「掃除機をかけてるのに部屋がなんか臭い…」「買った頃より明らかに吸わなくなった」——コードレスのスティック掃除機を使っていると、こんな悩みに直面しがちです。
とくにペットを飼っている家庭では、排気の臭いが強烈になったり、ペットの毛が絡まって吸引力がガクッと落ちたりすることも。2026年2月現在、ダイソン・パナソニック・日立などの主要メーカーはいずれも「フィルターの定期メンテナンス」を推奨していますが、正しいやり方を知らないと逆効果になるケースもあります。
この記事では、スティック掃除機が臭くなる・吸わなくなる原因5つと、フィルター掃除で吸引力を復活させる具体的な手順を解説します。
スティック掃除機が臭くなる原因5つ
「掃除してるのに臭い」の正体は、たいてい掃除機の中にあります。主な原因は以下の5つです。
原因1:ダストボックスにゴミが溜まりっぱなし
吸い込んだホコリ・髪の毛・食べカスなどがダストボックス(ゴミカップ)に放置されると、雑菌が繁殖して悪臭の温床になります。とくに夏場は数日で臭いが出始めることも。パナソニック公式(UP LIFE)によれば、使用後は毎回ゴミを捨てるのが理想です。
原因2:フィルターにカビ・雑菌が繁殖している
掃除機のフィルターは、ホコリや微細なゴミをキャッチする役割を持っています。しかし、長期間洗わずに放置すると、フィルター自体に雑菌やカビが繁殖し、排気と一緒に臭いが部屋中に広がります。「掃除機をかけると生乾きみたいな臭いがする」という場合は、まずフィルターを疑いましょう。
原因3:水気のあるゴミを吸い込んだ
ペットの粗相、こぼした飲み物の跡、湿った食べカスなど、水分を含むゴミを吸い込むと、掃除機の内部で湿気がこもってカビが発生します。一般的なスティック掃除機は乾いたゴミ専用です。水気を吸ってしまった場合は、すぐにダストボックスとフィルターを取り外して乾燥させましょう。
原因4:ブラシヘッドに髪の毛・ペットの毛が絡まっている
回転ブラシに毛が絡まると、ブラシの回転が鈍くなって吸引力が低下します。さらに絡まった毛にホコリや皮脂が付着し、時間が経つと嫌な臭いの原因になります。パナソニック公式によると、ペットの毛が絡まりにくい「からまないブラシ」搭載モデルもありますが、どのモデルでも定期的なブラシ掃除は必要です。
原因5:フィルターを洗った後に乾燥が不十分
これが意外と多い落とし穴です。フィルターを水洗いした後、しっかり乾かさないまま本体に戻すと、かえってカビが繁殖して臭いが悪化します。ダイソン公式のメンテナンスページでは、洗浄後は「最低24時間、自然乾燥させてから取り付ける」と明記されています。
吸引力が落ちる原因もほぼ同じ
「臭い」と「吸わない」は別のトラブルに見えますが、実は原因がかなり重なっています。
フィルターが目詰まりすると、空気の通り道がふさがれて吸引力がダウンします。ブラシヘッドに毛が絡まれば、回転ブラシがゴミをかき出す力が弱まります。つまり、「臭い」を解決するメンテナンスをすれば、たいてい「吸わない」も一緒に解決するんです。
もうひとつ見落としがちなのがバッテリーの劣化。コードレス掃除機は充電が減ると吸引力も下がります。フル充電しても明らかにパワーが落ちている場合は、バッテリーの寿命を疑ってみてください。多くのメーカーで交換バッテリーが販売されています。
フィルター掃除の正しいやり方【メーカー別ポイント】
フィルター掃除が臭い・吸引力低下の両方に効く最強のメンテナンスです。2026年2月現在の主要メーカーの公式推奨をまとめました。
共通の基本手順
STEP 1:フィルターを本体から取り外す
STEP 2:軽くトントンと叩いて、表面のホコリを落とす
STEP 3:流水(冷水)で洗う。洗剤は基本的に使わない
STEP 4:風通しの良い場所で24時間以上、完全に自然乾燥させる
STEP 5:完全に乾いたことを確認してから本体に戻す
ダイソン
公式メンテナンスページによると、フィルターは月1回の水洗いを推奨。洗剤・食器洗い機・洗濯機は使用不可。プレモーターフィルターは外側から流水を当て、ポストモーターフィルターは内側に水を流し入れて洗います。乾燥は最低24時間。
パナソニック
パナソニック公式FAQによると、フィルターやメッシュ部分は水洗いし、陰干しで十分に乾燥させます。排気フィルターは機種によって取り外し可否が異なるため、取扱説明書を確認しましょう。
日立
日立公式サポートページでは、フィルターやダストケースの水洗い後は「十分に乾燥してからご使用ください」と案内。内部にニオイがこもる場合は、ダストケースの水洗いも有効です。
臭いがどうしても取れない時の裏ワザ3つ
フィルターを洗ってもまだ臭い…という場合は、以下の方法を試してみてください。
裏ワザ1:重曹を吸わせる
小さじ1杯程度の重曹を床にまき、そのまま掃除機で吸い込みます。重曹は消臭効果があるので、ダストボックス内やフィルターを通る空気の臭いを軽減してくれます。手軽にできるので、まず最初に試してみたい方法です。
裏ワザ2:酸素系漂白剤でフィルターをつけ置き
通常の水洗いで臭いが取れない場合は、酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)をぬるま湯に溶かし、フィルターを30分ほどつけ置きする方法があります。ただし、塩素系漂白剤(ハイターなど)はフィルターを傷める可能性があるので避けてください。つけ置き後は流水でしっかりすすぎ、24時間以上乾燥させましょう。
裏ワザ3:ダストボックスをアルコールで拭く
ダストボックス内部を消毒用アルコール(エタノール)を含ませた布で拭き取ります。雑菌を除去できるため、ゴミを捨てた後でも残る臭いに効果的です。拭いた後は十分に乾かしてから使用してください。
日頃のメンテナンスで臭い・吸引力低下を予防するコツ
トラブルが起きてから対処するより、日頃のちょっとした習慣で予防するほうがラクです。
毎回やること:
- 使ったらダストボックスのゴミを捨てる(溜め込まない)
- ブラシヘッドに絡まった毛をハサミで切って取り除く
月1回やること:
- フィルターを水洗いして24時間以上乾燥させる
- ダストボックスを水洗いまたはアルコールで拭く
- パイプ(延長管)の中にゴミが詰まっていないか確認する
半年〜1年に1回やること:
- フィルターの交換を検討する(メーカー推奨の交換目安を確認)
- バッテリーの持ちが悪くなっていないかチェック
とくにペットを飼っている家庭では、ブラシヘッドの毛取りを「毎回」やるのがポイント。ダイソン公式のペット向けページでも、ペット世帯向けのメンテナンス情報が紹介されています。
FAQ
スティック掃除機のフィルターは洗剤で洗っていい?
基本的にNGです。多くのメーカーは「水洗いのみ」を推奨しています。臭いが取れない場合は酸素系漂白剤のつけ置きを試しましょう。塩素系漂白剤はフィルターを傷める可能性があるので避けてください。
フィルターの乾燥はドライヤーで時短できる?
おすすめしません。高温の風はフィルターを変形させたり、素材を劣化させたりする原因になります。自然乾燥で24時間以上かけて完全に乾かすのが正しい方法です。
フィルター掃除をしても吸引力が戻らない場合は?
パイプ(延長管)やヘッド内部にゴミが詰まっていないか確認してください。それでも改善しない場合はバッテリーの劣化が考えられます。バッテリー交換で復活するケースが多いです。
ペットの粗相を吸い込んでしまったらどうすればいい?
すぐにダストボックスとフィルターを取り外し、水洗いしてください。本体内部も湿った布で拭き取り、すべてのパーツを完全に乾燥させてから組み立てましょう。放置するとカビが発生して臭いが染みつきます。
フィルターの交換目安はどのくらい?
メーカーやモデルによって異なりますが、一般的に1〜2年が交換の目安です。月1回の水洗いメンテナンスをしていても、フィルターの性能は徐々に落ちていきます。吸引力の低下が改善しなくなったら交換を検討しましょう。
参考文献
- 掃除機の排気から出るイヤな臭い!その原因と消臭対策とは? — パナソニック UP LIFE
- ダイソンスティック掃除機のお手入れ方法 — Dyson公式
- フィルターや本体内部からのにおいが気になります — 日立 家電品サポート
- 掃除機の排気が焦げ臭い・臭いときは — パナソニック公式FAQ
- 吸引力は落ちてませんか?掃除機はノズルやブラシをお手入れして賢く使おう — パナソニック公式通販



