魚焼きグリルって、使ったあとの掃除がめんどくさいですよね。「あとで洗おう」と放置した結果、油汚れがガチガチにこびりついて、スポンジでこすっても全然落ちない……そんな経験、ありませんか?

じつは、魚焼きグリルの汚れはパーツごとに掃除方法を変えるのがコツです。網・受け皿・庫内それぞれに合った洗剤と手順を知っておけば、頑固な焦げ付きもスルッと落とせます。

この記事では、2026年2月時点の情報をもとに、魚焼きグリルのパーツ別の掃除方法と、そもそも汚れを防ぐための予防策5つをわかりやすく解説します。

そもそも魚焼きグリルの汚れの正体は?

魚焼きグリルに付く汚れは、大きく分けて2種類あります。

1つ目は「油汚れ」。魚を焼くと、身から油が飛び散って網・受け皿・庫内の壁にベッタリ付着します。放置すると酸化して茶色くなり、ベトベトのガンコ汚れに変わります。

2つ目は「焦げ付き(コゲ)」。魚の皮や身のカケラが高温で炭化したものです。黒くカリカリに固まるので、スポンジでこすっただけでは落ちません。

ポイントは、どちらも酸性の汚れだということ。つまり、アルカリ性の洗剤(重曹・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーンなど)を使えば、中和反応で汚れが分解されて落としやすくなるんです。

【網】焦げ付きには重曹つけ置きが最強

網は魚が直接触れるパーツなので、焦げ付きがもっともひどくなる場所です。ミツモア東京ガスの公式サイトでも紹介されている方法を、手順にまとめました。

用意するもの:重曹(大さじ3)、40℃くらいのぬるま湯(1リットル)、歯ブラシまたはスポンジ

手順:

  1. シンクや大きめのバットに40℃のぬるま湯を入れ、重曹を大さじ3溶かす
  2. 網を沈めて、30分〜1時間つけ置きする
  3. 歯ブラシやスポンジで焦げをこすり落とす
  4. 水でしっかりすすいで乾かす

ぬるま湯を使うのがコツです。水だと重曹が溶けにくく、効果が半減します。逆に熱湯は素材を傷めるおそれがあるので、「手で触れるくらいの温度」がベストです。

それでも落ちないガンコな焦げは、重曹をペースト状にして(重曹3:水1の割合で混ぜる)、直接焦げに塗って30分放置してからこすってみてください。

【受け皿】油汚れにはセスキ炭酸ソーダ or オキシクリーン

受け皿は油がたまりやすいパーツ。焦げよりも油汚れがメインなので、セスキ炭酸ソーダが効果的です。激落ちくん公式サイトでも推奨されている方法です。

用意するもの:セスキ炭酸ソーダ(大さじ1)、40℃のぬるま湯(1リットル)、スポンジ

手順:

  1. バットやシンクに40℃のぬるま湯を入れ、セスキ炭酸ソーダを大さじ1溶かす
  2. 受け皿を沈めて30分〜1時間つけ置き
  3. スポンジで軽くこすって汚れを落とす
  4. 水ですすいで乾かす

「オキシクリーンでもいいの?」という声もよく聞きます。茂木和哉氏の掃除講座によると、オキシクリーンも受け皿や網のつけ置きに使えます。お湯4リットルに対して付属スプーン1〜2杯を溶かし、2時間ほどつけ置きすればOKです。

ただし注意点が1つ。オキシクリーンはアルミ製の受け皿には使えません。アルカリ性の洗剤がアルミと反応して、黒ずみや変色の原因になります。受け皿の素材が「ホーロー」や「ステンレス」なら問題ありませんが、アルミ製の場合は中性洗剤を使いましょう。

【庫内】つけ置きできない!セスキ湿布で攻略

庫内はグリルから取り外せないので、つけ置きができません。ここが「魚焼きグリルの掃除がめんどくさい」と感じる最大の原因ですよね。

でも大丈夫。「セスキ湿布」というテクニックを使えば、取り外せない庫内もキレイにできます。ダスキン公式でも紹介されている方法です。

用意するもの:セスキ炭酸ソーダ(5g)、水(500ml)、スプレーボトル、キッチンペーパー、ラップ

手順:

  1. スプレーボトルに水500mlとセスキ炭酸ソーダ5gを入れてよく混ぜる
  2. 庫内にまんべんなくスプレーする
  3. キッチンペーパーを貼り付けて、さらにその上からスプレーをかける
  4. ラップを被せて密着させ、30分〜1時間放置する
  5. キッチンペーパーごと汚れを拭き取る
  6. 水で絞った布巾で洗剤残りを拭き取る

ラップをかぶせるのがポイントです。キッチンペーパーが乾くのを防ぎ、汚れにしっかり密着させる効果があります。

注意:庫内の上部にはバーナーや点火装置があるので、そこに直接スプレーしないでください。故障の原因になります。取扱説明書でお手入れ可能な範囲を確認してから作業しましょう。

【排気口】見落としがちなニオイの元凶

コンロの奥にあるグリル排気口、掃除したことはありますか? じつはここ、魚を焼いたときの煙と油蒸気が通るので、油汚れがたまりやすい場所なんです。「グリルを掃除したのに、なんか臭い……」という場合、排気口が汚れている可能性が高いです。

東京ガス「ウチコト」によると、排気口のメッシュカバーは取り外しできるタイプが多いので、外して網と同じように中性洗剤で洗えばOKです。排気口の内側は、セスキ水をスプレーした布で拭き取りましょう。

そもそも汚れを防ぐ!5つの予防策

掃除も大事ですが、汚れにくくする工夫をしておけば、毎回の後片付けがグッとラクになります。

1. 受け皿に水を張ってから焼く

受け皿に水を入れておくと、落ちた油が水に受け止められて焦げ付きにくくなります。片栗粉(大さじ4くらい)を水に溶かしておくと、冷えたときにジェル状に固まるので、そのまま捨てられて後片付けがさらにラクです。

2. 網に油を塗ってから焼く

網にサラダ油やオリーブオイルを薄く塗っておくと、魚の皮がくっつきにくくなります。キッチンペーパーに油を含ませて、網全体にサッと塗るだけでOKです。

3. アルミホイルを敷く(片面焼きの場合)

片面焼きグリルの場合、網にアルミホイルを敷いてその上で焼くと、受け皿がほとんど汚れません。使ったあとはアルミホイルを丸めて捨てるだけ。ただし、両面焼きグリルでは下のバーナーの火がアルミホイルに当たるので避けてください。

4. グリルプレートやグリルパンを使う

最近は魚焼きグリル用のグリルプレート(800〜2,000円程度)が各メーカーから販売されています。プレートの上で焼けば、網も受け皿もほとんど汚れません。洗うのはプレートだけなので、片付けの手間が大幅に減ります。

5. 使ったらすぐ洗う(これが一番大事)

身もフタもない話ですが、一番効果的な予防策は「使ったらすぐ洗う」こと。油汚れは時間が経つほど酸化して固くなるので、粗熱が取れたらすぐに中性洗剤で洗うだけで、ほとんどの汚れはカンタンに落ちます。「あとでやろう」が、ガンコ汚れの最大の原因です。

FAQ

魚焼きグリルの掃除にハイターやカビキラーは使える?

塩素系漂白剤(ハイターやカビキラー)は、ステンレスやアルミを腐食させるおそれがあるので、魚焼きグリルの掃除には向いていません。重曹・セスキ炭酸ソーダ・オキシクリーンなど、酸素系のアルカリ洗剤を使いましょう。

重曹とセスキ炭酸ソーダはどっちを使えばいい?

ざっくり言うと、焦げ付きには重曹油汚れにはセスキ炭酸ソーダがおすすめです。重曹は研磨効果があるのでコゲを削り落とすのに向いており、セスキはアルカリ度が高いので油を分解する力が強いです。

メラミンスポンジ(激落ちくん)で庫内をこすっても大丈夫?

メラミンスポンジは細かい研磨作用があるので、フッ素コーティングされた庫内に使うとコーティングが剥がれるおそれがあります。コーティングの有無は取扱説明書で確認してください。コーティングがない場合は使用OKです。

グリルを使ったあと、毎回庫内まで掃除しないとダメ?

毎回庫内まで掃除するのは大変なので、網と受け皿は毎回、庫内は月1〜2回くらいの頻度でOKです。ただし、油が庫内に飛び散ったまま放置すると、次に使ったときに煙が出たりニオイの原因になるので、気になったら早めに掃除しましょう。

参考文献