LINEを開いたら「プライバシーポリシーに同意してください」という画面が出てきて、メッセージも通話もできなくなった——。2025年5月以降、LINEヤフー株式会社のプライバシーポリシー統合に伴い、同意しないとLINEの全機能が使えなくなる仕組みに変わりました。

「同意って押しちゃって大丈夫なの?」「個人情報を全部渡すことになるの?」と不安な人も多いはず。この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、同意の手順・同意しないとどうなるか・同意後にオフにしておきたいプライバシー設定をまとめて解説します。

そもそも何が起きた?LINEヤフー プライバシーポリシー統合の経緯

2023年10月1日、LINE株式会社とヤフー株式会社が合併して「LINEヤフー株式会社」が誕生しました。これに伴い、それまで別々だったLINEとYahoo! JAPANのプライバシーポリシーが「LINEヤフープライバシーポリシー」として1本に統合されています。

当初は「あとで確認する」ボタンで同意を先延ばしにできましたが、2025年5月以降は順次、同意を保留できなくなりました。つまり、LINEアプリを開くと同意画面が表示され、「同意する」を押さない限りメッセージの送受信・通話・通知の受信といった基本機能がすべて使えない状態になります。

ざっくり言うと、「同意するか、LINEを使わないか」の二択です。

同意しないとどうなる?具体的な制限内容

プライバシーポリシーに同意しない場合、以下の機能がすべて制限されます。

  • トーク(メッセージ)の送受信
  • 音声通話・ビデオ通話
  • 通知の受信(新着メッセージに気づけない)
  • タイムライン・VOOMの閲覧
  • LINE Pay・LINEスタンプなど関連サービス

要するに、LINEのほぼすべての機能が止まります。「同意しなくてもメッセージだけは見られる」ということはありません

ただし重要なのは、「プライバシーポリシーへの同意」と「Yahoo! JAPAN IDとのアカウント連携」は別物だということ。プライバシーポリシーへの同意は必須ですが、Yahoo!アカウントとの連携は任意です。同意画面のあとに連携を促す画面が出ることがありますが、これはスキップしてOKです。

LINEプライバシーポリシーに同意する手順【iPhone・Android共通】

同意の手順はとてもシンプルです。基本的には、LINEアプリを開けば自動で同意画面が表示されます。

パターン①:アプリ起動時に同意画面が出る場合

  1. LINEアプリを開く
  2. 「LINEヤフープライバシーポリシー統合のご案内」画面が表示される
  3. 内容を確認し、画面下部の「同意する」をタップ
  4. 続けて「Yahoo! JAPAN IDとの連携」画面が出ることがある → 連携しなくてもOK(「あとで」や「スキップ」をタップ)
  5. LINEのホーム画面に戻れば完了

パターン②:同意画面が出てこない場合

同意画面が出ないケースでは、以下を試してください。

  1. LINEアプリを最新バージョンにアップデートする(App Store / Google Playで確認)
  2. アプリを完全に終了して再起動する
  3. それでも出ない場合はすでに同意済みの可能性が高い

同意済みかどうかの確認方法は、LINEの「ホーム」→ 右上の歯車(設定)→「account center」をタップ。ここで「プライバシーポリシー統合のご案内」が表示されれば未同意、表示されなければ同意済みです。

同意後にオフにしておきたいプライバシー設定5つ

「同意したら個人情報が全部筒抜けになるの?」と心配する人も多いですが、同意後でも個別にオフにできる設定がいくつかあります。プライバシーが気になる人は、同意した直後に以下の設定を見直しましょう。

① コミュニケーション関連情報の提供

LINEでのトーク・通話の利用状況(内容そのものではなく、頻度や相手の数など)をサービス改善に使ってよいかの設定です。

設定場所:「ホーム」→「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「コミュニケーション関連情報」→ オフ

② 位置情報の提供(LINE Beacon)

LINEに位置情報を提供するかどうかの設定です。LINE Beacon(店舗のクーポン配信など)が不要なら切って問題ありません。

設定場所:「ホーム」→「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」→「LINE Beacon」→ オフ

③ LINE公式アカウントからのメッセージ受信

プライバシーポリシー同意後、LINE公式アカウントからの広告メッセージが増えることがあります。不要な公式アカウントはブロックするか、通知をオフにしましょう。

設定場所:各公式アカウントのトーク画面 →「≡」→「通知オフ」または「ブロック」

④ パーソナライズド広告

LINEのタイムラインやトークリスト上部に表示される広告を、あなたの行動履歴に基づいてカスタマイズするかの設定です。

設定場所:「ホーム」→「設定」→「プライバシー管理」→「広告の設定」→「パーソナライズド広告」→ オフ

⑤ Yahoo! JAPANサービスでの行動ターゲティング広告

Yahoo! JAPAN IDと連携している場合、Yahoo!側の広告最適化もオフにできます。LINEヤフー プライバシーセンターの設定ページからまとめて管理できます。

「同意=個人情報ダダ漏れ」ではない理由

SNSでは「同意したらLINEのトーク内容が全部見られる」「ヤフーに全情報が渡る」といった不安の声がありますが、これは誤解です。

LINEヤフー公式の案内によると、プライバシーポリシー統合で変わるのは主に以下のポイントです。

  • LINEとYahoo! JAPANのデータを一つの会社として管理するようになった(別々の会社ではなくなったため)
  • サービス改善や広告配信のために横断的にデータを活用できるようになった
  • ただし、トークの内容そのものが第三者に公開されるわけではない

つまり、「LINEとYahoo!が同じ会社になったから、プライバシーポリシーも1つにまとめますよ」という趣旨です。トーク内容の暗号化(Letter Sealing)は引き続き有効で、LINEヤフーの従業員がトーク内容を閲覧することはプライバシーセンターのポリシー上できません。

とはいえ、広告のパーソナライズなどが気になる人は、前述の設定で情報提供の範囲を自分でコントロールできます。同意は必須ですが、その後の設定は自由に変えられるので安心してください。

FAQ

LINEのプライバシーポリシーに同意しないままだとアカウントは削除される?

2026年4月時点では、同意しなくてもアカウントが自動削除されるとは発表されていません。ただし、同意しない限りメッセージ送受信や通話などの全機能が使えない状態が続きます。実質的にLINEが使えなくなるので、利用を続けるなら同意が必要です。

プライバシーポリシーへの同意とYahoo! JAPAN IDの連携は同じもの?

別物です。プライバシーポリシーへの同意はLINEを使い続けるための必須条件ですが、Yahoo! JAPAN IDとのアカウント連携は任意です。連携しなくてもLINEの全機能は利用できます。

同意した後に情報提供の設定を変更できる?

はい、できます。LINEの「設定」→「プライバシー管理」→「情報の提供」から、コミュニケーション関連情報や位置情報などの提供を個別にオフに変更できます。同意=すべての情報提供に同意ではありません。

格安SIM(MVNO)やキッズスマホでも同意画面は出る?

はい、キャリアや端末に関係なくLINEアプリを使っている全ユーザーが対象です。LINEアプリを最新版にアップデートすれば同意画面が表示されます。

参考文献