チャットなど)は「除外リスト」に追加できること。設定画面の「常にアクティブにするサイト」から、URLを個別に登録しておけば、そのタブはメモリセーバーの対象外になります。
その他の高速化テクニック4選
メモリセーバーだけでは解決しない場合は、以下の方法も試してみてください。
1. 不要な拡張機能を削除・無効化する
アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力して、使っていない拡張機能をオフまたは削除しましょう。「いつか使うかも」で入れっぱなしのものが意外と多いはずです。
2. キャッシュと閲覧データを削除する
Ctrl + Shift + Delete(Macは⌘ + Shift + Delete)でクリア画面が開きます。「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて削除すれば、数百MB〜数GBの空きができることもあります。
3. ハードウェアアクセラレーションを確認する
「設定」→「システム」→「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」がオンになっているか確認しましょう。グラフィック処理をGPU(グラフィックボード)に任せることで、CPU・メモリの負担が減ります。
4. Chromeを最新版にアップデートする
「設定」→「Chromeについて」を開くと、自動的に最新バージョンのチェックが始まります。メモリ管理の改善は頻繁に行われているので、常に最新版にしておくのが基本です。
それでもダメなら?根本的な解決策
上記をすべて試しても改善しない場合は、パソコン側の問題かもしれません。
- メモリ(RAM)の増設:4GBのパソコンなら8GB以上への増設を検討しましょう。ノートPCでもメモリ交換可能な機種は多いです
- タブ管理の拡張機能を使う:「OneTab」や「Tab Wrangler」など、使っていないタブをまとめて休止・保存してくれる拡張機能があります
- Chromeのリセット:「設定」→「設定のリセット」→「設定を元の既定値に戻す」で、拡張機能やカスタム設定を初期化できます(ブックマークや保存パスワードは消えません)
FAQ
Chromeのメモリセーバーをオンにするとタブのデータは消える?
消えません。メモリセーバーで休止したタブをクリックすると自動的に再読み込みされ、元のページが表示されます。ただし、フォームに入力途中のデータ(未送信の問い合わせフォームなど)は消える場合があるので、大事な入力は先に送信・保存しておきましょう。
Chromeを使わずにEdgeやFirefoxに乗り換えた方がいい?
Microsoft EdgeはChromeと同じエンジン(Chromium)を使っているため、メモリ使用量に大きな差はありません。Firefoxはやや省メモリですが、拡張機能の互換性が異なります。まずはChromeの設定を見直してから判断しても遅くありません。
スマホ版Chromeも同じように重くなる?
スマホ版Chromeにもタブ管理の仕組みはありますが、PCほどメモリを消費しにくい設計です。スマホが重いと感じたら、開いているタブの数を確認して不要なものを閉じましょう。Android版Chromeでは、アドレスバー右の数字アイコンをタップするとタブ一覧が表示されます。
Chromeのタスクマネージャーはスマホでも使える?
残念ながらスマホ版ChromeにはタスクマネージャーはありませんPC版(Windows・Mac・Linux)限定の機能です。スマホの場合は、端末の設定アプリからアプリごとのメモリ使用量を確認しましょう。
参考文献
- Chrome のパフォーマンスをカスタマイズする — Google Chrome ヘルプ
- Chrome がクラッシュする、起動しないなどの問題を解決する — Google Chrome ヘルプ
- What developers need to know about Chrome's Memory and Energy Saver modes — Chrome for Developers Blog
- 「Chrome」の速度低下を解決、Googleが検出ツールを発表 — 窓の杜, 2024年






