4月になると届く固定資産税の納付書。「コンビニか銀行に行かなきゃ…」と思っていませんか? 実はスマホだけで、自宅から24時間いつでも納付できるんです。

2023年4月から全国の自治体でeL-QR(地方税統一QRコード)が導入され、納付書に印刷されたQRコードをスマホで読み取るだけで支払いが完了します。PayPay・楽天ペイ・au PAYなど主要なスマホ決済アプリのほか、クレジットカードやインターネットバンキングにも対応しています。

この記事では、2026年4月時点の最新情報をもとに、スマホで固定資産税を払う5つの方法と、それぞれの手数料・ポイント還元を比較します。「どれが一番おトクなの?」という疑問も解決しますよ。

そもそもeL-QR(エルキューアール)って何?

eL-QRは、総務省と地方税共同機構が2023年4月に導入した「地方税統一QRコード」のことです。固定資産税や自動車税などの納付書に印刷されている、あの小さなQRコードですね。

これまでは自治体ごとに支払い方法がバラバラでしたが、eL-QRの登場で全国どの自治体でも同じ方法で納付できるようになりました。つまり、引っ越しで自治体が変わっても、同じアプリで支払えます。

eL-QRに対応した支払い方法は大きく分けて以下の3つです。

  • スマホ決済アプリ(PayPay、楽天ペイ、au PAY、d払い、FamiPayなど約30種類)
  • クレジットカード(「地方税お支払サイト」経由)
  • インターネットバンキング(ペイジー経由)

なお、2026年9月に「地方税お支払サイト」は「eLお支払サイト」に名称変更予定ですが、使い方は変わりません。

スマホ決済アプリで払う手順(PayPay・楽天ペイ・au PAY)

一番カンタンなのが、ふだん使っているスマホ決済アプリで払う方法です。手順はどのアプリもほぼ同じです。

PayPayで払う場合

  1. PayPayアプリを開き、ホーム画面の「請求書払い」をタップ
  2. カメラが起動するので、納付書のeL-QR(またはバーコード)を読み取る
  3. 支払い金額を確認して「支払う」をタップ
  4. 「支払い完了」の画面が出たら終了!

所要時間は約30秒。コンビニに行く必要はありません。

楽天ペイで払う場合

  1. 楽天ペイアプリを開き、「請求書払い」をタップ
  2. 納付書のeL-QRまたはバーコードを読み取る
  3. 支払い方法を「楽天キャッシュ」に設定して支払う

楽天ペイは楽天キャッシュからの支払いで0.5%のポイント還元があります(2026年4月時点)。楽天カードから楽天キャッシュにチャージすればさらに0.5%、合計最大1.0%還元になるのがポイントです。

au PAYで払う場合

  1. au PAYアプリを開き、「請求書払い」をタップ
  2. 納付書のeL-QRまたはバーコードを読み取る
  3. 支払い金額を確認して支払う

au PAYの請求書払いは、2026年4月時点でポイント還元の対象外です。ただし、au PAY残高へのチャージ時にポイントが付く場合があります。

クレジットカードで払う手順(地方税お支払サイト)

「スマホ決済アプリは使っていないけど、クレジットカードならある」という方は、地方税お支払サイトを使いましょう。

  1. スマホまたはPCで「地方税お支払サイト」にアクセス
  2. 「QRコードで納付」を選び、納付書のeL-QRをカメラで読み取る(PCの場合はeL番号を手入力)
  3. 支払い方法で「クレジットカード」を選択
  4. カード番号を入力して支払い完了

ただし、クレジットカード払いにはシステム利用料(手数料)がかかります。

納付額手数料(税込)の目安
1円〜10,000円約37〜80円
10,001円〜30,000円約160〜240円
30,001円〜50,000円約240〜400円
50,001円〜100,000円約400〜800円

手数料の割合はおよそ0.8〜1.0%です。お持ちのカードのポイント還元率が1.0%以上なら手数料を差し引いてもプラスになりますが、還元率0.5%のカードだと逆に損をする可能性があります。

【比較表】どの払い方が一番おトク?手数料とポイント還元まとめ

2026年4月時点の主な支払い方法を比較しました。

支払い方法手数料ポイント還元1枚あたり上限額
楽天ペイ(楽天キャッシュ)無料0.5%(楽天カードチャージ併用で最大1.0%)30万円
FamiPay無料0.5%30万円
PayPay無料なし(請求書払いは対象外)30万円
au PAY無料なし(請求書払いは対象外)25万円
d払い無料なし(請求書払いは対象外)30万円
クレジットカード(地方税お支払サイト)約0.8〜1.0%カードによる(0.5〜1.5%)1,000万円
口座振替無料なし制限なし

ざっくり言うと、「ポイントを少しでも貯めたいなら楽天ペイ(楽天キャッシュ経由)」が2026年4月時点では最もおトクです。「ポイントはいらないからとにかくラクに払いたい」なら、ふだん使っているスマホ決済アプリで手数料無料のまま支払うのがベストです。

スマホ納付で気をつけたい5つの注意点

1. 納付書1枚あたりの上限額がある

スマホ決済アプリは1回の支払いが25万〜30万円に制限されています。納付額がこれを超える場合は、期別(第1期〜第4期)に分けて払うか、クレジットカードを使いましょう。

2. 領収書が発行されない

スマホ決済やクレジットカードで払った場合、紙の領収書は発行されません。領収書が必要な方(確定申告の経費計上など)は、コンビニや金融機関の窓口で支払ってください。アプリの支払い履歴は確認できます。

3. 残高不足に注意

PayPayやau PAYは事前にチャージした残高から支払います。残高が足りないとエラーになるので、納付前にチャージを済ませておきましょう。楽天ペイの楽天キャッシュも同様です。

4. 支払い後の取り消しはできない

スマホ決済で一度支払いが完了すると、原則として取り消し・返金はできません。金額をしっかり確認してから支払いボタンを押してください。

5. 納期限を過ぎた納付書は使えないことがある

eL-QRは納期限を過ぎると読み取れなくなる場合があります。届いたらなるべく早めに支払うのがおすすめです。2026年度の固定資産税の納期限は自治体によって異なりますが、第1期はおおむね4月末〜6月末です。お手元の納付書で確認してください。

FAQ

固定資産税はPayPayで払えますか?

はい、払えます。2023年4月のeL-QR導入以降、全国ほぼすべての自治体でPayPayの「請求書払い」が利用可能です。手数料は無料ですが、2026年4月時点ではポイント還元の対象外です。

スマホで払ったら領収書はもらえますか?

紙の領収書は発行されません。支払い記録はアプリの履歴で確認できます。確定申告などで領収書が必要な場合は、コンビニか金融機関の窓口で納付してください。

固定資産税をクレジットカードで払うと損ですか?

カードの還元率が1.0%以上なら、手数料(約0.8〜1.0%)を差し引いてもわずかにプラスになります。還元率0.5%のカードだと手数料分だけ損をするので、その場合はスマホ決済アプリ(手数料無料)の方がおトクです。

eL-QRが納付書に印刷されていない場合はどうすればいい?

2023年4月以降に発行された納付書には原則としてeL-QRが印刷されています。古い納付書や一部の自治体ではバーコードのみの場合がありますが、PayPayなどはバーコードにも対応しています。不明な場合はお住まいの市区町村の税務課に問い合わせてください。

30万円を超える固定資産税はスマホで払えませんか?

スマホ決済アプリでは1枚あたり25〜30万円が上限です。年額を一括で払いたい場合は、「地方税お支払サイト」のクレジットカード払い(上限1,000万円)か、インターネットバンキング(ペイジー)を利用してください。期別払いなら1回の額が抑えられるので、スマホ決済でも対応できます。

参考文献