「アラームをセットしたのに鳴らなかった」「音量MAXなのに無音だった」——iPhone のアラームが鳴らない問題、まずは安心してください。あなたの設定ミスが原因とはかぎりません。実は2024年5月に Apple 自身がこの不具合の存在を公式に認めていて、iOS 26 にアップデートしてから同じ症状の報告が増えています。

この記事では、2026年3月時点の iPhone(iOS 26.2 で確認)で起こりうる7つの原因と、それぞれを順番に確認していく方法を、初めての方にもわかるよう一つひとつご紹介します。最後に「絶対に寝坊できない日」のための保険テクニックも添えていますので、焦らずに読み進めてみてください。

原因1:アラームのサウンドが「なし」になっている

意外と多いのがこちらです。アラームの編集画面でサウンド(鳴らす音)が「なし」に設定されていると、音量をいくら上げても音は出ません。バイブレーション(振動)だけ、もしくは完全に無音になります。

確認の手順を見ていきましょう。

  1. 「時計」アプリを開いて、画面下の「アラーム」タブをタップしてみてください
  2. 鳴らないアラームをタップして「編集」画面を開きます
  3. 「サウンド」をタップして、「なし」以外の音(ラジオ、レーダーなど)を選んでください
  4. 右上の「保存」をタップします

もし「サウンド」の項目が見当たらない場合は、画面の上方にスクロールしてみてください。アラームの編集画面では、繰り返しやサウンドの設定が縦に並んで表示されます。

原因2:「着信音と通知音」の音量が小さすぎる

iPhone の音量には、メディア音量(YouTube や音楽の音)と着信音・通知音量(電話やアラームの音)の2種類があります。アラームは後者の方を使うので、着信音の音量がゼロだとアラームも無音になってしまいます。

動画を見ながら音量ボタンを押しても、それで動いているのは「メディア音量」だけ、というのが見落としやすいポイントです。

確認の手順は以下のとおりです。

  1. 「設定」アプリを開いて、「サウンドと触覚」をタップしてみてください
  2. 「着信音と通知音」のスライダー(横棒)を右にドラッグして音量を上げます
  3. すぐ下にある「ボタンで変更」がオンになっていると、本体横の音量ボタンで着信音量も変わってしまうので、寝ている間に下がるのが心配な方はオフにしておくと安心です

原因3:Bluetooth イヤホン・スピーカーに音が出ている

ワイヤレスイヤホン(コードのないイヤホン)や Bluetooth スピーカーが iPhone とつながったままだと、アラーム音がそちらから再生されてしまうことがあります。寝る前にイヤホンを外して枕元に置いた、それでも実は接続が続いていた、というパターンです。

Apple の公式サポートによると、ヘッドフォンを接続しているときアラームは内蔵スピーカーとヘッドフォンの両方から再生される仕様です。ただし Bluetooth 機器の場合は、ペアリング状態や機器側の電源状態によって動作が変わることがあります。

対処法はとてもかんたんです。

  • 寝る前に画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開き、Bluetooth のアイコンをタップしてオフにしてください
  • もしくは「設定」→「Bluetooth」を開き、つながっている機器を確認して、不要なものは切断します

原因4:「画面注視認識機能」でアラームの音量が自動で下がる

「画面注視認識機能(がめんちゅうしにんしききのう)」というのは、Face ID(顔認証)が搭載されている iPhone X 以降のモデルにある機能で、「ユーザーが画面を見ている」と iPhone が判断すると、通知や着信音の音量を自動的に下げる働きをします。

つまり、半分寝ぼけた状態でチラッと画面を見ただけで、iPhone は「気づいた」と判断して音を小さくしてしまいます。そのまま二度寝……というのが「鳴らなかった」と感じる原因のひとつです。

気になる方はオフにしてみてください。

  1. 「設定」→「Face ID とパスコード」を開きます
  2. パスコードの入力を求められたら、いつものパスコードを入力してください
  3. 下のほうにある「画面注視認識機能」のスイッチをオフにします

この機能をオフにしても、Face ID でロックを解除する操作には影響しません。安心してオフにしていただいて大丈夫です。

原因5:集中モード(おやすみモード)の影響

「集中モード」というのは、iOS 15 から入った機能で、仕事中・睡眠中など特定の時間帯だけ通知をしぼれる仕組みです。「おやすみモード」「睡眠モード」もこの仲間です。

ここで覚えておきたいのは、Apple 純正の「時計」アプリのアラームは、集中モードの中でも問題なく鳴るということ。ですので、純正アラームを使っている方はこの章は読み飛ばしていただいて大丈夫です。

気をつけたいのは、App Store からダウンロードしたサードパーティ製(Apple 以外が作った)のアラームアプリを使っている方です。集中モードの「許可するアプリ」にそのアプリを追加していないと、音も通知もブロックされてしまいます。

もし純正以外のアラームアプリをお使いなら、以下を確認してみてください。

  1. 「設定」→「集中モード」を開き、お使いのモード(例:睡眠)をタップします
  2. 「許可された通知」のところにある「App」をタップ
  3. 使っているアラームアプリを追加してください

原因6:スタンバイモードでバイブレーション(振動)が無効になる

「スタンバイ(StandBy)」というのは、iOS 17 から入った機能で、充電中の iPhone を横向きに置くと、画面が時計や写真フレームに切り替わる便利な仕組みです。

ただしApple の公式ガイドには、スタンバイ使用時はアラームのバイブレーション(振動)が無効になると明記されています。音は鳴りますが、振動で起きるタイプの方にとっては「鳴らなかった」と感じる原因になります。

確実に起きたい日は、以下のどちらかを試してみてください。

  • iPhone を縦向きにして充電する(スタンバイにならない置き方にします)
  • 音量を十分に上げておく

原因7:iOS 26 のバグ(Apple が公式に認めた不具合)

2024年5月、Apple はiPhone のアラームが鳴らないバグ(不具合)の存在を公式に認めました。その後、iOS 26.1(2025年10月リリース)でアラーム関連の見た目の不具合は修正されましたが、2026年3月時点の iOS 26.2 でも一部の方から「アラームが無音になる」「時間通りに鳴らない」という報告が続いています。

もしお使いの iPhone がこの状況に当てはまっているようでしたら、以下の順番で試してみてください。

  1. 「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で最新バージョンに更新します(最新版で改善されている可能性があります)
  2. iPhone を再起動します(電源ボタンと音量ボタンを長押し→「スライドで電源オフ」を右に動かす→もう一度電源ボタンを長押しして起動)
  3. 「時計」アプリで既存のアラームを一度すべて削除し、新しく作り直してみてください
  4. それでも改善しない場合は「設定」→「一般」→「転送または iPhone をリセット」→「すべての設定をリセット」を試します(写真や連絡先などのデータは消えません。Wi-Fi 設定など各種設定だけが初期化されます)

寝坊を防ぐ「保険」テクニック3選

iOS 自体のバグは、利用者側ではどうしようもないこともあります。「絶対に寝坊できない日」のために、以下の保険を用意しておくと安心です。

  1. 複数のアラームを 1〜2 分ずらして設定する:1つが鳴らなくても、次のアラームで起きられる可能性が上がります
  2. 別のデバイスでもアラームをセットする:古いスマホ、スマートスピーカー(Amazon Echo、Google Nest)、物理的な目覚まし時計など、1つに依存しないのが安全です
  3. 「睡眠スケジュール」より通常のアラームを使う:ヘルスケアアプリの「睡眠スケジュール」は便利ですが、通常のアラームのほうが動作が安定している、という報告があります

FAQ

iPhone のアラームはマナーモード(消音モード)でも鳴りますか?

はい、鳴ります。本体左側のサイドスイッチをマナーモードにしていても、純正「時計」アプリのアラームは通常どおり鳴ります。マナーモードで消音されるのは電話の着信音や通知音だけで、アラームは別扱いになります。

おやすみモード(集中モード)中でもアラームは鳴りますか?

純正の「時計」アプリのアラームなら、おやすみモード・睡眠モード中でも鳴ります。ただし、サードパーティ製のアラームアプリは集中モードの通知許可設定に追加していないとブロックされる場合があります。

アラームの音量だけを変更する方法はありますか?

「設定」→「サウンドと触覚」→「着信音と通知音」のスライダーで変更できます。同じ画面の「ボタンで変更」をオフにしておくと、動画を見ているときに音量ボタンを押してもアラーム音量は変わらなくなるので、知らないうちに音量が下がってしまうのを防げます。

Apple Watch を持っていればアラームは確実に鳴りますか?

Apple Watch は手首への振動でアラームを伝えるので、iPhone 本体で音が鳴らなかったときの保険として有効です。ただし、Apple Watch のアラームと iPhone のアラームは別々のものとして動いているので、両方でセットしておくと安心です。

iOS 26 にアップデートしてからアラームが鳴らなくなりました。ダウングレード(古いバージョンに戻す)すべきですか?

iOS のダウングレードは Apple が公式にはサポートしていないため、推奨はできません。まずは本記事の対処法(アラームの作り直し、設定のリセットなど)をお試しください。それでも解決しない場合は、Apple サポートに問い合わせるのが安全です。

参考文献