「スマホを2年使ったので機種変したら、Xの下書きが全部消えた」——こんな悲しい投稿がXに上がっていました。コツコツ書き溜めていた下書きが一瞬で消えるなんて、想像しただけで泣きそうですよね。

実はこれ、X(旧Twitter)の仕様として仕方のないことなんです。でも、事前に知っていれば防げます。この記事では、2026年2月現在の情報をもとに、Xの下書きが消える理由と、消さないためのバックアップ方法を解説します。

なぜ機種変更でXの下書きは消えるのか

まず、Xの下書き機能の仕組みを理解しましょう。ここがわかれば「消えて当然」と納得できます(納得したくないけど)。

Xの下書きは、端末のローカルストレージ(スマホ本体)にのみ保存されています。つまり、クラウドには同期されません。Xの公式ヘルプセンターにも、下書きはデバイスに保存される旨が記載されています。

これが何を意味するかというと:

同じアカウントでも、別の端末では下書きは表示されない。iPhoneで書いた下書きはiPadやPCのブラウザからは見えません。そして当然、機種変更して新しいスマホにしたら、旧端末の下書きは新端末には引き継がれません。

iPhoneの場合、iCloudバックアップやクイックスタートでデータを移行しても、Xアプリの下書きデータは移行対象に含まれないことが多いです。アプリのキャッシュデータとして扱われるため、移行から除外されてしまうのです。

機種変更の前にやっておくべき下書きバックアップ方法

Xには公式の下書きエクスポート機能はありません。でも、いくつかの方法でバックアップできます。

方法1:スクリーンショットを撮る(一番手軽)

アナログですが確実な方法です。

1. Xアプリを開く
2. 投稿ボタン(+マーク)をタップ
3. 下書き一覧を開く(投稿画面左上の「下書き」)
4. 各下書きを開いてスクリーンショットを撮る
5. スクショをクラウド(Googleフォト、iCloud写真など)に保存

テキスト量が多い場合は「ページ全体のスクリーンショット」機能(iPhoneの場合は「フルページ」)を使いましょう。

方法2:テキストをメモアプリにコピペする

下書きのテキストをコピーして、メモアプリGoogle Keepなどのクラウド対応メモアプリに貼り付けます。

1. Xアプリで下書きを開く
2. テキスト部分を長押しして「全選択」→「コピー」
3. メモアプリを開いて貼り付け
4. 画像が添付されている場合は、画像も別途保存する

地味な作業ですが、テキストとして残るのでコピペしてそのまま投稿できるメリットがあります。

方法3:自分だけのDMグループに送る

意外と知られていない方法です。XのDM(ダイレクトメッセージ)はクラウドに保存されるので、機種変更しても消えません。

1. Xのメッセージ画面を開く
2. 新しいグループメッセージを作成(参加者は自分だけでOK。友達を1人追加してからすぐ退出させる方法でも可)
3. 下書きの内容をそのDMグループに送信
4. 画像もDMに添付して送信

これなら新しいスマホでXにログインした時にDMから内容を確認できます。

方法4:非公開リスト用のメモアカウントを作る

もう一つのXアカウント(鍵アカウント)を作って、そこに下書き内容をDMで送るという方法もあります。やや手間ですが、たくさんの下書きを管理する人には便利です。

もう消えちゃった!今からできる復旧方法

「もう機種変更しちゃったよ!」という人のために、復旧の可能性を探りましょう。

旧端末がまだ手元にある場合

旧端末がまだ手元にあり、初期化していなければ、旧端末でXアプリを開けば下書きが残っている可能性があります。Wi-Fiに接続してXアプリを起動し、下書き一覧を確認してください。

残っていたら、上記のバックアップ方法で保存してから旧端末を初期化しましょう。

旧端末を初期化済み or 下取りに出した場合

残念ながら、復旧する方法はありません。Xの下書きはローカルにしか保存されていないため、端末のデータが消えたら取り戻せません。

iCloudバックアップから復元しても、Xの下書きデータは復元対象外になっているケースがほとんどです。これはXアプリがデータを「キャッシュ」として管理しているため、iOSのバックアップ対象から除外されるのが原因です。

日頃からできる下書き消失対策

今後同じ悲劇を繰り返さないために、日頃からできる対策をまとめます。

1. 下書きは「仮置き」と割り切る:Xの下書きはあくまで一時的な保管場所です。大事な投稿は必ず別の場所にもバックアップしましょう。

2. 長文はメモアプリで書く:最初からメモアプリやNotionなどで文章を作り、投稿する時にXにコピペする習慣をつけましょう。Notionなら無料プランでも十分使えます。

3. 定期的に下書きを投稿する:下書きが溜まりすぎないように、定期的に投稿するか、不要なものは削除しましょう。「いつか投稿しよう」と思って放置している下書きは、だいたい投稿しません(経験談)。

4. 予約投稿機能を活用する:Xには予約投稿機能があります。予約投稿はサーバー側に保存されるので、機種変更しても消えません。「いい感じの投稿ができたけど今じゃない」という場合は、下書きではなく予約投稿として保存しておくのが賢い方法です。

5. PC版(ブラウザ版)の下書きも別管理:PC版Xの下書きは、ブラウザのローカルストレージに保存されます。つまり、ブラウザのキャッシュをクリアすると消えます。PC版の下書きもスマホ版と同じく「一時的なもの」と認識しておきましょう。

FAQ

Q. iPhoneからiPhoneへのクイックスタートで下書きは移行される?

基本的には移行されません。クイックスタートはアプリのデータを移行しますが、Xアプリの下書きは「キャッシュ」扱いのため、移行対象から除外されることがほとんどです。ごく稀に移行されたという報告もありますが、確実ではないので当てにしないでください。

Q. AndroidからiPhone(またはその逆)の機種変更でも同じ?

はい、同じです。というか、OS間の移行では確実に消えます。AndroidとiOSではアプリのデータ形式が異なるため、下書きデータの互換性はありません。

Q. X Premium(旧Twitter Blue)に加入していると下書きがクラウド保存される?

いいえ、2026年2月現在、X Premiumに加入していても下書きのクラウド同期機能はありません。Premiumの特典は長文投稿や編集機能などで、下書きの保存方法は無料ユーザーと同じです。

Q. 予約投稿はどの端末からでも確認できる?

はい。予約投稿はサーバー側に保存されるため、どの端末からでも確認・編集・削除ができます。機種変更しても消えません。下書き代わりに使うのにおすすめです。

Q. サードパーティのTwitterクライアントアプリでも下書きは消える?

サードパーティアプリの場合、アプリの実装によります。独自のクラウド同期機能を持つアプリであれば残る可能性がありますが、多くのサードパーティアプリもローカル保存です。各アプリのヘルプを確認してください。

参考文献