「パソコンの電源を入れてからデスクトップが使えるまで 5 分以上かかる……」これも PC ショップ時代に持ち込みでよく見たやつです。とくに Windows 11 にアップデートしてから遅くなった、という相談は本当に多かったです。

結論から言うと、Windows 11 の起動が遅くなる原因はだいたい 6 つに集約できます。本記事では 2026年3月時点の Windows 11 24H2(自分の検証機)で確認した、原因と 今すぐ自分で試せる高速化の設定 を順番に解説します。順に潰していけば 30 分以内にだいたいの場合は解決します。

原因1:スタートアップアプリが多すぎる

パソコンの起動が遅い原因で いちばん多い のがこれです。スタートアップアプリというのは、パソコンを立ち上げたときに自動で起動するソフトのこと。ここにたくさんのアプリが登録されていると、全部を同時に立ち上げようとするので当然遅くなります。

Teams、OneDrive、Spotify、セキュリティソフト、クラウドストレージ……気づかないうちにどんどん増えていることが多いです(自分のメイン機でも、半年ぶりに見直したら 12 個も登録されていました)。

対処法:タスクマネージャーで不要なアプリを無効にする

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
  2. 左側メニューの「スタートアップ アプリ」をクリック
  3. 「スタートアップへの負荷」が「高」になっているアプリを確認
  4. 使わないアプリを右クリック →「無効にする

ただし、セキュリティソフトや Windows Security など セキュリティ関連のアプリは無効にしない でください。ウイルス対策が効かなくなります。

原因2:高速スタートアップが無効(または逆にトラブルの原因)

Windows 11 には「高速スタートアップ」という機能があります。シャットダウン時にシステムの状態を一部保存しておいて、次の起動を速くする仕組みです。

Microsoft 公式ドキュメント によると、高速スタートアップは Windows 8 で導入された機能で、カーネルとドライバーの状態を休止ファイルに保存することで起動時間を短縮します。

注意点もあります。SSD 搭載 PC では高速スタートアップをオンにしても起動時間の差は数秒〜十数秒程度。一方で 周辺機器が認識しないWindows Update が正しく適用されない といったトラブルの原因になることもあります(自分は USB ハブの認識不良でこれを切ったらピタッと収まった経験があります)。

対処法:設定を確認・切り替えてみる

  1. コントロールパネル」を開く(検索バーで「コントロールパネル」と入力)
  2. 電源オプション」→「電源ボタンの動作の選択
  3. 現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
  4. 高速スタートアップを有効にする」のチェックを確認

起動が遅いならオンにしてみる。逆に周辺機器トラブルが起きているならオフにして再起動。

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原因3:HDD のままで SSD に換装していない

これは 劇的に効果がある 対処法です。HDD(ハードディスク)搭載なら、起動に 2〜5 分かかるのはある意味「正常」。HDD はデータの読み書き速度が SSD の 10 分の 1 以下なので物理的に遅いんですよね。

SSD(ソリッドステートドライブ)に換装すると、起動時間が 20〜40 秒程度 まで短縮されることが多いです。2026 年現在、容量 500GB の SSD は 5,000〜7,000 円程度で買えます。15 年自作 PC をやってきても、この HDD → SSD 換装の体感差にはいつも驚かされます。

HDD か SSD かを確認する方法

  1. Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャー
  2. パフォーマンス」タブ
  3. 左側の「ディスク」を選択すると「SSD」または「HDD」と表示される

HDD だった場合は、SSD への換装を強く推奨します。自分でやるのが不安なら、家電量販店や PC ショップで換装サービス(3,000〜5,000 円程度)を利用するのもアリ。

原因4:Windows Update がバックグラウンドで動いている

パソコンを起動したとき、裏で Windows Update のダウンロードやインストール が走っていると、ディスクや CPU に負荷がかかって動作が重くなります。とくに数日〜数週間 PC を使っていなかった場合、たまった更新を一気に処理しようとするため、起動後しばらく重い状態が続きます。

対処法:手動でアップデートを完了させる

  1. 「設定」→「Windows Update」
  2. 「更新プログラムのチェック」
  3. すべての更新をインストールして 再起動
  4. 更新がなくなるまで繰り返す

更新を溜め込まないよう、週に 1 回は PC を起動して更新チェック する習慣をつけるのがおすすめです。

原因5:ディスクの空き容量が不足

C ドライブの空き容量が 10% 以下 になると、Windows の動作全般が遅くなります。起動時に必要な一時ファイルやメモリのスワップ領域が確保できなくなるからです。

対処法:ストレージセンサーで不要ファイルを削除

  1. 「設定」→「システム」→「ストレージ」
  2. 「ストレージセンサー」をオン
  3. 「今すぐクリーンアップ」を実行

「一時ファイル」をクリックすると、Windows Update の古いファイルやゴミ箱のデータなど、削除しても問題ないファイルが一覧表示されます。チェックを入れて削除すれば、数 GB〜数十 GB の空きができることも(自分の検証機では 18GB 解放されました)。

原因6:ウイルス・マルウェアに感染

上の 5 つを試しても改善しない場合、ウイルスやマルウェア が原因の可能性があります。マルウェアはバックグラウンドで大量のリソースを消費するので、起動直後から PC が重くなります。

対処法:Windows Security でフルスキャン

  1. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windows セキュリティ」
  2. 「ウイルスと脅威の防止」
  3. 「スキャンのオプション」→「フル スキャン」を実行

フルスキャンには 30 分〜1 時間ほどかかりますが、マルウェアが見つかれば駆除で劇的に改善することがあります。Microsoft 公式の Windows セキュリティヘルプ も参考にしてください。

FAQ

パソコンの起動に何分くらいかかるのが普通?

SSD 搭載の Windows 11 PC なら 20〜40 秒 が目安。HDD 搭載なら 1〜3 分程度。それ以上かかる場合はスタートアップアプリやディスク容量を確認してみてください。

高速スタートアップは有効にすべき?無効にすべき?

基本的には 有効のまま で問題なし。ただし、外付けデバイスが認識しない・Windows アップデート後に不具合が出るなどのトラブルがあるなら、一度無効にして様子を見るのがおすすめです。

SSD に換装したのに起動が遅いのはなぜ?

SSD でも起動に 1 分以上かかる場合は、スタートアップアプリが多すぎるか、Windows Update がバックグラウンドで動いている可能性があります。タスクマネージャーのスタートアップアプリを見直してみてください。

「スタートアップ修復」をしたほうがいい?

通常の起動が遅いだけの場合は不要です。スタートアップ修復は Windows が起動できないとき(ブルースクリーンが出るなど)に使う機能です。まずはこの記事で紹介した 6 つの対処法を試してみてください。

参考文献