「最近、ドラム式洗濯機で乾燥した服がなんかクサい……」「乾燥に前より時間がかかる気がする」——そんな経験、ありませんか?

実はそれ、洗濯槽の裏側やヒートポンプ部分にたまったカビ・ホコリが原因かもしれません。市販の洗濯槽クリーナーでは届かない場所に汚れがこびりついていて、「分解掃除(分解クリーニング)」をしないと取れないケースが多いんです。

でも「分解掃除っていくらかかるの?」「自分でやっていいの?」「どこに頼めばいいの?」と、わからないことだらけですよね。この記事では、2026年2月時点の料金相場から業者の選び方、自分でできるセルフメンテの範囲まで、まるっと解説します。

そもそも分解掃除って何をするの?普通の槽洗浄との違い

まず「分解掃除」と「槽洗浄」の違いを押さえておきましょう。

普通の槽洗浄は、市販のクリーナー(塩素系・酸素系)を入れて洗濯機を回すだけ。手軽にできますが、洗濯槽の表面しかキレイにならないのが弱点です。

一方、分解掃除(分解クリーニング)は、洗濯機のパネルやドラムをプロが取り外して、洗濯槽の裏側・排水経路・乾燥ダクト・ヒートポンプユニットなど、普段は見えない部分を直接洗浄します。おそうじ本舗の公式サイトによると、作業時間はドラム式で3〜4時間が目安です。

ざっくり言うと、槽洗浄は「歯磨き」、分解掃除は「歯医者でのクリーニング」みたいなもの。両方やるのが理想です。

こんな症状が出たら分解掃除のサイン!チェックリスト

以下の症状に1つでも当てはまるなら、分解掃除を検討する時期です。

  • 乾燥時間が以前より長くなった——乾燥ダクトやヒートポンプにホコリがたまると、乾燥効率が下がります
  • 乾燥後の衣類がカビ臭い・生乾き臭がする——Panasonic公式FAQによれば、洗濯槽の裏側にカビや雑菌が繁殖している可能性があります
  • 衣類に茶色や黒い汚れ(ワカメ状の汚れ)が付く——洗濯槽の裏で剥がれたカビの塊です
  • 排水フィルターを掃除してもすぐにゴミがたまる——内部に大量のホコリが蓄積しているサインです
  • 購入から3年以上、一度も分解掃除をしていない——くらしのマーケットに掲載のプロによると、2〜3年に1回の分解掃除が推奨されています

ちなみに、シャープの故障診断ナビでは「焦げ臭いにおい」がする場合は本体の不具合の可能性もあるため、クリーニングではなくメーカー修理に問い合わせるべきとされています。臭いの種類によって対処法が変わる点は覚えておきましょう。

分解掃除の料金相場はいくら?【2026年2月時点】

ドラム式洗濯機の分解掃除の料金は、縦型より高いのが一般的です。構造が複雑で、分解にも組み立てにも専門知識が必要だからです。

2026年2月時点のおおよその相場をまとめました。

依頼先料金目安特徴
大手業者(おそうじ本舗など)約3万〜4万円全国展開・マニュアル統一・安心感がある
くらしのマーケット掲載の個人業者約2万〜3.5万円口コミで選べる・価格に幅がある
メーカー公式クリーニング(シャープなど)約3.5万〜5万円純正対応・保証が安心

ミツモアの調査によると、ドラム式洗濯機のクリーニング平均費用は約28,000円。ただし、メーカーや機種によっては追加料金が発生する場合もあります。日立のビートウォッシュなど構造が複雑な機種は特に要確認です。

つまり、ざっくり「2万〜4万円」が目安と考えておけばOKです。

業者の選び方——失敗しないための5つのポイント

「とりあえず安いところ」で選ぶと後悔することも。以下の5つのポイントをチェックしましょう。

1. ドラム式の分解洗浄に対応しているか

意外と見落としがちですが、ドラム式の分解洗浄に対応していない業者も多いんです。縦型しか対応していない業者に依頼しても断られるので、予約前に必ず確認しましょう。

2. 自分の機種に対応しているか

メーカーや年式によっては対応不可の場合があります。予約時に型番を伝えて確認するのがベストです。

3. 口コミ・実績をチェック

くらしのマーケットなどのプラットフォームでは、口コミ件数や評価が見えるので参考になります。写真付きのレビューがあると安心感がアップします。

4. 料金に含まれる範囲を確認

「分解洗浄」と言っても、乾燥ダクトまで含むかどうかは業者によります。追加料金の有無や、出張費が含まれているかも事前に確認しましょう。

5. 損害賠償保険に加入しているか

万が一の故障や水漏れに備えて、業者が損害賠償保険に加入しているかは重要なチェックポイントです。大手業者は基本的に加入していますが、個人業者の場合は確認しておくと安心です。

自分でできる範囲はどこまで?セルフメンテナンスのやり方

「業者に頼むほどじゃないけど、日頃のお手入れはしておきたい」という人向けに、自分でできるメンテナンスを紹介します。

月1回やるべきこと:槽洗浄コース

洗濯機に搭載されている「槽洗浄」コースを月1回は実行しましょう。塩素系の洗濯槽クリーナーを使うのが一般的です。メーカー純正品が安心ですが、市販品でもOKです。

毎回やるべきこと:排水フィルターの掃除

乾燥を使ったあとは、排水フィルター(糸くずフィルター)にたまったホコリを取り除きましょう。これをサボると乾燥効率がガクッと落ちます

毎回やるべきこと:乾燥フィルターの掃除

乾燥フィルターも同様に、毎回のお手入れが推奨されています。ホコリがたまると乾燥時間が長くなるだけでなく、故障の原因にもなります。

週1回やるべきこと:ドアパッキンの拭き掃除

ドラム式のゴムパッキン部分は水がたまりやすく、カビが生えやすいポイント。乾いた布で水気を拭き取るだけでも効果があります。

やってはいけないこと:自分での分解

ミツモアの記事によると、ドラム式洗濯機は縦型より構造がはるかに複雑で、自分で分解するのはおすすめできません。パーツの取付ミスや配線の断線による故障リスクが高く、最悪の場合は修理費用(数万円〜買い替え)がかかります。

要するに、「フィルター掃除・槽洗浄は自分で、分解はプロに」が正解です。

FAQ

ドラム式洗濯機の分解掃除はどれくらいの頻度で頼むべき?

プロの推奨は2〜3年に1回です。乾燥機能を毎日使う家庭では2年ごと、使用頻度が低い家庭でも3年ごとが目安です。乾燥時間が長くなったり、臭いが気になり始めたら早めに依頼しましょう。

分解掃除を頼むと洗濯機が壊れるリスクはある?

信頼できるプロに依頼すれば、リスクはほぼありません。ただし、製造から10年以上経過した洗濯機はパーツの劣化で分解時に破損する可能性があるため、業者と事前に相談しましょう。損害賠償保険に加入している業者を選ぶと安心です。

槽洗浄クリーナーだけでカビは取れないの?

表面的なカビや雑菌には効果がありますが、洗濯槽の裏側やヒートポンプ・乾燥ダクト内部のこびりついた汚れまでは届きません。クリーナーはあくまで「予防メンテ」で、蓄積した汚れには分解掃除が必要です。

賃貸住宅でも分解掃除を頼んでいい?

自分が購入した洗濯機であれば問題ありません。備え付けの洗濯機の場合は、大家さんや管理会社に事前確認するのがマナーです。作業スペースとして洗濯機の前に約1m×2mの空間が必要です。

参考文献