去年の衣替え、うちでは6月の2週目にようやく手をつけました。クローゼットの奥に真冬のダウンが押し込まれたまま、長男の半袖はリビングの紙袋に入れっぱなし。「今年こそ早めにやろう」と毎年思うのに、結局GWが過ぎて梅雨が近づいてから慌てるパターンを繰り返していました。
あるとき、全部いっぺんにやろうとするから腰が重いんだと気づいて、衣替えを5つの工程に分けてみたら、土曜の午前2時間で家族4人分が終わった。完璧にやる必要はなくて、「ここまでやれば今日はOK」のラインを引くだけで驚くほど気持ちが軽くなります。
衣替えが億劫になるのは「一度に全部」をやろうとするから
衣替えの面倒さの正体は「判断の数」です。出す、しまう、仕分ける、畳む、防虫剤を入れる。この全工程を1日で片づけようとすると、始める前の段階で疲れてしまう。
白洋舎の衣替えガイドでは「最高気温が安定して20度を超えたら」が春の衣替えの目安とされています。2026年5月時点の札幌だと、5月下旬〜6月上旬がちょうどその時期にあたります。ただ、実際の家庭では「やる気が出た晴れの日」がスタートになりがち。だからこそ工程を分けておいて、「今日はステップ3まででOK」と先に決めてしまうと、天気のいい週末にサッと動けます。
午前2時間で終わる衣替えの流れ
うちで実際にやっている手順です。大人2人+子ども2人の4人分で、午前中に終わります。
ステップ1:出す(15分)
収納ケースから夏物を全部出して、ベッドや床に広げます。ここでは判断しない。ただ出すだけ。
ステップ2:仕分ける(30分)
「着る」「迷う」「処分」の3つに分けます。子ども服はサイズアウトしていないか確認。去年の夏に一度も袖を通さなかった服は処分候補に回してください。迷ったら後述の「5秒ルール」を使います。
ステップ3:しまう(30分)
冬物を洗濯済みの状態で収納ケースに入れます。汚れが残ったまましまうと黄ばみや虫食いの原因になるので、この手順だけは省かないほうがいい。エステーの公式サイトでも「必ず汚れを落としてから収納すること」と明記されています。
ステップ4:かける(15分)
夏物をクローゼットのハンガーにかけていきます。よく着る服を手前に、たまにしか着ない服は奥へ。畳む服は引き出しに戻す。
ステップ5:移行期アイテムを残す(15分)
薄手のカーディガンやパーカーは、6月でもまだ出番があります。2〜3枚だけクローゼットの端に残しておくと、急に冷え込んだ日に慌てなくて済みます。
合計で約1時間45分。夫と分担するともっと早い。先週の大掃除で試したら、夫がステップ1と3、私がステップ2と4を担当して1時間半で終わりました。ステップ5は翌週でも問題なし。完璧を目指さないことが毎年つづけられるコツだと感じています。
仕分けで迷ったら「5秒で決める」
衣替えで一番時間を食うのが仕分けです。「これ、来年着るかな」で手が止まる。
私が使っているルールは単純で、服を手に取って5秒以内に「着る」と思えなかったら処分候補に回すだけ。5秒で判断がつかない服は、来シーズンもだいたい着ません。
ただし、処分候補イコール即捨てではありません。紙袋にまとめておいて、次の衣替えまでに「あれ出しておけばよかった」と一度も思わなければそのとき処分する。この2段階にしておくと、「捨てて後悔するかも」の不安がなくなって仕分けのスピードが一気に上がります。お子さんがいる家庭では、サイズアウトした服をおさがり用に分けておく袋も1つ用意すると便利です。
防虫剤の期限切れを防ぐマスキングテープ管理
収納ケースに防虫剤を入れたまま有効期限を完全に忘れて、半年以上放置していたことがあります。期限切れの防虫剤はただの置き物です。エステーの公式Q&Aによるとムシューダの有効期限は約1年ですが、いつ開封したか覚えていないとまったく意味がない。
我が家の場合、収納ケースの角にマスキングテープを貼って「2026.5〜」と開封日を書くようにしています。次の衣替えでケースを開けたとき、テープの日付を見れば交換が必要かどうか一目でわかる。夫に渡したら案外うまくいって、どちらが担当しても防虫剤の管理がちゃんと回るようになりました。
ライオンケミカルの解説によると、防虫剤の成分は上から下に広がる性質があるので、畳んだ服の一番上に置くのが正しい配置です。引き出しや衣装ケースの容量25Lあたり1個が目安。詰め込みすぎると防虫成分が行き渡らないので、少し余裕を持たせて収納してみてください。
収納ケースの湿気チェックは梅雨前がラストチャンス
梅雨に入ると湿度が一気に上がって、クローゼット内のカビリスクが跳ね上がります。衣替えのついでに収納まわりの湿気もチェックしておくと安心です。
確認するのは3か所だけ。
- 除湿剤の水たまり:容器に水がいっぱいになっていたら交換のサイン。半分以下ならそのまま続行でOK
- ケースの底を手で触る:じっとり湿っている感覚があれば、中身を出して半日ほど風を通す
- 段ボール収納をやめる:段ボールは湿気を吸い込みやすく、カビや虫の温床になりやすい。プラスチック製の衣装ケースに切り替えるだけで状況がかなり変わります
湿気は空気より重いので、クローゼットの中でも下のほうにたまりやすい性質があります。ウールやカシミヤなど湿気に弱い素材はなるべく高い位置にしまうのがコツです。エステーの衣替えガイドでも同じ方法が推奨されています。
全部やる必要はありません。まずはケースの底を触ってみるところから始めれば十分です。
FAQ
衣替えのベストな時期は何月ごろ?
春の衣替えは最高気温が20度を安定して超えるようになったタイミングが目安です。地域差があり、本州では5月中旬〜6月上旬、北海道では6月上旬〜中旬になります。急に冷え込むこともあるので、薄手の羽織を2〜3枚だけ残しておくと安心です。
防虫剤を2種類以上いっしょに入れてもいい?
異なるタイプの防虫剤を同じケースに混ぜると、化学反応で衣類にシミがつくことがあります。KINCHOの公式Q&Aでも「1つの収納空間には1種類の防虫剤を使う」ことが推奨されています。同じケースには同一製品で統一してください。
クリーニングから戻ったビニール袋のまま保管してもいい?
ビニール袋をかけたまま保管すると中に湿気がこもり、カビや黄ばみの原因になります。持ち帰ったら袋を外して半日ほど風を通してから、クローゼットにしまうのが正解です。
一人暮らしでも5ステップは必要?
一人暮らしなら服の量が少ないぶん、ステップ1〜4を30分〜1時間で終わらせることも可能です。工程を分ける考え方は人数に関係なく使えるので、「今日はステップ2まで」と区切る方法はそのまま応用できます。
参考文献
- 衣替えはいつする?手順やポイントを解説 — 白洋舎
- 虫くいやカビ対策など 知っておきたい衣替えのキホン — エステー株式会社
- ゴンゴン 製品Q&A — KINCHO(大日本除虫菊)
- 防虫剤の正しい置き方とは?衣類を効果的に守る秘訣 — ライオンケミカル
- 「ムシューダシリーズ」使用期限はありますか? — エステー株式会社






