Google NotebookLMで資料からスライドや音声まとめを自動生成したのに、「ここだけ直したいのに編集できない!」と困った経験はありませんか?

実は2026年2月のアップデートで、NotebookLMのスライドがプロンプト(指示文)で修正できるようになり、さらにPowerPoint形式(.pptx)でのダウンロードにも対応しました。音声概要(Audio Overview)についても、生成前にカスタマイズ指示を出せる機能が用意されています。

この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、NotebookLMで生成したコンテンツを自分好みに直す方法をわかりやすく解説します。

そもそもNotebookLMとは?できることをざっくりおさらい

Google NotebookLMは、Googleが提供するAIノートツールです。PDF、Googleドキュメント、Webサイト、YouTube動画などの資料をアップロードすると、AIがその内容を読み込んで要約・質問回答・スライド生成・音声まとめなどを行ってくれます。

ざっくり言うと、「資料を放り込むだけで、AIが中身を理解してくれる賢いノート」です。Googleアカウントがあれば無料で使えます(一部機能に制限あり)。

主にできることは以下の通りです。

  • チャットで質問 — アップした資料の内容についてAIに質問できる
  • スライド自動生成 — 資料をもとにプレゼン用スライドを作ってくれる
  • 音声概要(Audio Overview) — 男女2人のポッドキャスト風の音声まとめを生成
  • ノート作成 — 要約やブリーフィングドキュメントを自動作成

「編集できない」問題の正体 — 2026年2月のアップデートで何が変わった?

NotebookLMのスライド生成は以前から人気の機能でしたが、大きな弱点がありました。生成されたスライドはPDF的な「読み取り専用」で、1文字も直せなかったのです。

「8割はいいのに、この1枚だけ修正したい」「タイトルを変えたい」といった微調整ができず、気に入らなければ最初から生成し直すしかありませんでした。

この問題が、2026年2月17日のアップデートで大きく改善されました。gihyo.jpの報道によると、主な変更点は以下の2つです。

  1. プロンプトによるスライド修正機能 — 「この箇条書きをもっと短くして」「3枚目のスライドに具体例を追加して」のように、AIに指示を出してスライドを直せるようになった
  2. PowerPoint形式(.pptx)でのエクスポート — 生成したスライドをPowerPointファイルとしてダウンロードし、手元で自由に編集できるようになった

つまり、「AIに指示して直す」方法と「PowerPointに書き出して自分で直す」方法の2通りが使えるようになったわけです。

スライドをプロンプトで修正する手順

まずは、NotebookLM上でAIに指示を出してスライドを修正する方法を見ていきましょう。

Step 1: スライドを生成する

NotebookLMにソース(PDF・ドキュメントなど)をアップロードし、右側の「Studio」パネルから「スライド」を選択して生成します。

Step 2: 修正指示を入力する

生成されたスライドの下部にプロンプト入力欄が表示されます。ここに修正したい内容を日本語で入力します。

たとえば、こんな指示が使えます。

  • 「箇条書きを3つ以内に絞って」
  • 「2枚目のスライドにグラフの説明を追加して」
  • 「全体的にもっとカジュアルな表現にして」
  • 「タイトルスライドのサブタイトルを変更して」

Step 3: 再生成を確認する

指示を送信すると、AIがスライドを修正して再表示します。気に入らなければ何度でも指示を出し直せます。

注意点: プロンプト修正は「スライド全体の再生成」に近い動作をするため、特定の1枚だけをピンポイントで直すのは苦手な場合があります。細かい修正が必要なら、次に紹介するPPTXエクスポートのほうが確実です。

PPTX出力してPowerPointで直接編集する方法

「自分の手で1文字単位で直したい」なら、PowerPoint形式で書き出すのがおすすめです。

Step 1: エクスポートボタンをクリック

生成されたスライドの右上にある「︙」(三点メニュー)をクリックし、「PowerPointとしてダウンロード」を選択します。

Step 2: PowerPointで開いて編集

ダウンロードした.pptxファイルをMicrosoft PowerPointまたはGoogleスライドで開けば、テキスト・レイアウト・デザインを自由に変更できます。

知っておきたい注意点

2026年3月時点では、エクスポートされたPPTXファイルで各スライドが画像として埋め込まれるケースが報告されています。この場合、テキストを直接編集することができません。

この問題への対処法は以下の通りです。

  • プロンプト修正を先に済ませる — PPTX出力する前に、NotebookLM上でAI修正をかけて内容を固めておく
  • テキストをコピーして新規スライドに貼り直す — 画像化されたスライドの内容を手動で新しいスライドに移す
  • Googleスライドへの直接出力を待つ — Googleは将来的にGoogleスライド形式への出力対応を予告しているため、今後の改善に期待

音声概要(Audio Overview)をカスタマイズするコツ

NotebookLMのもうひとつの人気機能が「音声概要(Audio Overview)」です。資料をもとに、男女2人のホストがポッドキャスト風に内容を解説してくれる音声を自動生成します。

この音声も、生成後に編集することはできません。ただし、生成前にカスタマイズ指示(ステアリングプロンプト)を設定することで、内容をコントロールできます。

カスタマイズの手順

  1. 右側の「Studio」パネルで「Audio Overview」を選択
  2. 「Customize(カスタマイズ)」ボタンをクリック
  3. 最大500文字の指示文を入力(例: 「初心者向けに説明して」「セキュリティの部分を中心に話して」)
  4. 「Generate(生成)」をクリック(生成に数分かかります)

効果的なカスタマイズ指示の例

  • 「技術的な専門用語を避けて、中学生にもわかるように説明して」
  • 「第3章の内容だけに絞って、5分程度にまとめて」
  • 「メリットとデメリットの両方をバランスよく取り上げて」
  • 「実務で使う場合の注意点を重点的に解説して」

Googleの公式ヘルプによると、音声概要は日本語を含む50以上の言語に対応しており、出力言語も設定画面から変更可能です。

無料版と有料版でできることの違い

NotebookLMは無料で使えますが、利用回数に制限があります。2026年3月時点の主な制限は以下の通りです。

項目無料版Pro版(有料)
ノートブック数100個500個
ソース数(1ノートブックあたり)50個300個
チャットクエリ(1日あたり)50回500回
音声生成(1日あたり)3回20回
スライドのプロンプト修正対応(順次展開中)対応済み
PPTXエクスポート対応(順次展開中)対応済み

スライドのプロンプト修正とPPTXエクスポートは、2026年2月時点ではまずGoogle AI Ultra/Proプランの有料ユーザーに提供され、無料ユーザーへは数週間かけて順次展開される予定とされています。無料版で使えない場合は、少し待ってから再度確認してみてください。

FAQ

NotebookLMのスライドを直接Googleスライドに書き出せますか?

2026年3月時点では、Googleスライド形式への直接エクスポートには対応していません。Googleは将来的な対応を予告していますが、具体的な時期は未定です。現時点ではPPTX形式でダウンロードし、Googleスライドにインポートする方法で代用できます。

音声概要(Audio Overview)を生成後に部分的に編集できますか?

生成後の音声を部分的に編集する機能はありません。内容を変えたい場合は、カスタマイズ指示(ステアリングプロンプト)を変更して再生成する必要があります。生成前に指示をしっかり設定するのがコツです。

NotebookLMに読み込ませた資料は他の人に見られますか?

NotebookLMにアップロードした資料は、ノートブックを共有しない限り他の人には見えません。ただし、業務上の機密情報を扱う場合は、Google Workspace版(Plus/Enterprise)の利用が推奨されています。

無料版でスライドのプロンプト修正機能が使えないのですが?

2026年2月のアップデートでは、まず有料プラン(Google AI Ultra/Pro)のユーザーに先行提供され、無料ユーザーへは数週間かけて順次展開される予定です。しばらく待ってからもう一度試してみてください。

参考文献