「AIで動画が作れるらしい!」とワクワクしてOpenAIのSora(ソラ)を試してみたものの、出来上がった映像がなんかイマイチ……。人物の動きが不自然だったり、思っていた雰囲気と違ったり。「もうちょっとこうしたいんだけど、どうすればいいの?」と悩んでいる人、けっこう多いんです。

実は2026年3月現在、Soraにはリミックス(Remix)・延長(Extend)・再生成(Re-generate)という3つの編集機能が搭載されています。これを使えば、一度作った動画をゼロからやり直さなくても「ここだけ変えたい」が実現できます。

この記事では、Soraの編集機能の使い方をステップごとに解説し、さらにプロンプト(指示文)の書き方のコツもお伝えします。「動画生成AIって難しそう……」という方でも大丈夫。一つずつ見ていきましょう。

そもそもSora(ソラ)ってなに?2026年3月時点の料金と制限

Soraは、OpenAIが開発したテキストから動画を生成するAIツールです。「夕焼けの海辺を走る犬」のように文章で指示を出すと、それに合った短い動画を自動で作ってくれます。

もともと2024年12月に公開されたときは無料でも使えたのですが、2026年1月10日から無料プランでの動画生成は廃止されました。現在は以下の2つの有料プランでのみ利用できます。

プラン月額クレジット解像度最大秒数透かし
ChatGPT Plus月20ドル(約3,000円)1,000/月720p5秒あり
ChatGPT Pro月200ドル(約30,000円)10,000/月+無制限(低速)1080p20秒なし

つまり、Plusプランだと1本あたり5秒・720pの動画しか作れません。「短すぎる……」と感じるかもしれませんが、ここで活躍するのが延長(Extend)機能です。

なお、SoraはiOSアプリ(App Store)とWebブラウザ版(sora.com)の両方から利用可能。AndroidアプリもGoogle Playで配信されています。

リミックス(Remix):動画の雰囲気だけ変えたいときに

リミックスは、すでに生成した動画の構図やカメラワークを維持したまま、一部の要素だけを変更できる機能です。たとえば「背景の壁の色を青から赤に変えて」「人物の服装をスーツにして」といった微調整ができます。

使い方はカンタン:

  1. Soraで生成した動画を開く
  2. 動画の下にある「Remix」ボタンをタップ
  3. 変更したい内容をテキストで入力(例:「背景を夜景に変更」)
  4. 変更の強度を選択して生成

ポイントは変更の強度(Strength)の設定です。3段階から選べます。

  • Subtle(微調整):色味や照明など最小限の変更。元の映像をほぼそのまま残したいとき
  • Mild(やや変更):服装や背景を変えたいけど、全体の雰囲気は維持したいとき
  • Strong(大幅変更):季節を変える、シーンの雰囲気をガラッと変えたいとき

ざっくり言うと、最初はSubtleから試して、物足りなければ強度を上げていくのがおすすめ。いきなりStrongにすると元の動画の良さが消えてしまうことがあります。

延長(Extend):動画の「続き」を作って長くする

Plusプランだと1本5秒しか作れませんが、延長(Extend)機能を使えば動画の「その後」を追加生成できます。キャラクターや背景の雰囲気を引き継いだまま、シーンを伸ばせるのが魅力です。

使い方:

  1. 生成済みの動画を開く
  2. Extend」ボタンをタップ
  3. 続きのシーンの説明を入力(例:「犬がこちらを振り返ってしっぽを振る」)
  4. 生成を開始

延長を繰り返せば5秒→10秒→15秒……と動画を伸ばしていけます。ただし、延長するたびにクレジットを消費するので、Plusプランの月1,000クレジットだとあっという間になくなります。プロンプトを練ってから延長するのが賢い使い方です。

なお、延長機能は2026年3月時点でiOSアプリとsora.comの両方で利用でき、OpenAI公式リリースノートによると、すべてのSora利用可能地域で展開されています。

再生成(Re-generate):同じプロンプトでもう一回ガチャを引く

動画生成AIには「ガチャ要素」があります。同じプロンプトでも、生成するたびに違う映像が出てくるんです。「なんか微妙だな」と思ったら、同じプロンプトのまま再生成してみましょう。それだけで見違えるほど良くなることもあります。

とはいえ、毎回クレジットは消費されるので、闇雲にガチャを引くのはもったいない。次のセクションで紹介する「プロンプトの書き方のコツ」を押さえてから再チャレンジするのがおすすめです。

思い通りの動画にするプロンプトの書き方5つのコツ

Soraの出来栄えは、プロンプト(指示文)の書き方で大きく変わります。以下の5つのポイントを押さえましょう。

1. 具体的に書く(曖昧な表現はNG)

×「きれいな風景」→ ○「夕焼けに染まった湘南の海岸を、ゴールデンレトリバーが砂浜を駆け抜ける。カメラはローアングルで犬を追いかける」

場所・被写体・カメラワーク・照明を具体的に指定するほど、イメージに近い映像になります。

2. 英語で書くと精度が上がる

Soraは英語のプロンプトに最適化されています。日本語でも動きますが、細かいニュアンスは英語のほうが伝わりやすいです。英語が苦手なら、ChatGPTやDeepLで日本語→英語に変換してからSoraに渡す「2ステップ」がおすすめです。

3. 失敗した動画をChatGPTに見せてプロンプトを改善

生成された動画がイマイチだったら、その動画をChatGPTにアップロードして「この動画のここが不自然。もっとリアルにするプロンプトを考えて」と聞いてみましょう。AIがAIを改善する、2026年ならではのワークフローです。

4. 実在の映像を参考にすると成功率アップ

まったく架空のシーンよりも、現実にありそうな風景やシチュエーションのほうが映像の破綻(手や指がおかしくなるなど)が少ない傾向があります。

5. 画像をアップロードして「出発点」にする

テキストだけでなく、画像をアップロードしてそこから動画を生成するImage-to-Video機能も活用しましょう。自分で撮った写真やイラストを起点にすれば、「思っていたのと違う」が格段に減ります。

FAQ

Soraは無料で使えないの?

2026年1月10日以降、無料プランでの動画生成は廃止されました。現在はChatGPT Plus(月20ドル)またはPro(月200ドル)への加入が必要です。ただし、他のユーザーが生成した動画の閲覧やリミックスの「視聴」は無料アカウントでも可能です。

Soraで作った動画をSNSに投稿しても大丈夫?

OpenAIの利用規約上、Soraで生成した動画の商用利用は認められています(2026年3月時点)。ただしPlusプランの場合は透かし(ウォーターマーク)が入るため、SNS投稿時に気になる方はProプランの検討を。また、実在の人物に似せた動画の生成は規約で制限されています。

リミックスと再生成の違いは?

再生成は「同じプロンプトでもう一度生成し直す」だけ。リミックスは「元の動画の構図を維持しつつ、追加の指示で特定の要素を変更する」機能です。微調整したいならリミックス、まったく新しいバリエーションが欲しいなら再生成、と使い分けましょう。

1,000クレジットで何本くらい動画が作れる?

Plusプランの場合、720p・5秒の動画1本あたり約20〜40クレジットを消費します(解像度や設定により変動)。つまり月に25〜50本程度が目安です。リミックスや延長にもクレジットがかかるので、計画的に使いましょう。

参考文献