「レンジフード(換気扇)がベタベタで触りたくない」「コンロの五徳が焦げついて、普通の食器用洗剤じゃビクともしない」――キッチンの油汚れ、放置すればするほど手強くなりますよね。

でも大丈夫。汚れの程度と素材に合わせて洗剤を使い分ければ、自分でもしっかり落とせます。この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、重曹・セスキ炭酸ソーダ・中性洗剤の正しい選び方と、レンジフードのフィルター・ファン・コンロの五徳それぞれの掃除手順をわかりやすく解説します。

まず知っておきたい!洗剤3種の特徴と使い分け

キッチンの油汚れ掃除で使う洗剤は、大きく分けて3つ。それぞれ得意な汚れと注意点が違います。

食器用中性洗剤は、毎日のちょっとした油はねや軽い汚れに最適です。素材を傷めにくいので、アルミ製のレンジフードにも安心して使えます。ただし、ガチガチにこびりついた油汚れには力不足です。

重曹(炭酸水素ナトリウム)は弱アルカリ性で、中程度の油汚れに効果的。粉のまま研磨剤としても使えるし、お湯に溶かしてつけ置きにも使えます。小さな子どもがいる家庭でも安心して使える、いわば「エコ洗剤の定番」です。

セスキ炭酸ソーダは重曹よりアルカリ度が高く、ガンコな油汚れに強い。水に溶けやすいのでスプレーにしやすいのもメリットです。ただし、茂木流掃除講座によれば、アルミ・銅・真鍮の素材には使えません。「アルカリ焼け」で黒く変色してしまう恐れがあるためです。

ざっくりまとめると、こんな使い分けがベストです。

  • 軽い汚れ(1〜2週間分) → 食器用中性洗剤でサッと拭く
  • 中程度の汚れ(1〜3ヶ月分) → 重曹のつけ置き
  • ガンコな汚れ(半年以上放置) → セスキ炭酸ソーダのつけ置き
  • アルミ素材の部品 → 中性洗剤のみ(重曹・セスキはNG)

レンジフード(換気扇)のフィルター&ファン掃除手順

レンジフードの掃除は「フィルター」と「シロッコファン(内部の回転羽根)」がメインターゲット。三菱電機の公式サイトによると、フィルターは月1回、ファンは3ヶ月に1回が推奨頻度です。

用意するもの:

  • 重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)
  • 40〜60℃のお湯
  • 大きめのゴミ袋またはシンクの排水口を塞ぐ栓
  • 古い歯ブラシ・スポンジ
  • ゴム手袋

手順1:電源を切ってパーツを外す
必ずレンジフードの電源を切ってから、フィルターとファンを取り外します。取り外し方がわからない場合は、メーカーの取扱説明書を確認してください。ネジ1〜2本で留まっているだけのタイプが多いです。

手順2:つけ置き液を作る
シンクや大きめのゴミ袋に40〜60℃のお湯を張り、重曹を溶かします。くらしのマーケットによると、お湯1リットルに対して重曹大さじ3〜5杯が目安です。セスキ炭酸ソーダの場合は、水500mlに小さじ1杯でOK。

手順3:1〜2時間つけ置きする
外したフィルターとファンをつけ置き液に沈めて、1〜2時間放置します。お湯の温度が高いほど油が溶けやすいですが、60℃を超えると部品を傷めることがあるので注意。

手順4:ブラシでこすって洗い流す
つけ置き後、浮き上がった油汚れを古い歯ブラシやスポンジでこすり落とします。細かい溝には歯ブラシが便利。最後にしっかり水で洗い流し、完全に乾かしてから元に戻しましょう。

注意:フィルターやファンがアルミ製の場合は、重曹やセスキではなく中性洗剤で洗ってください。素材がわからない場合は、取扱説明書で確認するか、目立たない場所で少量試してから掃除するのが安全です。

コンロの五徳・天板の油汚れ&焦げ落とし手順

コンロ周りは「五徳(ゴトク)」「天板(トッププレート)」「バーナー周り」の3ヶ所を押さえればOKです。

五徳の掃除(重曹つけ置き法)

東京ガスの公式サイトで紹介されている方法が簡単で確実です。鍋に水1リットルと重曹大さじ1杯を入れ、五徳を沈めてから火にかけます。沸騰したら火を止めて、2時間ほどそのまま放置。冷めたら、浮き上がった汚れをスポンジや歯ブラシでこすり落とします。

軽い汚れなら、台所用中性洗剤をつけたスポンジで洗うだけでも十分です。ポイントは「汚れがついたら早めに洗う」こと。東京ガスによれば、調理後にコンロがまだ温かいうちにサッと拭くだけで、ガンコ汚れの蓄積を防げます。

天板の掃除

天板はホーロー・ガラストップ・ステンレスなど素材が様々です。共通して使えるのは、食器用中性洗剤を含ませた布やキッチンペーパーで拭く方法。こびりつきがある場合は、重曹ペースト(重曹3:水1の割合で練る)を塗って15分放置し、スポンジでこすります。

ガラストップの場合は、金属たわしや粒子の粗いクレンザーは傷がつくのでNG。柔らかいスポンジか、専用のクリーナーを使いましょう。

油汚れを溜めない!毎日30秒の予防習慣

「年末の大掃除でまとめてやる」だと、油汚れがガチガチに固まって落とすのが大変。そうなる前に、日常のちょっとした習慣で予防するのがいちばんラクです。

調理後すぐ拭き(30秒ルール)
料理が終わったら、コンロの天板と五徳の周りをキッチンペーパーでサッと一拭き。油は温かいうちなら水拭きだけでも落ちます。これを毎回やるだけで、年末にゴシゴシする必要がなくなります。

レンジフードフィルターにカバーをつける
100均で売っている不織布のフィルターカバーを取り付けておくと、油がフィルター本体に直接つくのを防げます。カバーが汚れたら交換するだけなので、掃除がグッとラクに。

月1回のセスキスプレー習慣
セスキ炭酸ソーダ水(水500mlにセスキ小さじ1)をスプレーボトルに作っておき、月に1回レンジフードの表面に吹きかけて拭き取るだけ。これだけで油汚れの蓄積をかなり抑えられます。

自分で落ちないときはプロに頼む?業者クリーニングの相場と判断基準

「何年も放置してしまった」「何度こすっても全然落ちない」という場合は、プロのハウスクリーニングを検討してもいいかもしれません。

2026年4月時点の相場は、レンジフードのクリーニングで1万〜2万円程度が目安。コンロ周りもセットだと1.5万〜2.5万円程度のことが多いです。

プロに頼んだほうがいいケースは以下のとおりです。

  • 3年以上掃除していない
  • ファンが油で固まって回りにくくなっている
  • 自分でつけ置きしても茶色いベタつきが取れない
  • レンジフードの素材がわからず、どの洗剤を使っていいか不安

逆に、半年〜1年程度の汚れなら、この記事で紹介した方法で十分キレイになります。まずは自分で試してみて、ダメならプロに相談する、という順番がおすすめです。

FAQ

重曹とセスキ炭酸ソーダ、どっちを買えばいい?

迷ったら重曹がおすすめです。油汚れだけでなく研磨剤としても使え、アルミ以外の素材なら幅広く対応できます。ガンコな油汚れが多い家庭はセスキも追加で持っておくと便利です。

レンジフードの掃除頻度はどのくらいが理想?

フィルターは月1回、ファンは3ヶ月に1回が目安です。揚げ物や炒め物をよく作る家庭はもう少し頻度を上げましょう。

アルミ製の換気扇に重曹を使ってしまった場合はどうすればいい?

すぐに水で十分に洗い流してください。短時間であれば大きな問題にならないことが多いですが、変色してしまった場合は、酢水(水に酢を少量混ぜたもの)で拭くと多少戻ることがあります。

五徳のガンコな焦げが重曹つけ置きでも取れないときは?

重曹沸騰水で煮る方法を試してください。鍋に水と重曹を入れて五徳を沈め、沸騰後20分ほど煮てから2時間放置すると、つけ置きだけでは落ちなかった焦げも浮き上がりやすくなります。

IHクッキングヒーターのトッププレートにも同じ方法が使える?

IHのガラストップには重曹ペーストが使えますが、金属たわしや粗いクレンザーはNGです。柔らかい布やラップに重曹ペーストをつけて、円を描くようにやさしくこすりましょう。

参考文献