フリーランス仲間のカード明細に「見覚えのない980円」
先月、フリーランス仲間とのZoom飲み会でのこと。「カード明細に見覚えのない980円がある」と言い出した人がいました。調べてみたら、3か月前に「初月無料」で登録した動画編集アプリがトライアル終了後にそのまま月額課金へ切り替わっていたんです。
「え、アプリはもう消したのに?」と本人は驚いていましたが、アプリを削除しただけではApp StoreやGoogle Playの定期購入契約は解除されません。この仕組みを知らなかった人が4人中3人。私もあらためてぞっとしました。
もっと厄介なのが、サブスクの支払い先が1か所ではないこと。Apple ID経由、Google Play経由、クレジットカード直接、キャリア決済(携帯料金と一緒に引き落とされるもの)と、少なくとも4つのルートに散らばっています。1か所だけ確認しても全体像はつかめません。
4つのルートを順番にチェックしていきましょう。全部あわせて15分くらいで終わります。
ルート1:Apple ID(App Store)のサブスクを確認する
iPhoneユーザーがまず開くべきなのは、App Store経由のサブスクリプション画面です。
- 「設定」アプリを開く
- いちばん上の自分の名前をタップ
- 「サブスクリプション」をタップ
「有効」と表示されているものが、いま課金されているサブスクです。使っていないものがあれば、タップして「サブスクリプションをキャンセルする」を選んでください。次回の更新日から課金が止まります。
ひとつ安心してほしいのは、キャンセルしても契約期間が残っていれば、その期間中はサービスを使い続けられるということ。月の途中でキャンセルしても、今月分が無駄になることはありません。
実家の母のiPhoneを確認したとき、使っていないフィットネスアプリが月額480円で3か月間も課金されていました。合計1,440円。母は「アプリ消したのに」とびっくりしていましたが、App Storeの契約はアプリの有無とは別に動いています。
ルート2:Google Playの定期購入を確認する
Androidユーザーはもちろん、iPhoneでもGmailやYouTubeなどGoogle経由で登録したサブスクがある場合はこちらも確認してみてください。
- Google Playストアアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「お支払いと定期購入」をタップ
- 「定期購入」をタップ
表示された一覧が、Google Play経由で契約中のサブスクです。不要なものは「解約」ボタンから次回の課金を止められます。
注意点がひとつあります。Google Playストアからダウンロードしたアプリでも、アプリ内やWebサイトで直接クレジットカード情報を入力して契約した場合は、この画面には出てきません。その場合は次のルート3で見つかるはずです。
ルート3:クレジットカード明細を直近3か月分チェックする
Apple IDにもGoogle Playにも出てこないサブスク。それはWebサイトから直接クレジットカードで契約しているケースです。NetflixやSpotifyのWeb経由契約、Adobe Creative Cloud、各種オンラインストレージなどがこれにあたります。
確認方法はシンプルで、クレジットカードのアプリやWebサイトで直近3か月分の明細を見返してみてください。月額300円〜500円くらいの小さな金額が毎月同じ日に引き落とされていたら、それがサブスクです。
フリーランス仲間とのZoomで全員で棚卸しをしたとき、2人が「このCLOUD STORAGE 480って何?」と首をひねっていました。調べたら2年前に登録したオンラインストレージで、無料プランに戻し忘れていたもの。月480円が24か月で11,520円。見つけた瞬間、画面の向こうで頭を抱えていました。
明細の項目名はサービス名と違う表記になっていることが多いので、金額と引き落とし日のパターンで探すのがコツです。
ルート4:キャリア決済の継続課金を確認する
見落とされやすいのが、携帯料金と一緒に引き落とされるキャリア決済です。毎月の携帯料金に紛れているため、明細を細かく見ないと気づけません。各キャリアのマイページから確認できます。
- ドコモ:My docomo → 決済サービスご利用明細 → 継続課金一覧
- au:au ID TOP → auかんたん決済 → ご利用明細
- ソフトバンク:My SoftBank → まとめて支払い → ご利用履歴
母のスマホを棚卸ししたとき、ガラケー時代に契約した有料天気予報アプリが月額330円で2年以上課金され続けていたことがありました。標準の天気アプリで十分なのに、合計で7,920円。母はキャリア決済という仕組み自体を知りませんでした。
格安SIMに乗り換えた方も油断できません。旧キャリアのキャリア決済が残っている可能性があるので、以前使っていたキャリアのマイページにもログインして確認してみてください。
次の「解約し忘れ」を防ぐ習慣づくり
棚卸しが終わったら、同じことを繰り返さないための仕組みを作っておくと安心です。
無料トライアル登録直後に自動更新をオフにする。意外と知られていませんが、登録してすぐ自動更新をオフにしても、トライアル期間はそのままフルに使い切れます。iPhoneなら「設定」→「サブスクリプション」から該当アプリを選んで「サブスクリプションをキャンセルする」をタップ。トライアル終了日まではサービスが使え、終了後に課金されません。
Googleカレンダーにトライアル終了2日前のリマインダーを入れる。自動更新オフが不安な方は、こちらの方法がおすすめです。うちでは夫と共有のGoogleカレンダーに入れるようにしていて、期限切れ前に「残す?やめる?」を相談できるので助かっています。
年2回「サブスク棚卸し日」をカレンダーに登録する。GW明けと年末の年2回、4ルートを全部チェックする日を決めておくと、知らない課金が長く続くリスクを減らせます。15分で終わるので、コーヒーを飲みながらでも十分です。
もし気づかず課金されていた分を取り戻したい場合、Apple経由の課金ならreportaproblem.apple.comから購入60日以内であれば返金リクエストが可能です(2026年7月時点)。Google Play経由でも、Google Playストアの注文履歴から返金申請ができます。
FAQ
アプリを削除すればサブスクも自動で解約される?
解約されません。アプリの削除とサブスクの契約は別の仕組みで管理されています。アプリを消しても月額課金は続くため、必ず「設定」→「サブスクリプション」(iPhone)またはGoogle Playストア→「定期購入」(Android)から解約手続きをしてください。
無料トライアル中に自動更新をオフにしたら、すぐ使えなくなる?
使えなくなりません。自動更新をオフにしてもトライアル期間の最終日まではサービスをそのまま利用できます。Apple公式サポートにも、キャンセル後も有効期限までは利用可能と記載されています。
キャリア決済のサブスクは格安SIMに乗り換えたら自動で止まる?
止まらない場合があります。旧キャリアのキャリア決済で契約していたサービスは乗り換え後も残ることがあるため、旧キャリアのマイページにログインして継続課金一覧を確認してください。
課金されていたことに気づかなかった分は返金してもらえる?
Apple経由であればreportaproblem.apple.comから購入60日以内の返金リクエストが可能です。ただし承認はApple側の判断になるため、必ず返金されるとは限りません。
参考文献
- サブスクリプションと購入 — Apple公式サポート
- Google Playでの定期購入の解約、一時停止、変更 — Google Playヘルプ
- Androidで加入しているサブスク(定期購入)を確認/解約する方法は? — Android公式
- Request a refund for apps or content that you bought from Apple — Apple Support






