「乾燥が終わったはずなのに、取り出したらまだ湿ってる……」。洗濯乾燥機あるあるのガッカリ体験ですよね。もう一度乾燥を回すと電気代もかかるし、時間もムダ。でも安心してください。乾かない原因のほとんどは、自分でカンタンに直せるものです。

この記事では、2026年2月時点の各メーカー公式情報をもとに、洗濯乾燥機の乾燥がうまくいかない原因6つと、今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。ドラム式・縦型どちらにも対応しています。

原因1:乾燥フィルターの目詰まり(最も多い原因)

乾燥がうまくいかない原因の約6割がフィルターの目詰まりです。毎回ホコリを取っている人でも、フィルターの「網目」自体が詰まっていることがあります。

パナソニックの公式サポートページによると、わた状のゴミが見えなくても網目が目詰まりしているケースがあり、ぬるま湯でのお手入れが推奨されています。

対処法

  • 乾燥フィルターをぬるま湯に浸けて、やわらかいブラシ(使い古しの歯ブラシでOK)で網目をやさしくこする
  • 水で流して、しっかり乾かしてからセットし直す
  • 毎回の乾燥後に、表面のホコリを取り除く習慣をつける

ただし注意点がひとつ。フィルターを頻繁に水洗いしすぎると、網目を通過するほど細かいホコリが逆に洗濯機内部に落ちやすくなるという指摘もあります。水洗いは月1〜2回程度が目安です。

原因2:洗濯物の入れすぎ

意外と見落としがちなのが、乾燥容量は洗濯容量の約半分という事実。たとえば「洗濯12kg / 乾燥6kg」の機種なら、洗濯が終わった衣類をそのまま全部乾燥にかけると、容量オーバーで乾きません。

日立の公式FAQでも、衣類の量を減らすこと、厚手と薄手を分けて乾燥することが推奨されています。

対処法

  • 乾燥容量の8割以下に抑える(ドラム内で衣類が「踊る」くらいの余裕が必要)
  • バスタオルやパーカーなど厚手のものは、薄手のものと分けて乾燥する
  • 洗濯ネットに入れたまま乾燥するのはNG。脱水後にネットから取り出してから乾燥へ

原因3:水栓(蛇口)が閉まっている

「乾燥なのに水が必要なの?」と思うかもしれませんが、多くのドラム式洗濯機は「水冷除湿方式」を採用しています。乾燥中に水道水を使って湿気を冷やし、水分に変えて排出する仕組みです。

つまり、蛇口が閉まっていると除湿ができず、いつまでたっても乾きません。洗濯が終わった後に蛇口を閉める習慣がある人は要注意です。

対処法

  • 乾燥運転中は必ず水栓(蛇口)を開けておく
  • ヒートポンプ方式の機種は水をほとんど使わないため、この問題は起きにくい。自分の機種がどちらの方式か確認するには、取扱説明書や型番でメーカーサイトを検索

原因4:排気口・吸気口がふさがれている

洗濯乾燥機は空気を取り込んで温め、衣類に当てて乾かす仕組みです。洗濯機の上にモノを置いていませんか?

特にヒートポンプ式のドラム式洗濯機では、乾燥フィルター部分が吸気口、天面の右奥あたりが排気口になっていることが多いです。ここに洗剤ボトルやカゴを置くと、空気の流れが悪くなって乾燥効率がガクッと落ちます。

対処法

  • 洗濯機の天面には何も置かない(特に排気口・吸気口の周辺)
  • 洗濯機を壁にピッタリくっつけすぎない(背面にも通気が必要な機種あり)
  • 乾燥運転中は洗面所のドアを開けるか、換気扇を回して室内の湿気を逃がす

原因5:室温が低い・湿度が高い

冬場に「なんか乾きが悪くなった」と感じるなら、これが原因かもしれません。室温が低いと洗濯機が空気を温めるのに余計なエネルギーが必要になり、乾燥時間が長くなります。

また、梅雨どきや雨の日は室内の湿度が高いため、排気した湿気がこもりやすくなります。ヒーター式の縦型洗濯乾燥機では特に影響が大きいです。

対処法

  • 乾燥運転中は換気扇を回す or 窓を少し開ける(室内の湿気を外に逃がす)
  • 冬場は乾き具合の設定を「しっかり」や「念入り」に変更する
  • 脱水時間を少し長めに設定する(機種によっては脱水の強さを変えられる)

原因6:乾燥経路やヒートポンプ内部のホコリ詰まり

ここまでの対処法をすべて試しても乾かない場合、洗濯機内部の乾燥経路にホコリが蓄積している可能性が高いです。フィルターで取りきれなかった細かいホコリが、何年もかけて内部に溜まっていきます。

特にヒートポンプ式のドラム式洗濯機では、ヒートポンプユニットにホコリがびっしり付着し、熱交換効率が大幅に落ちることがあります。サンキュ!の体験記事では、修理費約3万円でヒートポンプの分解清掃を行い、乾燥機能が復活した事例が紹介されています。

対処法

  • まずは「槽洗浄コース」や「槽乾燥コース」を実行して、手の届かない内部のホコリを除去する
  • シャープの公式サイトでは、乾燥経路のクリーニングサービス(有料)を案内している
  • 購入から3〜5年以上経過している場合は、メーカーの修理点検を依頼するのがおすすめ
  • 自分で分解清掃するのはおすすめしない(部品の破損や感電のリスクあり)

修理?買い替え?判断の目安

「もう寿命かも……」と思ったときの判断ポイントをまとめました。

  • 購入から7年未満:メーカー修理がおすすめ。ヒートポンプ清掃なら1.5万〜3万円程度で済むことが多い
  • 購入から7〜10年:修理費と相談。パーツの在庫がなくなる時期でもあるので、見積もりを取ってから判断
  • 購入から10年以上:買い替えを検討。最新機種は省エネ性能が大幅に向上しており、電気代で元が取れることも

ちなみに、洗濯乾燥機の設計上の標準使用期間は7年(メーカー各社共通)。これを過ぎると部品の劣化リスクが高まります。

FAQ

乾燥フィルターを掃除しても「U04」などのエラーが消えません。どうすればいい?

フィルター表面だけでなく内部の乾燥経路にホコリが詰まっている可能性があります。槽洗浄コースを試しても改善しない場合は、メーカーの修理・クリーニングサービスに依頼しましょう。パナソニックやシャープは有料の分解洗浄サービスを提供しています。

縦型洗濯乾燥機でも同じ対処法で大丈夫?

基本的な対処法(フィルター掃除・入れすぎ防止・換気)は共通です。ただし、縦型はヒーター式が多く、水冷除湿ではないため「蛇口を開ける」は関係ない機種もあります。取扱説明書で乾燥方式を確認してください。

乾燥機能を使うと電気代はどれくらいかかる?

ヒートポンプ式なら1回あたり約20〜30円、ヒーター式なら約50〜80円が目安です(2026年2月時点の電気料金単価で計算)。毎日使うなら、ヒートポンプ式のほうが月600円〜1,500円ほどお得になる計算です。

柔軟剤を入れすぎると乾きにくくなるって本当?

本当です。柔軟剤を入れすぎると衣類の繊維がコーティングされすぎて、水分が飛びにくくなることがあります。規定量を守り、乾燥機能を使う場合はやや少なめにするのがコツです。

参考文献