Google Chromeでサイトを開こうとしたら、突然「この接続ではプライバシーが保護されません」という赤い警告が出て先に進めない——。「NET::ERR_CERT_DATE_INVALID」「NET::ERR_CERT_AUTHORITY_INVALID」といった英語のエラーコードも一緒に表示されて、何が何だかわからない…という人も多いはずです。
2026年3月現在、この警告はSSL証明書(サイトの通信を暗号化するための電子証明書)に問題があるときにChromeが表示するもの。サイト側の問題のこともあれば、あなたのパソコンやスマホ側の設定が原因のこともあります。この記事では、よくある原因5つと、自分でできる安全な対処法をわかりやすく解説します。
そもそも何が起きている?SSL証明書エラーをざっくり理解
インターネット上のサイトは、「SSL/TLS証明書」という仕組みで通信を暗号化しています。ざっくり言うと「このサイトは本物ですよ」という身分証明書のようなもの。Chromeはサイトにアクセスするたびにこの証明書をチェックしていて、有効期限切れ・発行元が不明・パソコンの時計がズレているなどの問題があると、「プライバシーが保護されません」と警告を出してアクセスをブロックします。
つまりこの警告は、Chromeが「この通信、安全じゃないかもしれないから止めておくね」と教えてくれているサインです。無視してアクセスすると、個人情報やパスワードが第三者に盗まれるリスクがあるため、まずは原因を特定しましょう。
原因1:パソコン・スマホの日時がズレている
いちばん多い原因がコレ。SSL証明書には有効期限があり、Chromeはパソコンやスマホの時計を基準に「この証明書はまだ有効かどうか」を判断します。端末の日時が大幅にズレていると、実際には有効な証明書でも「期限切れ」と誤判定されてしまいます。
対処法:
- Windows 11: 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」→「時刻を自動的に設定する」をオンにする。「今すぐ同期」ボタンも押しておく
- Mac: 「システム設定」→「一般」→「日付と時刻」→「日付と時刻を自動的に設定」にチェック
- iPhone / Android: 設定アプリから「日付と時刻」→「自動設定」をオンにする
エラーコードが「NET::ERR_CERT_DATE_INVALID」の場合は、まずこの設定を確認してください。
原因2:ブラウザのキャッシュ・Cookieが古い
Chromeは表示を高速化するために、サイトの情報をキャッシュ(一時保存)しています。ところが、サイト側がSSL証明書を更新した後も古い証明書情報がキャッシュに残っていると、エラーが出ることがあります。
対処法:
- Chromeのアドレスバーに
chrome://settings/clearBrowserDataと入力してEnter - 「期間」を「全期間」に変更
- 「Cookieと他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
削除後、該当サイトをもう一度開いてみてください。なお、Cookieを消すとログイン状態がリセットされるので、各サイトのパスワードを手元に用意しておきましょう。
原因3:Chromeやパソコン(OS)のバージョンが古い
Chromeやパソコン(OS)のバージョンが古いと、新しい暗号化方式やルート証明書に対応できず、エラーが出ることがあります。特にWindows 7やmacOS 10.12(Sierra)以前を使っている場合、最新のSSL証明書を正しく検証できない可能性が高いです。
対処法:
- Chromeの更新: 右上の「⋮」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を開くと、自動でアップデートが始まる
- Windows Update: 「設定」→「Windows Update」で最新の更新プログラムを適用する
- macOS: 「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」を確認する
原因4:セキュリティソフト・VPNが通信を遮断している
ウイルス対策ソフト(Norton、ESET、カスペルスキーなど)の「SSL/HTTPSスキャン機能」が、Chromeの暗号化通信に割り込んでしまい、証明書エラーを引き起こすケースがあります。VPNアプリも同様に、通信経路を変更する過程で証明書チェーンが壊れることがあります。
対処法:
- セキュリティソフトを一時的に無効化して、同じサイトにアクセスしてみる
- VPNを使っている場合はVPNをオフにして試す
- 改善した場合は、セキュリティソフトの設定から「SSL/HTTPSスキャン」を無効にするか、該当サイトを例外に追加する
ただし、セキュリティソフトを無効にしたままにするのは危険なので、原因の切り分けができたらすぐに戻しましょう。
原因5:サイト側のSSL証明書が期限切れ・設定ミス
ここまでの対処法をすべて試しても直らない場合、サイト運営者側の問題の可能性が高いです。SSL証明書の期限切れ、証明書の設定ミス、中間証明書の欠落などが考えられます。
対処法:
- エラー画面の「詳細設定」をクリックすると、エラーの詳細(証明書の有効期限など)を確認できる
- 別のブラウザ(Firefox、Edge)でも同じエラーが出るか確認する。同じエラーならサイト側の問題
- サイト運営者に問い合わせるか、しばらく時間を置いてからアクセスし直す(運営者が修正中の場合がある)
なお、Chromeのエラー画面で「詳細設定」→「〇〇にアクセスする(安全ではありません)」をクリックすると強制的にアクセスできますが、銀行・ショッピングサイト・メールサービスでは絶対にやらないでください。パスワードやクレジットカード情報が盗まれるリスクがあります。
それでも直らないときの追加チェック
上記5つを試しても解決しない場合は、以下も確認してみてください。
- シークレットモード(Ctrl+Shift+N)で開いてみる → 拡張機能が原因かどうかの切り分けに使える
- Chrome拡張機能をすべて無効化する →
chrome://extensionsから一括オフにして試す - Wi-Fiルーターを再起動する → 公共Wi-Fiや社内ネットワークではDNS設定の問題でエラーが出ることがある
- DNSキャッシュをクリアする → Windowsなら「コマンドプロンプト」で
ipconfig /flushdnsを実行
FAQ
「この接続ではプライバシーが保護されません」を無視してアクセスしても大丈夫?
社内の開発環境など「自分が管理しているサイト」なら問題ありませんが、銀行・ECサイト・メールなど個人情報を扱うサイトでは絶対にNGです。通信が暗号化されていない状態でパスワードを入力すると、第三者に盗まれるリスクがあります。
スマホ(iPhone・Android)でも同じエラーが出るのはなぜ?
スマホ版Chromeでも同じSSL証明書チェックが行われるため、同じ警告が表示されます。端末の日時設定の自動同期がオフになっていたり、OSのバージョンが古い場合に発生しやすいです。設定アプリから日時の自動設定とOSアップデートを確認しましょう。
特定のサイトだけでエラーが出る場合はどうすればいい?
特定のサイトだけで出る場合は、そのサイト側のSSL証明書に問題がある可能性が高いです。別のブラウザ(Firefox・Edge)でも同じエラーが出るか確認し、同じなら運営者に問い合わせるか、時間を置いてから再アクセスしてください。
Chromeで「thisisunsafe」と入力すると警告をスキップできると聞いたけど安全?
Chromeのエラー画面でキーボードから「thisisunsafe」と入力すると強制的にアクセスできる裏技がありますが、安全ではありません。開発者やIT技術者が自分の管理するサーバーをテストする目的で使うものであり、一般のサイト閲覧では使わないでください。
すべてのサイトでエラーが出る場合は何が原因?
すべてのサイトで一斉にエラーが出る場合は、端末の日時設定のズレ、セキュリティソフトのSSLスキャン機能、またはネットワーク機器(ルーター・プロキシ)の問題が原因であることがほとんどです。日時設定→セキュリティソフト無効化→ルーター再起動の順に試してみてください。






