Safariでネットを見ようとしたら、突然「SafariからiCloudプライベートリレーに接続できません」というエラーが出て焦った経験はありませんか?

このエラーが出ると、Safariでページが読み込めなくなったり、表示が極端に遅くなったりします。2026年2月現在も、iPhoneやMacのユーザーから「急に出るようになった」という声がSNSで多く上がっています。

この記事では、エラーの原因を5つに整理して、それぞれの対処法をわかりやすく解説します。ほとんどのケースは設定の見直しだけで直るので、落ち着いて試してみてください。

そもそもiCloudプライベートリレーって何?

対処法の前に、まずプライベートリレーがどんな機能なのかをざっくり説明します。

iCloudプライベートリレーは、Safariでの通信を暗号化して、2つの中継サーバー(リレー)を経由させることで、あなたのIPアドレスや閲覧履歴をWebサイトやネットワーク事業者から見えなくする機能です。Apple公式のサポートページによると、VPNに似ていますが、Apple自身もあなたの閲覧内容を見られない設計になっています。

利用するには2つの条件が必要です。

  • iCloud+(月額130円〜)に加入していること
  • iOS 15以降(iPhoneの場合)またはmacOS Monterey以降(Macの場合)であること

つまり、iCloud+に入っていない人にはそもそもこの機能は表示されません。逆に言えば、エラーが出ているということは、あなたはiCloud+ユーザーということです。

原因1:Wi-Fiやモバイル回線が不安定

一番よくある原因がこれです。プライベートリレーは通信を2つのサーバーに経由させるため、通常のネット接続よりも安定した回線が必要です。

電波が弱い場所にいたり、Wi-Fiの調子が悪かったりすると、リレーサーバーへの接続がタイムアウトしてエラーになります。

対処法

  • Wi-Fiを一度オフにして再度オンにする(コントロールセンターからサクッと切り替え)
  • 機内モードを10秒オンにしてからオフにする(回線のリフレッシュに効果的)
  • 別のWi-Fiに切り替えてみる(カフェや公共Wi-Fiで起きやすい)
  • それでもダメなら、モバイルデータ通信に切り替えて試してみる

原因2:接続中のネットワークがプライベートリレーをブロックしている

実はこれがかなり多いパターンです。会社や学校、ホテルなどのWi-Fiは、セキュリティ上の理由でプライベートリレーが使うポートやIPアドレスをブロックしていることがあります。

Appleの公式ドキュメントによると、ネットワーク管理者がプライベートリレーの通信を意図的にブロックできる仕組みになっています。また、一部のキャリア(携帯会社)では、データ通信の「カウントフリー」や「通信量制限なし」などのサービスとプライベートリレーが干渉するケースもあります。

対処法

  • 自宅のWi-Fiに切り替えてみる(自宅なら通常ブロックされていない)
  • テザリング(個人のモバイルホットスポット)を使う
  • 会社・学校のWi-Fiで起きる場合は、そのネットワークだけプライベートリレーをオフにする
    1. 「設定」→「Wi-Fi」→ 接続中のネットワーク名の横にある「ⓘ」をタップ
    2. 「iCloudプライベートリレー」のスイッチをオフにする

この方法なら、特定のWi-Fiだけプライベートリレーをオフにして、他では引き続き使えます。

原因3:VPNやコンテンツブロッカーとの競合

VPNアプリを使っている場合、プライベートリレーと「ケンカ」することがあります。どちらも通信の経路を変える仕組みなので、同時に動くと競合してしまうんです。

同じように、Safariのコンテンツブロッカー(広告ブロック)がプライベートリレーの通信を誤ってブロックするケースも報告されています。

対処法

  • VPNを一時的にオフにして、Safariが正常に動くか確認する
  • VPNとプライベートリレーの同時利用は基本的に非推奨。どちらか一方を選ぶのが安定します
  • コンテンツブロッカーを使っている場合は、一度無効にしてからSafariを開いてみる(「設定」→「Safari」→「機能拡張」から管理)

原因4:プライベートリレーの一時的な不具合

プライベートリレー自体が一時的にバグっていることがあります。Appleのサーバー側の問題だったり、iOSアップデート直後に設定がリセットされたりするケースです。

対処法

  • プライベートリレーをオフ→10秒待つ→オンにする
    1. 「設定」→ 一番上の自分の名前をタップ →「iCloud」→「プライベートリレー」
    2. スイッチをオフにする
    3. 10秒ほど待ってから、再度オンにする
  • iPhoneを再起動する(地味だけど効果的。電源ボタン+音量ボタン長押し→スライドで電源オフ)
  • それでもダメなら、Apple IDからサインアウト→再サインインを試す(「設定」→ 自分の名前 →「サインアウト」)

なお、Appleのシステム状況ページで、iCloudプライベートリレーに障害が起きていないか確認するのもおすすめです。Appleのサーバー側の問題なら、待つしかありません。

原因5:IPアドレスの位置情報設定が合っていない

プライベートリレーには「IPアドレスの位置情報」の設定が2種類あります。この設定が原因で接続エラーが出ることがあります。

  • 「おおよその位置情報を保持」:自分の地域に近いIPアドレスが割り当てられる(デフォルト)
  • 「国と時間帯を使用」:より広い範囲のIPアドレスが使われる(プライバシーは高いが、ローカルコンテンツに影響する可能性あり)

対処法

  1. 「設定」→ 自分の名前 →「iCloud」→「プライベートリレー」→「IPアドレスの位置情報」
  2. 「おおよその位置情報を保持」に変更してみる
  3. Safariを完全に閉じてから(アプリスイッチャーで上にスワイプ)、再度開く

この設定変更で接続が安定したという報告が多いので、ぜひ試してみてください。

それでも直らない場合のチェックリスト

上の5つの対処法を試しても直らない場合は、以下も確認してみましょう。

  • iOSを最新バージョンにアップデートする(「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」)
  • Safariの履歴とWebサイトデータを消去する(「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」)
  • ネットワーク設定をリセットする(「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」)※Wi-Fiパスワードが消えるので注意
  • プライベートリレーを一旦オフにして使う(根本的な解決ではないけど、急ぎでネットを使いたいときの応急処置)

FAQ

プライベートリレーをオフにしてもセキュリティは大丈夫?

プライベートリレーはあくまでプライバシー保護の追加機能です。オフにしても、Safariの標準的な暗号化(HTTPS)は引き続き有効なので、通常の利用で大きなリスクが生じるわけではありません。

プライベートリレーはSafari以外のアプリにも効く?

2026年2月時点では、プライベートリレーが保護するのはSafariでのブラウジングDNSクエリ、および一部のアプリの暗号化されていないHTTP通信のみです。ChromeやLINEなど他のアプリの通信には基本的に適用されません。

iCloud+を解約したらプライベートリレーはどうなる?

iCloud+を解約すると、プライベートリレーは自動的に無効になります。ただし、エラーが出なくなるだけで、それ以外のiCloud機能(写真のバックアップなど)にも影響するので、解約は慎重に判断してください。

Mac(macOS)でも同じエラーが出る場合はどうする?

Macの場合も対処法は基本的に同じです。「システム設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「プライベートリレー」からオフ・オンの切り替えができます。また、Macでは「システム設定」→「ネットワーク」→使用中のWi-Fi→「詳細」でネットワークごとのプライベートリレー設定も変更できます。

参考文献