洗濯機を回していたら「キーキー」「ガタガタ」「キュルキュル」……いつもと違う音がして不安になったこと、ありませんか?
洗濯機の異音は「放っておいても大丈夫なもの」と「すぐ対処しないと故障が悪化するもの」の2パターンがあります。この記事では、音の種類ごとに原因を切り分けて、自分でできる対処法をわかりやすく解説します。修理・買い替えの判断基準も紹介するので、最後まで読めば「この音、どうすればいいの?」がスッキリわかりますよ。
※2026年3月時点の情報です。メーカーや機種によって仕様が異なる場合があります。
まず確認!洗濯機の異音が出るタイミングをチェック
異音の原因を特定するには、「いつ鳴るか」がめちゃくちゃ大事です。以下の3つのタイミングのどれで鳴っているか、まず確認しましょう。
- 洗い・すすぎのとき → パルセーター(回転羽根)や異物が原因の可能性大
- 脱水のとき → 洗濯物の偏り、軸受け(ベアリング)の劣化が疑われる
- 給水・排水のとき → 給水弁や排水ポンプの詰まり・故障
タイミングがわかったら、次の「音の種類別」の解説と照らし合わせてみてください。
【原因1】キーキー・ギーギー音 → 軸受け(ベアリング)の劣化
脱水時に「キーキー」「ギーギー」と金属がこすれるような甲高い音がする場合、洗濯槽を支える軸受け(ベアリング)の劣化が疑われます。
軸受けは洗濯槽をスムーズに回転させるための部品で、長年使っていると内部のグリス(潤滑剤)が切れて摩耗していきます。マルセン東京の解説によると、この音を放置すると軸受けが完全に破損し、洗濯槽が回らなくなることもあるそうです。
自分でできること:
- 残念ながら、軸受けの修理は分解が必要なので自力での修理は難しい
- メーカーの修理窓口に連絡する(修理費用の目安:15,000〜25,000円程度)
- 購入から7年以上経っている場合は、買い替えも視野に入れる
【原因2】ガタガタ・ドンドン音 → 洗濯物の偏りまたは設置の問題
脱水時に「ガタガタ」「ドンドン」と洗濯機本体が揺れるような音がする場合、最も多い原因は洗濯物の偏りです。
厚手のバスタオルやジーンズなど重い衣類が片側に固まると、脱水の高速回転でバランスが崩れて激しく振動します。ドラム式では特に起きやすい症状です。
自分でできること:
- 洗濯物を均等に入れ直す — 一度止めて、中の衣類をほぐして再スタート
- 洗濯量を見直す — 詰め込みすぎも少なすぎもNG。容量の7〜8割が理想
- 洗濯機の水平を確認する — 水準器(スマホアプリでもOK)で確認し、アジャスター(調整脚)を回して水平にする
- 防振ゴムを敷く — ホームセンターで500〜1,500円程度で購入でき、振動と騒音をかなり軽減できる
ただし、偏りを直しても毎回ガタガタする場合は、サスペンション(吊り棒・ダンパー)の劣化が考えられます。この場合はメーカー修理が必要です。
【原因3】キュルキュル・キュッキュッ音 → ベルトの緩み・劣化
洗い始めや脱水の立ち上がりで「キュルキュル」「キュッキュッ」と鳴る場合は、モーターの動力を洗濯槽に伝えるベルトの劣化が原因のことが多いです。
くらしのマーケットの解説によると、ベルトはゴム製なので経年劣化で伸びたりひび割れたりします。特に縦型洗濯機で多く見られる症状です(ドラム式はダイレクトドライブ方式が多いため、ベルトがないモデルもあります)。
自分でできること:
- ベルト交換は背面パネルを外す必要があり、メーカー修理が基本
- 修理費用の目安:8,000〜15,000円程度(部品代込み)
- ベルトの劣化だけなら比較的安価に直せるので、早めの修理がおすすめ
【原因4】カラカラ・カチカチ音 → 異物の混入
「カラカラ」「カチカチ」「ガリガリ」と不規則な音がする場合、小銭・ヘアピン・ボタン・小石などの異物が洗濯槽の隙間に入り込んでいる可能性が高いです。
クラシアンの公式コラムによると、ポケットの中身を確認しないまま洗濯してしまうのが最も多い原因とのこと。放置すると洗濯槽やパルセーターを傷つけ、水漏れの原因にもなります。
自分でできること:
- 糸くずフィルター(ゴミ取りネット)を確認 — 異物が引っかかっていることが多い
- パルセーター(回転羽根)の下を確認 — 中央のネジを外してパルセーターを持ち上げると、下に異物が溜まっていることがある
- ドラム式の場合 — ドアのゴムパッキンの隙間に小物が挟まっていないかチェック
パルセーターの取り外し方は機種によって異なるので、取扱説明書を必ず確認してください。無理に外すと破損の原因になります。
【原因5】ブーン・ウィーン音 → 排水ポンプの詰まりまたはモーターの異常
排水時に「ブーン」と唸るような低い音がする場合は、排水ポンプに糸くずやゴミが詰まっている可能性があります。
また、洗い・脱水を問わず常に「ウィーン」と異音がする場合は、モーター自体の劣化かもしれません。
自分でできること:
- 排水フィルター(排水ポンプフィルター)を掃除する — ドラム式の場合、本体下部にフィルターがある機種が多い。取扱説明書に従って開けて、糸くずやゴミを取り除く
- 排水ホースの詰まりを確認 — ホースを外して中を水で流す
- モーターの異常が疑われる場合は、メーカー修理に依頼する
【原因6】コツコツ・カタカタ音 → ドラム式特有の「ほぐし動作」かも
ドラム式洗濯機で脱水前に「コツコツ」「カタカタ」と小さな音がする場合、実は故障ではなく正常な動作音のケースがあります。
パナソニックの公式FAQによると、脱水前に洗濯物のバランスを整える「ほぐし動作」や、ドラムの位置を補正する動作で一時的に音が出ることがあるとのこと。
判断のポイント:
- 購入当初から鳴っている → 正常な動作音の可能性が高い
- 最近急に鳴り始めた → 部品の劣化や異物の可能性。他の音も併せてチェック
- 音がどんどん大きくなっている → 故障のサインなので早めに点検を
修理と買い替え、どっちがお得?判断基準
異音がして「修理すべきか、買い替えるべきか」迷ったときの判断基準をまとめました。
修理がおすすめのケース:
- 購入から5年以内
- 異物の除去やベルト交換など、比較的軽微な修理で済みそう
- 修理費用が2万円以下の見込み
買い替えがおすすめのケース:
- 購入から7年以上(洗濯機の設計上の標準使用期間は7年が一般的)
- 軸受け交換やモーター交換など、修理費が3万円を超える見込み
- メーカーの補修用部品の保有期間(製造終了から6〜7年)を過ぎている
ちなみに、異音以外にも「水漏れ」「脱水できない」「エラーが頻発する」などの症状が重なっている場合は、買い替えを強くおすすめします。
FAQ
洗濯機の異音を放置するとどうなる?
軽い異音でも放置すると症状が悪化し、最悪の場合は洗濯槽が回らなくなったり水漏れを起こしたりします。異物が原因なら早めに取り除けば簡単に直りますが、軸受けやモーターの劣化は放置するほど修理費が高くなるので、早めの対処がおすすめです。
洗濯機の異音の修理費用はどのくらい?
異物除去なら5,000〜8,000円程度、ベルト交換なら8,000〜15,000円程度、軸受け交換なら15,000〜25,000円程度が目安です(出張費込み)。メーカーや機種によって異なるので、まずは見積もりを取ることをおすすめします。
自分で洗濯機を分解して修理しても大丈夫?
糸くずフィルターの掃除やパルセーターの取り外し程度なら自分でもできますが、ベルト交換や軸受け交換は感電・漏電のリスクがあるため、メーカーや専門業者に依頼してください。保証期間中に自己分解すると保証が無効になることもあります。
新品の洗濯機なのに音がうるさいのは故障?
設置直後は輸送用の固定ボルト(ドラム式の場合)が外されていなかったり、アジャスターの調整が不十分だったりすることがあります。取扱説明書を確認し、設置手順が正しいかチェックしてください。それでも改善しない場合は初期不良の可能性があるので、購入店に相談しましょう。
洗濯機の寿命はどのくらい?
一般的に洗濯機の設計上の標準使用期間は7年です。メーカーの補修用部品の保有期間も製造終了から6〜7年が一般的です。7年を超えて異音が増えてきた場合は、買い替えのタイミングと考えてよいでしょう。
参考文献
- 【ドラム式洗濯機】洗濯機から変わった音・異音がする — パナソニック公式FAQ
- 洗濯機から聞き慣れない音や異音がしたときは?音の種類による原因を解説 — AQUA公式サイト
- 洗濯機から変な音がする!異音の原因と対処法を解説 — クラシアン
- 洗濯機から異音がする原因と対策|キュルキュル・ブーンなど種類別に解説 — くらしのマーケットマガジン
- 洗濯機の異音から何が起きているかが分かる!原因と対策をピンポイント解説 — イースマイル






