パソコンを買い替えたはいいけど、「前のPCに入ってた写真やファイルってどうやって移すの?」と途方に暮れていませんか?

実は、Windows 11には標準機能だけでデータを引っ越しできる方法がいくつも用意されています。外付けHDDを使う王道パターンから、Microsoftアカウントで設定ごとまるっと移す方法まで、2026年4月時点の最新情報をまとめました。

この記事では、パソコン初心者でも迷わないように「どの方法が自分に合っているか」をフローチャート的に解説します。大事な写真や仕事のファイルを1つも失わずに、新しいPCへスムーズにお引越ししましょう。

まずやるべき!移行前の準備チェックリスト

データ移行を始める前に、以下の3つだけ確認しておきましょう。これをサボると「あのファイルどこ行った?」と泣くことになります。

1. 移したいデータの場所を把握する
Windowsのデータは基本的に「C:\Users\ユーザー名」フォルダの中にあります。「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」「ダウンロード」の4つのフォルダを開いて中身を確認しましょう。

2. データの合計サイズを確認する
エクスプローラーで上記フォルダを右クリック→「プロパティ」でサイズがわかります。ざっくり言うと、写真が多い人は50〜200GB、ファイルだけなら10〜30GBくらいが目安。このサイズによって最適な移行方法が変わります。

3. Microsoftアカウントのメールアドレスとパスワードを確認する
Windows 11の初期設定ではMicrosoftアカウントが必要です。古いPCで使っていたアカウントと同じものでログインすると、設定やWi-Fiパスワードなども自動で引き継がれます。アカウントがわからない場合は、古いPCの「設定」→「アカウント」で確認できます。

方法1:Windowsバックアップ(おすすめ度★★★)

Windows 10/11に標準搭載されている「Windowsバックアップ」アプリが、実はいちばん簡単な引越しツールです。Microsoft公式ページでも推奨されている方法で、追加ソフトのインストールは不要です。

移行できるもの:デスクトップ・ドキュメント・ピクチャなどのフォルダ、Wi-Fiパスワード、壁紙や言語設定、インストール済みアプリの一覧(Microsoft Storeアプリのみ自動再インストール)

手順

  1. 古いPCでスタートメニューから「Windowsバックアップ」を検索して開く
  2. 「フォルダー」「アプリ」「設定」それぞれのスイッチをオンにして「バックアップ」をクリック
  3. OneDriveにバックアップが保存される(5GBまで無料。足りない場合は後述)
  4. 新しいPCの初期セットアップ時に同じMicrosoftアカウントでサインイン
  5. 「以前のPCからの復元」画面が表示されるので、該当するバックアップを選択

つまり、古いPCでバックアップ→新しいPCで同じアカウントでログイン、これだけです。ただしOneDriveの無料容量は5GBなので、写真や動画が大量にある人はこれだけだと足りません。その場合は方法2と組み合わせましょう。

方法2:外付けHDD・USBメモリで手動コピー(おすすめ度★★★)

いちばん確実で、昔からある王道の方法です。「クラウドとかよくわからない」という方にはこれが安心。

必要なもの:外付けHDD(またはUSBメモリ・外付けSSD)。データ量に合ったものを用意してください。64GBのUSBメモリは1,000円前後、1TBの外付けHDDは5,000〜8,000円程度で買えます(2026年4月時点)。

手順

  1. 外付けストレージを古いPCのUSBポートに接続
  2. 「ドキュメント」「ピクチャ」「デスクトップ」「ダウンロード」など必要なフォルダを丸ごとコピー
  3. ブラウザのブックマークもエクスポートしておく(Chrome:設定→ブックマーク→ブックマークマネージャー→エクスポート)
  4. コピーが完了したら外付けストレージを安全に取り外し、新しいPCに接続
  5. 新しいPCの同じ場所(ドキュメント、ピクチャなど)にコピー

注意点:アプリ(ソフト)自体はコピーしても動きません。WordやExcelなどは新しいPCで再インストールが必要です。また、「お気に入り」やメールデータの移行を忘れがちなので、ブラウザのブックマークとメールのアカウント情報は別途メモしておきましょう。

方法3:OneDriveでクラウド同期(おすすめ度★★☆)

Microsoft 365(旧Office 365)を契約している方は、OneDriveの容量が1TB使えるので、この方法が最もスムーズです。

手順

  1. 古いPCでOneDriveアプリを開き、「設定」→「同期とバックアップ」→「バックアップを管理」
  2. 「デスクトップ」「ドキュメント」「写真」のバックアップをオンにする
  3. 同期が完了するまで待つ(データ量によっては数時間〜一晩かかることも)
  4. 新しいPCで同じMicrosoftアカウントでサインインすると、自動的にファイルが同期される

OneDriveの無料プランは5GBまで。写真が数百枚程度なら足りますが、動画やゲームデータがあると厳しいです。Microsoft 365を契約していない方は、方法1+方法2の組み合わせがベストです。

方法4:LANケーブル・Wi-Fiで直接転送(おすすめ度★★☆)

2台のPCが同じWi-Fiに繋がっていれば、ネットワーク経由でファイルを直接転送できます。外付けストレージを買わなくていいのがメリット。

手順(Windows 11の「近距離共有」を使う方法)

  1. 両方のPCで「設定」→「システム」→「近距離共有」をオンにする
  2. 古いPCで移したいファイルやフォルダを右クリック→「共有」
  3. 新しいPCの名前が表示されるので選択して送信

ただし、この方法はファイル数が多いと1つずつ承認が必要で時間がかかります。大量のデータ移行には向いていないので、数十個のファイルをサッと移したいときに使いましょう。

なお、Microsoftが開発中の「PC-to-PC転送ツール」が正式リリースされれば、同じネットワーク上の2台のPCをペアリングして、ファイルと設定をまとめて転送できるようになる予定です(2026年4月時点ではInsider Preview段階)。

方法5:有料のデータ移行ソフトを使う(おすすめ度★☆☆)

「アプリも設定も全部まるごと移したい!」という場合は、Laplink PCmoverなどの有料データ移行ソフトを使う方法もあります。価格は4,000〜6,000円程度。

アプリケーション(ソフト)ごと移行できるのが最大の特徴で、ライセンスが有効なソフトならインストールし直す手間が省けます。ただし、すべてのソフトが完全に動く保証はないのと、費用がかかるので、「ExcelやWordは再インストールすればOK」という方には方法1〜4で十分です。

結局どの方法がいいの?タイプ別おすすめ

「方法が5つもあってわからない!」という方のために、ざっくりまとめます。

  • 写真・書類だけ移せればOK → 方法2(外付けHDD)がいちばん確実
  • 設定(Wi-Fi、壁紙など)も移したい → 方法1(Windowsバックアップ)+方法2の合わせ技
  • Microsoft 365を契約している → 方法3(OneDrive同期)だけでほぼ完結
  • 外付けストレージを買いたくない → 方法4(ネットワーク転送)
  • ソフトも丸ごと移したい → 方法5(有料ソフト)を検討

迷ったら方法1+方法2の組み合わせがいちばん失敗しにくいです。Windowsバックアップで設定を移し、大きなファイルは外付けHDDで手動コピー。これが2026年時点のベストプラクティスです。

やりがちな失敗と注意点

アプリ(ソフト)はコピーしても動かない
「Program Files」フォルダをUSBにコピーしても、新しいPCでは動きません。アプリは必ず新しいPCで再インストールしてください。

ライセンスキーを控え忘れる
Office、セキュリティソフト、年賀状ソフトなどのライセンスキー(プロダクトキー)は、古いPCが動くうちにメモしておきましょう。パッケージの箱やメールに書いてあることが多いです。

メールのアカウント設定を忘れる
OutlookやThunderbirdを使っている方は、メールアカウントの設定情報(受信・送信サーバー、パスワード)を古いPCで確認しておきましょう。Gmailなど Webメールの場合はブラウザでログインすればそのまま使えます。

古いPCをすぐ処分しない
データ移行が完了しても、最低1〜2週間は古いPCを手元に残しておきましょう。「あのファイルを移し忘れた!」に気づくのは、たいてい新しいPCを使い始めてからです。

FAQ

Q. パソコンのデータ移行にかかる時間はどのくらい?

データ量によりますが、50GB程度なら外付けHDD経由で30分〜1時間、OneDrive経由だと回線速度に左右されて2〜5時間が目安です。写真や動画が200GB以上ある場合は一晩かかることもあります。

Q. Windows 10のパソコンからWindows 11のパソコンにデータを移せる?

はい、問題なく移行できます。この記事で紹介した5つの方法はすべてWindows 10→Windows 11の移行に対応しています。Windowsバックアップも、Windows 10側でバックアップしたデータをWindows 11の新PCで復元可能です。

Q. 古いパソコンを処分するとき、データは消さないとダメ?

はい、必ず消してください。単純に「ごみ箱を空にする」だけではデータは復元できてしまいます。Windowsの「設定」→「システム」→「回復」→「PCをリセットする」で「すべて削除する」を選ぶか、専用の消去ソフトを使いましょう。個人情報の流出を防ぐためにも必須の作業です。

Q. Macから Windowsにデータを移すことはできる?

ファイル(写真・文書など)は外付けHDDやクラウド経由で移行できます。ただしMac専用のアプリやPages・Numbersの独自形式ファイルはWindows上では開けない場合があるので、事前にPDFやCSVなど汎用フォーマットに変換しておくのがおすすめです。

参考文献