パソコンが突然フリーズして、強制終了するしかなかった。再起動したら、さっきまで作っていたWordやExcelのファイルが消えていた……。そんな経験、ありませんか?

2026年4月現在、X(旧Twitter)でも「パソコン画面フリーズでマウスも動かないって電源切るしかないよね😭 保存してなかったの最悪すぎる」という声が話題になっています。でも、実はMicrosoft 365(Word・Excel・PowerPoint)には「自動回復」という機能があり、保存していなかったファイルも救出できる可能性があるんです。

この記事では、フリーズ後に未保存ファイルを復元する具体的な手順と、二度とデータを失わないための事前設定をわかりやすく解説します。

まずはここを開く!「未保存のファイルの回復」機能

パソコンがフリーズして強制終了した後、まず試してほしいのが「未保存のファイルの回復」です。Word・Excel・PowerPointのどれでも使えます。

手順(Wordの場合):

  1. Wordを開く
  2. 左上の「ファイル」タブをクリック
  3. 情報」→「ドキュメントの管理」をクリック
  4. 保存されていないドキュメントの回復」を選ぶ
  5. 一覧から復元したいファイルを選んで開く

Excelなら「ブックの管理」→「保存されていないブックの回復」、PowerPointなら「プレゼンテーションの管理」→「保存されていないプレゼンテーションの回復」です。名前が微妙に違うだけで、やることは同じです。

ここで見つかったファイルを開いたら、すぐに「名前を付けて保存」しましょう。放置するとまた消えます。

自動回復ファイルが保存されるフォルダを直接確認する方法

上の方法でファイルが見つからない場合、自動回復ファイルが保存されているフォルダを直接開いて探すこともできます。

一度も保存していないファイル(新規作成したまま)の場合:

エクスプローラーのアドレスバーに以下を貼り付けてEnterを押します。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Office\UnsavedFiles

「ユーザー名」の部分は自分のWindowsユーザー名に置き換えてください。ここに.xlsb.asdというファイルがあれば、それが自動回復用のデータです。

一度は保存したことがあるファイルの場合:

自動回復ファイルの保存先は、以下のフォルダがデフォルトです。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Microsoft\Word(Wordの場合)

Excelの場合は、Excelを開いて「ファイル」→「オプション」→「保存」を選ぶと、「自動回復用ファイルの場所」に保存先が表示されています。

再起動後に「ドキュメントの回復」が自動で出る場合

フリーズで強制終了した後にWordやExcelを開くと、「ドキュメントの回復」というパネルが画面左側に自動で表示されることがあります。Microsoftの公式ヘルプによると、これはアプリが異常終了を検知した場合に自動で起動する回復機能です。

パネルには、最後に自動保存された時点のファイルが一覧で表示されます。復元したいファイルをクリック→中身を確認→「名前を付けて保存」という流れで救出できます。

ただし注意点がひとつ。このパネルを「閉じる」と、回復ファイルが削除されてしまう場合があります。パネルが出たら、まず中身を確認してから閉じましょう。

二度と失わない!自動回復の保存間隔を短くする設定

自動回復は初期設定だと10分間隔で保存されます。つまり、最悪の場合10分ぶんの作業が消えるということです。これを短くしておくと、被害を最小限にできます。

設定手順(Excel・Word・PowerPoint共通):

  1. ファイル」→「オプション」を開く
  2. 左メニューの「保存」を選ぶ
  3. 次の間隔で自動回復用データを保存する」にチェックが入っていることを確認
  4. 間隔を「1分」〜「5分」に変更する(おすすめは3分
  5. 保存しないで終了する場合、最後に自動回復されたバージョンを残す」にもチェックを入れる
  6. 「OK」で閉じる

これで、万が一フリーズしても直前3分ぶんの作業だけで済みます。設定はWord・Excel・PowerPointそれぞれ個別に行う必要があるので、3つとも変更しておきましょう。

最強の保険:OneDriveの「自動保存」をオンにする

2026年4月現在、Microsoft公式が最も推奨しているのが、OneDriveの「自動保存(AutoSave)」です。これは自動回復とは別の機能で、ファイルの変更が数秒ごとにクラウドに自動保存されるというもの。

使い方はかんたんです。

  1. ファイルをOneDriveフォルダ内に保存する(または「名前を付けて保存」でOneDriveを選ぶ)
  2. Word・Excel・PowerPointの画面左上に「自動保存」のトグルスイッチが表示される
  3. スイッチを「オン」にする

これだけで、Ctrl+Sを押さなくても常に最新の状態が保存されます。さらに、OneDriveには「バージョン履歴」機能があるので、「上書きしちゃったけど前の状態に戻したい」というときも大丈夫。ファイルを右クリック→「バージョン履歴」で過去のバージョンに戻せます。

ただし、OneDriveの無料容量は5GBまで。Microsoft 365のサブスクリプション(2026年4月時点で月額1,490円〜)に加入していれば1TBまで使えます。

FAQ

フリーズして強制終了したら、保存済みのファイルも壊れますか?

通常は壊れません。破損するのは「編集中に保存が途中で中断された場合」に限られます。もし破損した場合は、Excelなら「開く」→ファイル選択→「開いて修復する」で復旧を試みてください。

自動回復の間隔を1分にするとパソコンが重くなりますか?

軽い文書やシートなら体感での差はほとんどありません。ただし、数十MBを超える大きなファイルを編集している場合は、保存のたびに一瞬動作が止まることがあります。その場合は3〜5分がおすすめです。

OneDriveの自動保存と自動回復は何が違うんですか?

自動回復はパソコンのローカルに一時ファイルを保存する機能で、クラッシュ時の保険です。OneDriveの自動保存は、ファイルそのものをクラウドにリアルタイム保存する機能です。両方オンにしておくのがベストです。

Googleドキュメントやスプレッドシートでも同じことが起きますか?

Googleドキュメント・スプレッドシートはブラウザ上で動作し、入力のたびに自動保存されるため、フリーズでデータが消える心配はほぼありません。ただし、オフラインモードで作業中にブラウザがクラッシュした場合は、同期前のデータが失われる可能性はあります。

参考文献