「あれ、冷蔵庫の氷がぜんぜんできてない……」気づいたら製氷室がカラッポ。暑い夏に氷がないのは地味にストレスですよね。でも、ちょっと待ってください。製氷機の故障だと思って修理を呼ぶ前に、自分で直せるケースがめちゃくちゃ多いんです。この記事では、冷蔵庫の製氷機で氷ができなくなる原因を1つずつ解説して、自分でできる対処法を紹介します。メーカー別の注意点もまとめましたよ。

まず確認! 製氷機の基本チェック3つ

修理を呼ぶ前に、まずこの3つを確認しましょう。意外とこれだけで解決することが多いです。

チェック1:製氷機能がONになっているか

冷蔵庫の操作パネルで、製氷機能が「停止」になっていませんか? 掃除のときに誤ってボタンを押してしまったり、家族が知らないうちにOFFにしていたりすることがあります。メーカーによってボタンの位置が違うので、取扱説明書を確認してみてください。取説をなくした場合は、メーカーのWebサイトからPDFをダウンロードできますよ。

チェック2:給水タンクに水が入っているか

これ、意外と盲点です。給水タンクが空っぽだと、当然氷はできません。タンクを取り出して水を入れ直しましょう。水道水を使うのが基本です。ミネラルウォーターや浄水器の水は雑菌が繁殖しやすいので、メーカーは推奨していません。

チェック3:給水タンクが正しくセットされているか

タンクがちゃんと奥まではまっていないと、水が供給されません。一度取り出してから、カチッと音がするまでしっかり押し込みましょう。パッキンが外れていないかも確認してくださいね。

原因別:製氷機で氷ができないときの直し方

原因1:給水フィルターの目詰まり

給水タンクにフィルターが付いている機種は、フィルターが汚れて水の流れが悪くなっていることがあります。フィルターを取り外して、水洗いしてみましょう。汚れがひどい場合は交換が必要です。フィルターの交換目安は3〜4年に1回。各メーカーの公式サイトから交換用フィルターを購入できます。

日立 冷蔵庫サポートパナソニック 冷蔵庫三菱電機 冷蔵庫などのページから、型番で検索すると対応フィルターが見つかりますよ。

原因2:給水パイプの凍結

冷蔵庫内の温度設定が「強」になっていると、給水パイプが凍結して水が流れなくなることがあります。対処法は、冷蔵庫の温度設定を「中」に戻すこと。そして、給水タンクを取り外してぬるま湯(40度くらい)で洗い、タンク周辺の霜を取り除きます。

パイプが凍っている場合は、製氷機能をOFFにして12〜24時間待つと自然に溶けます。ドライヤーで温めるのはNG! プラスチック部品が変形する恐れがあります。

原因3:製氷皿の汚れ・劣化

製氷皿(氷を作るトレー部分)が汚れていたり、表面のコーティングが剥がれていると、氷がうまく剥がれず製氷皿に残ったままになることがあります。製氷皿を取り外して中性洗剤で洗ってみましょう。

製氷皿が古くて氷がくっつくようになったら、交換のサインです。多くのメーカーで交換用の製氷皿は1,000〜3,000円程度で購入できます。型番を確認してから注文しましょう。

原因4:製氷室に氷が溜まりすぎている

製氷室の氷が満杯になると、検知センサーが「もう十分」と判断して製氷を止めます。でも、氷同士がくっついて固まっていると、実際にはスカスカなのにセンサーが「満杯」と誤認することがあるんです。

対処法は、製氷室の氷を全部取り出して、固まった氷をバラバラにすること。そして戻すときは、ふんわりと入れ直しましょう。検知レバー(棒状のセンサー)が氷に押されて上がっていると製氷が止まるので、レバーが下がっていることを確認してくださいね。

原因5:冷蔵庫自体の冷却不良

冷蔵庫全体の冷えが悪い場合は、製氷機だけの問題ではありません。冷蔵室のものがぬるかったり、冷凍室のアイスが溶けかけていたりしたら、冷蔵庫自体のトラブルです。

まず確認してほしいのは、冷蔵庫の背面や側面と壁の間に5cm以上の隙間があるか。放熱スペースが確保されていないと、冷却効率が落ちます。また、冷蔵庫の中にものを詰め込みすぎていると冷気が循環しません。7割くらいの容量が理想的です。

メーカー別の注意ポイント

パナソニック:自動製氷の「おそうじ」機能がついている機種があります。操作パネルから定期的にクリーニング運転を実行しましょう。パナソニック冷蔵庫サポートで型番から取扱説明書を確認できます。

日立:「真空チルド」搭載モデルは冷凍室の構造が独特です。給水タンクのフィルター交換を忘れがちなので注意。日立冷蔵庫サポートから部品の購入も可能です。

三菱電機:「切れちゃう瞬冷凍」搭載モデルは、製氷室と瞬冷凍室が隣接しています。瞬冷凍室にものを入れすぎると製氷に影響が出ることがあります。

シャープ:「プラズマクラスター」搭載モデルは、プラズマクラスターユニットの交換時期も確認しましょう。シャープ冷蔵庫サポートで型番検索ができます。

それでも直らない場合は修理を依頼しよう

上記の方法を全部試しても氷ができない場合は、製氷機のモーターやセンサー、制御基板の故障の可能性があります。こうなると自分での修理は難しいので、メーカーの修理サービスに連絡しましょう。

修理費用の目安は、出張費込みで15,000〜30,000円程度。購入から10年以上経っている場合は、修理用の部品が製造終了していることもあります。その場合は買い替えを検討したほうがいいかもしれません。

修理を依頼する前に、冷蔵庫の型番(ドア内側のシールに記載)をメモしておくとスムーズです。メーカーの修理受付は各社のWebサイトか、電話で対応しています。

FAQ(よくある質問)

製氷にはどのくらい時間がかかりますか?

一般的な家庭用冷蔵庫の場合、1回の製氷に約2〜3時間かかります。給水タンクを補充してから最初の氷ができるまでには、4〜5時間ほど見ておきましょう。夏場や冷蔵庫の開閉が多い時期は、さらに時間がかかることがあります。

ミネラルウォーターで氷を作ってはダメですか?

ほとんどのメーカーが水道水を推奨しています。水道水には塩素が含まれているため、雑菌の繁殖を抑える効果があります。ミネラルウォーターや浄水器の水は塩素が除去されているため、タンクや給水パイプにカビが生えやすくなります。どうしても使いたい場合は、こまめな清掃が必要です。

製氷機のお手入れはどのくらいの頻度でやるべきですか?

給水タンクと製氷皿は週に1回水洗いするのが理想的です。フィルターは月に1回の清掃、3〜4年に1回の交換がおすすめ。取扱説明書に記載されているお手入れスケジュールも参考にしてください。

冬場は製氷機をOFFにしたほうがいいですか?

冬場にあまり氷を使わないなら、OFFにしておくのもアリです。電気代の節約にもなりますし、給水パイプの凍結リスクも減ります。OFFにする場合は、給水タンクの水を捨てて洗っておきましょう。残ったままだと雑菌が繁殖します。

引っ越し後に氷ができなくなったのですが?

引っ越しで冷蔵庫を運搬した後は、設置してから24時間以上経ってから製氷機能をONにしてください。冷媒が安定するまでに時間がかかるためです。また、給水タンクのセットし直しと、冷蔵庫が水平に設置されているかも確認しましょう。

参考文献