ふつうに使っていたスマホが、いきなりプツッと画面が暗くなって再起動がかかる。先日、母のiPhoneで同じ症状が出て電話がかかってきたのですが、「壊れた!?」と大パニックでした。実はこの「勝手に再起動する」トラブルは、iPhoneでもAndroidでも意外とよくある症状です。
原因はバッテリーの劣化からアプリの不具合まで様々ですが、多くの場合は自分で対処できます。この記事では、2026年4月時点の情報をもとに、スマホが勝手に再起動する・電源が突然落ちる原因6つと、iPhone・Androidそれぞれの対処法をわかりやすく解説します。
スマホが勝手に再起動する主な原因6つ
スマホが突然再起動するのには、大きく分けて6つの原因があります。「どれに当てはまるか」を順番にチェックしていくと、対処法が見えてきます。
原因1:バッテリーの劣化
いちばん多い原因がこれです。スマホのバッテリーは消耗品で、充放電を繰り返すと少しずつ性能が落ちていきます。Appleの公式サポートによると、iPhoneのバッテリーは500回の充放電サイクルで最大容量の80%を維持するよう設計されています。
バッテリーが劣化すると、残量があるように見えても急に電力供給が追いつかなくなり、保護機能が働いて電源が落ちることがあります。とくに寒い場所での使用時や、カメラ・ゲームなど負荷の高いアプリを使ったタイミングで起きやすいです。
原因2:ストレージ(空き容量)の不足
スマホの内部ストレージがいっぱいになると、OSが正常に動作するための一時ファイルを書き込む領域がなくなります。その結果、システムが不安定になって再起動が発生することがあります。Googleの公式ヘルプでも、ストレージの空き容量確認が対処法のひとつとして案内されています。
写真や動画をたくさん撮る人、アプリをたくさんインストールしている人は要注意です。目安として、全体容量の10%以上は空けておくのが安心です。
原因3:OSやアプリのバグ・不具合
iOSやAndroidのアップデート直後に再起動が増えるケースは少なくありません。OS自体のバグや、アップデートとアプリの相性が悪くなることが原因です。とくに、バックグラウンドで動き続けるアプリ(SNS・メッセンジャー・位置情報系など)が引き金になりやすいです。
また、長期間アップデートしていない古いOSを使い続けている場合も、セキュリティパッチが当たらず不安定になることがあります。
原因4:本体の過熱(熱暴走)
スマホは内部の温度が一定以上になると、回路を守るために強制的に電源を落とす保護機能が働きます。真夏の車内に放置したり、充電しながらゲームや動画撮影をしていると起きやすい症状です。
ちなみに、スマホの発熱と対処法については別の記事で詳しくまとめているので、「触れないほど熱い」場合はそちらも参考にしてみてください。
原因5:SIMカードの接触不良
意外と見落としがちなのが、SIMカードの問題です。SIMカードがしっかり挿さっていない、端子が汚れている、SIMカード自体が劣化しているなどの原因で、通信モジュールがエラーを起こし、再起動につながることがあります。
とくに長年同じSIMカードを使い続けている場合や、最近SIMを入れ替えた直後に症状が出始めた場合は、ここを疑ってみてください。
原因6:メモリ(RAM)不足
アプリをたくさん開きっぱなしにしていると、スマホのメモリ(RAM)が足りなくなり、システムが強制的にアプリを終了させます。それでも追いつかない場合は、OS自体がクラッシュして再起動することがあります。
フリーランス仲間とZoomしてたら、「最近スマホがよく落ちる」という話題になったのですが、聞いてみるとブラウザのタブを100個以上開きっぱなしの人が何人かいて、「それが原因では……」となったことがあります。
【iPhone編】勝手に再起動するときの対処法
iPhoneが勝手に再起動する場合、以下の順番で試してみてください。
対処法1:バッテリーの最大容量を確認する
Appleのサポートページによると、以下の手順でバッテリーの劣化状況を確認できます。
「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」→「最大容量」
この数値が80%を下回っていたら、バッテリー交換または買い替えの目安です。うちの母のiPhoneは確認したら72%まで落ちていたのに本人は全く気づいていなかったので、家族のスマホも定期的にチェックしてあげるといいですよ。
対処法2:iOSを最新にアップデートする
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で最新バージョンが出ていないか確認しましょう。再起動の不具合がOS側のバグだった場合、アップデートで修正されていることがあります。
対処法3:ストレージの空きを確保する
「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で使用状況を確認できます。不要なアプリの削除、写真・動画のバックアップと削除で空き容量を増やしましょう。「非使用のAppを取り除く」をオンにすると、使っていないアプリを自動的に取り除いてくれます。
対処法4:すべての設定をリセットする
上記で解決しない場合は、「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「すべての設定をリセット」を試します。データは消えませんが、Wi-Fiパスワードや壁紙などの設定が初期状態に戻ります。
【Android編】勝手に再起動するときの対処法
Androidの場合はメーカーや機種によって手順が少し異なりますが、基本的な流れは共通です。
対処法1:セーフモードで原因を切り分ける
Googleの公式ヘルプで案内されている「セーフモード」を使うと、自分でインストールしたアプリが原因かどうかを切り分けられます。
セーフモードの起動方法(一般的な手順):
- 電源ボタンを長押しして電源メニューを表示
- 「電源を切る」または「再起動」を長押しする
- 「セーフモードで再起動」の表示が出たら「OK」をタップ
セーフモードで再起動が起きなければ、最近インストールしたアプリが原因の可能性が高いです。直近に入れたアプリから順にアンインストールして様子を見ましょう。
対処法2:キャッシュを削除する
「設定」→「ストレージ」→「キャッシュデータ」からキャッシュを削除できます(機種によって画面が異なります)。個別アプリのキャッシュは「設定」→「アプリ」→ 該当アプリ →「ストレージ」→「キャッシュを削除」で消せます。
対処法3:SIMカードを挿し直す
電源を切ってからSIMトレーを取り出し、SIMカードの端子部分を柔らかい布で軽く拭いてから挿し直してみてください。eSIMの場合はこの手順は不要です。
対処法4:ソフトウェアアップデートを確認する
「設定」→「システム」→「ソフトウェアアップデート」で最新版があれば適用しましょう。Androidの場合、メーカー独自のアップデートとGoogleのセキュリティパッチの2種類があるので、どちらも確認してください。
修理・買い替えを検討すべき3つのサイン
自分で対処法を試しても改善しない場合は、ハードウェア(本体側)の故障が考えられます。以下のサインが出ていたら、修理や買い替えを検討するタイミングです。
- バッテリー最大容量が80%以下 — バッテリー交換で直る場合もありますが、3年以上使っているなら買い替えのほうがコスパがいいことも多いです
- セーフモードでも再起動が止まらない — アプリではなくOS・ハードウェアレベルの問題です。メーカーの修理窓口に相談しましょう
- 本体が異常に膨らんでいる — バッテリーの膨張は発火リスクがあるため、すぐに使用を中止してください。充電もしないでください
スマホの寿命の目安や機種変更前の準備については、こちらの記事で詳しく解説しています。
再起動でホーム画面のショートカットが消える問題
「勝手に再起動したあと、ホーム画面に置いていたブラウザのショートカットやウィジェットが全部消えていた」という声もSNSで見かけます。これはAndroidで起きやすい現象で、SDカード上のアプリやブラウザのPWA(Webページのショートカット)が再起動時に正しく読み込まれないことが原因です。
対策:
- ブラウザのショートカットは消えたら再度作り直すしかありませんが、頻繁に消える場合はブラウザアプリのキャッシュ削除→再作成で安定することがあります
- ウィジェットが消える場合は、ランチャーアプリ(ホーム画面のアプリ)のデータが破損している可能性があります。ランチャーアプリのキャッシュをクリアしてみてください
- SDカードにインストールしたアプリのアイコンが消える場合は、アプリを本体ストレージに移動すると解消されます
FAQ
スマホが1日に何回も再起動するのは危険ですか?
1日に複数回の再起動が起きる場合、バッテリーの深刻な劣化やハードウェア故障の可能性があります。データのバックアップを最優先で行い、早めにメーカーのサポート窓口や修理店に相談してください。
再起動を繰り返すと、スマホのデータは消えますか?
通常の再起動ではデータは消えません。ただし、再起動を繰り返すうちにストレージに書き込み中のデータが破損するリスクはゼロではないため、症状が出たら早めにバックアップを取ることをおすすめします。
勝手に再起動するのはウイルスが原因ですか?
可能性はゼロではありませんが、実際にはバッテリー劣化やアプリの不具合が原因であることが大半です。不審なアプリをインストールした覚えがある場合は、セーフモードで起動して該当アプリを削除してみてください。
充電中に再起動するのはなぜですか?
充電中はバッテリーに負荷がかかり、本体温度が上がりやすい状態です。充電しながらゲームや動画視聴をすると熱暴走による再起動が起きやすくなります。充電中はなるべく操作を控えるか、充電器を外してから使いましょう。
iPhoneの「解析データ」で再起動の原因を確認できますか?
はい。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「解析と改善」→「解析データ」に、クラッシュログが記録されています。ファイル名に「panic」と付いているものが再起動に関するログです。Apple Storeや修理店に持ち込む際にこの情報があると、診断がスムーズになります。
参考文献
- iPhone battery and performance — Apple Support
- Understand your iPhone battery usage and health — Apple Support
- 再起動またはクラッシュする Android デバイスを修正する — Android ヘルプ
- Android をセーフモードで再起動して問題のアプリを確認する — Android ヘルプ
- 再起動またはクラッシュする Google Pixel を修正する — Google Pixel ヘルプ






