「暖房をつけたのに全然暖まらない」「ぬるい風しか出てこない」――冬になるとこんな悩み、めちゃくちゃ多いんです。
でも実は、エアコンの暖房トラブルの大半は故障じゃなくて、ちょっとした原因で起きています。設定ミス、フィルターの汚れ、室外機まわりの問題……自分でサクッと直せるケースがほとんど。
この記事では、エアコン暖房が効かない・ぬるい風しか出ない原因を6つに整理して、それぞれ今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。2026年2月現在の情報です。
原因1:そもそも設定が間違っている(リモコンを要チェック)
「そんなわけないでしょ」と思うかもしれませんが、意外と多いのがこれ。リモコンの運転モードが「冷房」や「送風」になっていたというケースです。
チェックポイントは3つ。
- 運転モード:「暖房」になっているか?「自動」モードだと外気温によって冷房に切り替わることがあります
- 設定温度:室温より高い温度(目安は20〜23℃)に設定されているか?
- 風量:「微」や「静」になっていると暖かい風が部屋に届きにくくなります。まずは「自動」に設定するのがおすすめです
特に「自動運転モード」は要注意。春先や秋口に自動で切り替わったまま冬を迎えて、冷房や送風のまま気づかないパターンがよくあります。
原因2:フィルターがホコリで詰まっている
エアコンのフィルターにホコリがたまると、室内の空気をうまく吸い込めなくなります。結果、暖房能力がガクッと落ちるんです。
パナソニックの公式サイトによると、フィルター掃除の目安は2週間に1回。冬場は暖房をフル稼働させるので、もっとこまめに掃除したほうがいいくらいです。
フィルター掃除の手順:
- エアコンの電源を切り、コンセントを抜く
- 前面パネルを開けてフィルターを外す
- 掃除機でホコリを吸い取る(表面から吸うのがコツ)
- 汚れがひどい場合は、水洗いしてしっかり乾かしてから戻す
「最後にフィルター掃除したのいつだっけ?」と思った方は、今すぐチェックしてみてください。これだけで劇的に改善することも多いです。
原因3:霜取り運転で一時的に暖房が止まっている
冬にエアコンが急に止まって、数分〜十数分後にまた動き出す――これは「霜取り運転(除霜運転)」と呼ばれる正常な動作です。故障ではありません。
ざっくり言うと、エアコンの暖房は「室外機が外の空気から熱を集めて、室内に送る」という仕組み。外気温が低いと、室外機の熱交換器に霜がびっしりついてしまいます。
霜がつくと熱を集める効率がガタ落ちするので、エアコンは自動で暖房を一時停止して霜を溶かす作業に入ります。これが霜取り運転です。
ダイキンの公式FAQによると、霜取り運転は通常5〜15分程度で終わります。外気温が0℃前後やそれ以下になると頻繁に発生しやすくなります。
霜取り運転の頻度を減らすコツ:
- 設定温度を1〜2℃下げる(室外機への負荷が減る)
- 室外機のまわりに雪が積もっていたら取り除く
- サーキュレーターや加湿器を併用して体感温度を上げる
原因4:室外機の周りに障害物がある
室外機は「外の空気から熱を集める」という大事な仕事をしています。この室外機のまわりに物が置いてあると、空気の循環が悪くなって暖房効率が落ちる原因になります。
具体的には、こんな状態になっていませんか?
- 室外機の前にゴミ箱や自転車を置いている
- カバーをかけたまま運転している
- 雪が積もって吹き出し口をふさいでいる
- 落ち葉やゴミが吸い込み口に詰まっている
ノジマの公式サポートページでは、室外機の周囲には最低でも30cm以上のスペースを確保するよう案内しています。冬場は特に、雪や凍結で室外機がふさがれていないか定期的にチェックしましょう。
原因5:風向き(ルーバー)が上を向いている
暖かい空気は上にたまる性質があります。エアコンの風向き(ルーバー)が上を向いていると、暖かい空気がぜんぶ天井付近にたまってしまい、足元がいつまでも寒いということになりがちです。
暖房時のルーバーは「下向き」が正解。暖かい風を足元に向けて吹き出すことで、部屋全体が効率よく暖まります。
さらに効果的なのがサーキュレーターとの併用。サーキュレーターを床に置いて天井方向に風を送ると、天井付近にたまった暖気が循環して部屋の温度ムラが解消されます。
原因6:冷媒ガスが漏れている(要修理)
ここまでの対処法を全部試しても改善しない場合、冷媒ガス(エアコン内部を循環する熱を運ぶガス)が漏れている可能性があります。
冷媒ガスが減ると、室外機で十分な熱を集められなくなり、暖房能力が大幅に低下します。こんな症状があったら冷媒ガス漏れの可能性が高いです。
- 室内機から出る風がぬるい(冷房時も冷えない)
- 室外機の配管に霜がびっしりついている
- 運転中にいつもと違う音がする
冷媒ガスの補充は自分ではできません。メーカーのサポートセンターか、エアコン修理業者に点検を依頼しましょう。修理費用の目安は15,000円〜30,000円程度(2026年2月時点の相場)です。
なお、購入から10年以上経っている場合は、修理より買い替えたほうが電気代も含めてトータルでお得になるケースが多いです。
すぐ試せる!暖房効率を上げる3つの工夫
原因への対処に加えて、暖房効率を底上げする工夫も紹介しておきます。
1. 窓からの冷気を断熱する
部屋の熱の約50〜60%は窓から逃げると言われています。断熱シートや厚手のカーテンを使うだけでも体感温度がかなり変わります。100円ショップの断熱シートでも効果アリです。
2. 加湿器を併用する
湿度が上がると体感温度も上がります。湿度40〜60%を目安に加湿すると、設定温度を下げても暖かく感じられるので電気代の節約にもなります。
3. サーキュレーターで空気を循環させる
前述のとおり、暖かい空気は天井にたまります。サーキュレーターや扇風機で空気を循環させると、部屋全体がムラなく暖まります。
FAQ
エアコンの暖房をつけてから暖かくなるまで何分かかる?
一般的に、エアコンの暖房は運転開始から15〜30分で設定温度に近づきます。外気温が極端に低い日や、部屋が広い場合はもう少しかかることも。タイマー機能を使って起床の30分前にONにするのがおすすめです。
霜取り運転中は何もしなくていい?
はい、そのまま待ってOKです。5〜15分程度で自動的に暖房が再開します。霜取り中に電源を切ったり入れたりすると、かえって効率が悪くなるので避けましょう。
エアコン暖房とファンヒーターどっちがお得?
一般的に、最新のエアコン暖房のほうがランニングコストは安いです。ただし外気温が0℃以下の極寒地域では暖房効率が下がるため、ファンヒーターや床暖房との併用が効果的です。
「自動運転」と「暖房運転」はどっちがいい?
冬場は「暖房運転」を手動で選ぶのが確実です。「自動運転」は室温と設定温度の差に応じてモードを自動で切り替えるため、意図せず冷房や送風に切り替わることがあります。
古いエアコンは買い替えたほうがいい?目安は?
エアコンの平均寿命は約10〜13年です。10年以上使っていて暖房の効きが悪い場合は、最新機種への買い替えで電気代が年間1〜2万円節約できることも。メーカーの補修用部品の保有期間(約10年)も考慮すると、10年が一つの目安です。
参考文献
- 冬の暖房時、エアコンが勝手に止まる原因は? 霜取り運転について解説 — Panasonic公式サイト
- 暖まらない、暖かい風がでない(ルームエアコン) — ダイキン公式FAQ
- エアコンが暖まらない!暖房が効かない原因5選と対策方法を解説 — ノジマ サポートサイト
- エアコン本体から暖かい風は出るが、暖房が効かない(暖まらない)ときは — Panasonic公式FAQ
- エアコンの暖房が効かないのはなぜ?暖かい風が出ない原因と対策 — おそうじ本舗


