「プレゼン資料を作らないといけないけど、デザインセンスがない…」「スライド1枚ずつ作るのが面倒すぎる…」——そんな悩みを持つ人に朗報です。2026年4月、GoogleはGoogleスライドに搭載されているGemini(ジェミニ)のスライド生成機能を大幅アップデートしました。

これまでGeminiが作ったスライドは画像形式で、あとから文字やレイアウトを変えられませんでした。でも今回の新機能では、完全に編集可能なスライドがAIで自動生成されるようになっています。

この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、GeminiでGoogleスライドを自動作成する方法を初心者にもわかるようにステップごとに解説します。日本語で使うコツや、無料で使えるのかどうかも説明するので、ぜひ参考にしてください。

そもそもGemini × Googleスライドで何ができるの?

Geminiは、Googleが開発したAI(人工知能)です。Googleスライドに組み込まれたGeminiを使うと、以下のようなことがテキストで指示するだけでできます。

  • 新しいスライドの自動生成 — 「営業報告のスライドを5枚作って」のように頼むだけでOK
  • 既存スライドのデザイン変更 — レイアウトや配色をAIが提案・変更してくれる
  • 画像の自動生成 — スライドに使うイラストや写真をAIが作ってくれる
  • 文章の書き直し・要約 — 長い文章を短くまとめたり、わかりやすく書き直したりできる
  • 既存ファイルを参考にしたスライド作成 — Googleドライブ上のドキュメントやPDFを読み込ませて、それをもとにスライドを作れる

2026年4月のアップデートで特に大きいのが、生成されたスライドが「編集可能」になったこと。以前は画像として貼り付けられるだけだったので、テキストの修正やレイアウト調整ができませんでした。今回の更新で、普通のスライドと同じように自由に編集できるようになっています。

さらに、Geminiは既存のスライドのデザインを自動で分析して、同じテイストの新しいスライドを生成する機能も追加されました。つまり、会社のテンプレートに合わせたスライドをAIが勝手に作ってくれるわけです。

Geminiでスライドを自動生成する手順【Googleスライド編】

Googleスライドの中から直接Geminiを呼び出してスライドを作る方法です。2026年4月時点では、英語版から順次展開中で、日本語UIでの利用には一部制限があります(後述)。

ステップ1:Googleスライドを開く

Googleスライドにアクセスして、新しいプレゼンテーションを作成するか、既存のファイルを開きます。Googleアカウントでログインしていることを確認してください。

ステップ2:Geminiパネルを開く

画面右上にある「Geminiに質問」(英語版では「Ask Gemini」)のアイコンをクリックします。右側にサイドパネルが表示されます。

または、ツールバーにある「スライドの作成を手伝ってもらう」(英語版では「Help me create a slide」)ボタンからも同じ機能にアクセスできます。

ステップ3:作りたいスライドの内容を入力する

サイドパネルのテキスト入力欄に、作りたいスライドの内容を入力します。たとえば:

  • 「新製品発表のプレゼンを5ページ作って」
  • 「来月のチーム目標を説明するスライドを1枚追加して」
  • 「このプレゼンの要約スライドを最後に追加して」

具体的に指示するほど、精度の高いスライドが生成されます。

ステップ4:生成されたスライドを確認・編集する

数秒〜数十秒で、AIがスライドを生成してくれます。気に入らない部分は普通のスライドと同じように自由に編集できます。テキストの修正、画像の差し替え、レイアウトの変更、すべてOKです。

Geminiアプリの「Canvas」でスライドを作る方法

Googleスライドの中で使う方法とは別に、Geminiアプリ(gemini.google.com)からスライドを作って、あとからGoogleスライドに書き出す方法もあります。こちらは「Canvas(キャンバス)」という機能を使います。

Canvasでの手順

  1. Geminiアプリにアクセスする
  2. 画面上部の「ツール」をクリックして「Canvas」を選ぶ
  3. 「営業提案書のスライドを作って」のようにプロンプト(指示文)を入力する
  4. 3分ほど待つと、画面右側にスライドのプレビューが表示される
  5. 「スライドにエクスポート」ボタンを押すと、Googleドライブに保存される

Canvasの便利なポイントは、Googleドライブのファイルやパソコン上のPDFを「参考資料」として添付できること。たとえば過去の報告書を読み込ませれば、同じトーンで新しいスライドを作ってくれます。

また、生成後に「もう少しカジュアルなトーンにして」「グラフを追加して」と対話しながら修正を重ねられるのも魅力です。

日本語で使うには?対応状況と回避策

2026年4月時点で、Googleスライド内のGeminiによる「編集可能なスライド生成」機能は、日本語には未対応です。リリース時点では英語を含む一部の言語のみサポートされています。

Google Cloud Japan(グーグル・クラウド・ジャパン)は、ITmediaの取材に対して「日本語についても順次対応予定。ただし詳細な提供時期は準備が整い次第発表する」と回答しています。

今すぐ日本語でスライドを作りたい場合の回避策

完全な日本語対応を待てない場合は、以下の方法を試してみてください。

  • Geminiアプリの「Canvas」機能を使う — Geminiアプリ経由であれば、日本語プロンプトでスライドを生成し、Googleスライドにエクスポートすることが可能です
  • Geminiサイドパネルを日本語で使う — Googleスライドの右側に表示されるサイドパネルは、2025年3月から日本語に対応済みです。要約や文章のリライトなど、一部の機能は日本語で利用できます
  • 英語で指示してから日本語に修正する — スライド生成だけ英語で行い、生成後のテキストを日本語に書き換える方法もあります(やや手間はかかりますが確実)

利用条件と料金 — 無料で使えるの?

GeminiのGoogleスライド連携機能を使うには、以下のいずれかのプランが必要です(2026年4月時点)。

  • Google Workspace Business Standard(月額1,600円/ユーザー)
  • Google Workspace Business Plus(月額2,500円/ユーザー)
  • Google Workspace Enterprise各プラン
  • Google One AI Premium(個人向け、月額2,900円)

2025年1月から、Google WorkspaceにはGemini機能が標準統合されました。以前は「Gemini for Google Workspace」として別途月額2,260円〜3,400円の追加料金が必要でしたが、現在はBusiness Standard以上のプランに含まれています。

完全無料のGoogleアカウント(@gmail.com)では、Googleスライド内でのGemini機能は利用できません。ただし、Geminiアプリ(gemini.google.com)の基本的な機能は無料でも使えるため、Canvas経由でスライドを作り、エクスポートする方法なら無料でも試せます。

よくある失敗と対処法

Geminiでスライドを作ろうとしたときに「うまくいかない!」となりがちなパターンと、その対処法をまとめました。

「Geminiに質問」ボタンが見つからない

Google Workspace Business Standard以上のプランに加入していることを確認してください。無料のGoogleアカウントでは表示されません。会社のアカウントの場合、管理者がGemini機能を有効にしている必要があります。

スライドが画像で生成されて編集できない

2026年4月1日以降に順次展開されている新機能のため、アカウントによってはまだ旧バージョン(画像形式)が表示される場合があります。Googleの公式ヘルプによると、展開には最大15日かかるとのこと。しばらく待ってから再度試してみてください。

日本語で指示すると精度が低い

スライド生成の新機能は日本語未対応のため、日本語プロンプトでは期待どおりの結果が得られないことがあります。前述の回避策を試すか、英語でプロンプトを入力してみてください。

生成されたスライドのデザインがイマイチ

先に数枚のスライドを理想のデザインで作っておくと、Geminiがそのスタイルを分析して似たテイストのスライドを生成してくれます。白紙の状態から指示するより、「お手本」を用意するのがコツです。

FAQ

GeminiでGoogleスライドを作るのは無料ですか?

Googleスライド内のGemini機能は、Google Workspace Business Standard以上、またはGoogle One AI Premiumプランが必要です。ただし、Geminiアプリ(gemini.google.com)のCanvas機能でスライドを作り、Googleスライドにエクスポートする方法なら、無料アカウントでも試せます。

Geminiで作ったスライドは後から編集できますか?

2026年4月のアップデートにより、Geminiが生成したスライドは通常のスライドと同じように編集可能になりました。テキストの修正、レイアウトの変更、画像の差し替えなど、すべて自由に行えます。

日本語のスライドは作れますか?

Googleスライド内の「編集可能なスライド生成」機能は、2026年4月時点で日本語未対応です。Geminiアプリの「Canvas」機能を使えば日本語プロンプトでスライドを生成できます。Google Cloud Japanは日本語対応を順次進めると発表しています。

Geminiで作ったスライドを商用利用できますか?

Google Workspaceのプランで利用している場合、Geminiが生成したコンテンツは商用利用が可能です。ただし、AI生成画像を使用する場合は、著作権やライセンスに関する自社のポリシーを確認することをおすすめします。

PowerPointでも同じことはできますか?

MicrosoftのCopilot(コパイロット)がPowerPointに搭載されており、同様のAIスライド生成が可能です。ただし、Microsoft 365のCopilotアドオン(月額3,750円/ユーザー)が別途必要で、GeminiのGoogleスライド連携と比べると割高です。

参考文献