フリーランス仲間とのZoom飲み会で、「Keepに入れておいた請求書の締め日リマインダーが、先月から一度も鳴ってない」という話が出ました。壊れたわけでも、設定をいじったわけでもなく、Googleの仕様が変わったことが原因でした。

リマインダー(決めた日時に知らせてくれる予定のメモ)の中身は消えていません。2026年10月時点の情報で、鳴らなくなった理由と、通知を取り戻す手順を順番に見ていきましょう。

Keepのリマインダーに、2025年秋から何が起きたの?

Google Keep(メモアプリ)のリマインダーは、2025年後半からGoogle ToDo リスト(Google Tasks)に移行されています。9to5Googleの報道では、2025年10月中旬から順次展開が始まりました。

つまり、Keepのベルマークで設定した予定は、いまは「タスク」としてToDoリストに保存されています。Googleカレンダーにも表示されます。

Googleの公式ヘルプによると、このとき変わった点は次のとおりです。

  • Keepからはリマインダーの通知が届かなくなった
  • 場所に基づくリマインダー(「スーパーに着いたら知らせる」など)は、新しく作ることも受け取ることもできなくなった
  • リマインダーのタイトルは、Keepのメモ側では変更できなくなった
  • 移行されたリマインダーは、Keepのメモと ToDo リストの両方に表示される

通知が鳴らなくなった原因は、ほとんどの場合これです。壊れたのではなく、鳴らす役目が別のアプリに引っ越した、というイメージです。

通知を取り戻す手順(iPhone・Android共通)

結論は単純で、Googleカレンダーか「ToDo リスト」アプリのどちらかを入れて、そのアプリの通知を許可すれば、また鳴るようになります。

公式ヘルプにも、モバイルで通知を受け取るにはToDo リストまたはカレンダーのアプリが必要で、インストール後にそのアプリの通知を許可するよう書かれています。

手順1:アプリを入れる

すでにどちらかが入っている方は、手順2へ進んでください。

  1. iPhoneは App Store、Androidは Google Play を開く
  2. 「Google カレンダー」または「ToDo リスト」を検索する
  3. インストールして、Keepと同じGoogleアカウントでログインする

手順2:スマホ側で通知を許可する

アプリを入れただけでは鳴りません。スマホ本体の設定で、通知を許可する必要があります。

iPhoneの場合です。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「通知」をタップする
  3. 一覧から「カレンダー」(または「ToDo リスト」)を選ぶ
  4. 「通知を許可」をオンにする

Androidの場合です。

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「アプリ」から「カレンダー」(または「Tasks」)を選ぶ
  3. 「通知」をタップして、オンにする

もし表示が違う場合は、機種やOSのバージョンで項目名が少し変わっているだけです。設定画面の上にある検索窓に「通知」と入れて探してみてください。

手順3:アプリ側の通知設定も見る

カレンダーアプリの場合、アプリ内の設定にもタスクの通知をオンにする項目があります。画面左上のメニューから「設定」を開き、タスク(ToDo)に関する項目がオンになっているか確かめてみてください。ここは機種とアプリのバージョンで見え方が変わる部分で、筆者も全パターンは確認しきれていません。

ここまでで、新しく設定した日時のリマインダーは鳴るはずです。試すときは、5分後の時刻でテスト用のリマインダーを1件作ってみると確実です。

過去のリマインダーはどこにある?

「リマインダーが消えた」と感じる場合も、ほとんどはToDo リストの中に入っています。公式ヘルプには、移行時の扱いが細かく書かれています。

  • 過去365日分の未完了タスクは、カレンダーの「今日」の終日欄に並ぶ
  • 1年以上前の繰り返しなしのリマインダーは、「古い Google Keep のリマインダー」というリストに入る
  • 長すぎるタイトルは、移行後に短縮される
  • タスクの上限は10万件で、超えた分は古いものから移行されない

なお、Keepのメモ側でタイトルを書き換えても、リマインダー(タスク)のタイトルは変わりません。タイトルを直したいときは、ToDo リストかカレンダーで編集してください。日時の変更は、Keepのメモからでもできます。

実家の母のiPhoneでも同じ状態でした。燃えるごみの日のリマインダーが、Keepのメモには残っているのにスマホが鳴らない。母のiPhoneにはカレンダーアプリが入っていなかったので、入れて通知を許可したところ、翌朝からちゃんと鳴りました。

位置情報のリマインダーが使えなくなった

場所に基づくリマインダーは、2025年の移行で新規作成も受信もできなくなりました。Googleの公式ヘルプでも、これは明記されています。

移行済みの分は、ToDo リストでタスクを開き、説明欄を見ると元の場所の情報が残っています。ただし、その場所に着いても通知は来ません。

代わりの手段としては、iPhoneなら標準の「リマインダー」アプリに、場所を条件にした通知があります。Androidで同じことをしたい場合は、Googleのアプリ内では代わりがなくなったため、別のリマインダーアプリを探す形になります。

会社や学校のアカウントで使っている場合

Google Workspace(会社や学校のGoogleアカウント)では、管理者が「ToDo リスト サービス」をオンにしていないと、リマインダーは移行されません。ライセンスが停止されているユーザーの分も同様です。

個人のアカウントでは起きにくいのですが、仕事用のアカウントで「リマインダーが見当たらない」ときは、管理者に確認してもらってください。Google データエクスポートが許可されていれば、削除される前にデータを書き出せることも、公式ヘルプに書かれています。

ちなみに、Googleカレンダーとアシスタントのリマインダーは、2023年にすでにToDo リストへ自動移行されています。今回のKeepの移行は、その続きにあたる動きです。

FAQ

Keepのメモを消すと、リマインダーも消えますか?

メモを削除するときに、メモとタスクを一緒に消すか、メモだけ消すかを選べます。逆に、カレンダーやToDo リストでタスクを消しても、Keepのメモは残ります。アーカイブはタスクに影響しません。

朝・昼・夜の既定の時刻は変えられますか?

時刻の選択肢そのものは移行前と同じで、Keepの設定で朝・昼・夕方の既定の時刻を決めることができます。

繰り返しのリマインダーはどうなりますか?

カレンダーで設定できる繰り返しの最大間隔は、1,000日・週・月・年です。それより長い間隔は、1,000単位に調整されます。

移行されなかったリマインダーは戻せますか?

タスクの上限10万件を超えた古い分は、移行されません。まずはToDo リストの「古い Google Keep のリマインダー」リストを確認してみてください。それでも見つからない場合は、元の情報を手で入れ直すことになります。

参考文献