「大事な会議を録画したのに、あとで見返したら画面共有の部分が真っ黒だった……」「録画ファイルを開いたら自分の声だけ入っていなかった……」。Zoomの録画機能は便利ですが、設定ミスに気づくのは録画が終わったあとというのが厄介なポイントです。

2026年4月現在、Zoomのレコーディング機能には「ローカル録画」と「クラウド録画」の2種類があり、それぞれ設定項目が異なります。この記事では、録画後に「映っていない」「音が入っていない」と後悔しないための事前チェックリスト5つと、正しい録画の始め方をわかりやすく解説します。

Zoomの録画には2種類ある — ローカル録画とクラウド録画の違い

まず前提として、Zoomの録画には「ローカル録画(コンピュータに保存)」「クラウド録画(Zoomのサーバーに保存)」の2種類があります。

ざっくり言うと、ローカル録画は無料プランでも使えるけどPC限定。クラウド録画は有料プラン専用だけどスマホからでも録画できるという違いがあります。

どちらを使うかによって設定画面の場所が微妙に違うので、まず自分がどちらで録画しているのかを確認しましょう。録画を開始するとき、画面下部のメニューバーで「このコンピュータに保存」か「クラウドに保存」を選ぶ画面が出るので、そこで判別できます。

注意: スマホ・タブレットのZoomアプリではローカル録画はできません。スマホで録画したい場合はクラウド録画(有料プラン)が必要です。

録画で画面共有が映らない・真っ黒になる原因と対処法

「録画を見返したら、画面共有していたはずの部分が真っ黒だった」というトラブル。これは録画のビデオレイアウト設定が原因であることがほとんどです。

原因1: 「画面共有時にビデオを録画」がオフになっている

Zoomの設定には「Record video during screen sharing(画面共有時にビデオを録画する)」という項目があります。これがオフだと、画面共有中は参加者の顔だけが録画され、共有されている画面そのものが録画ファイルに含まれないことがあります。

確認手順:

  1. Zoom Webポータルにサインイン
  2. 「設定」→「レコーディング」タブを開く
  3. 「画面共有時にビデオを録画する」をオンにする
  4. 「共有画面の横にビデオを配置する」もオンにすると、発表者の顔と共有画面が並んで録画されます

原因2: 画面キャプチャーモードが「ウィンドウフィルタリング」になっている

2025年以降、Zoomで画面共有しても相手に真っ黒な画面しか見えないというトラブルが増えています。これは画面共有の「キャプチャーモード」が原因です。

対処法:

  1. Zoomデスクトップアプリの「設定」→「画面の共有」を開く
  2. 「画面キャプチャーモード」を「自動」に変更する
  3. もう一度画面共有を試す

「ウィンドウフィルタリングで共有」が選択されていると、特定のアプリケーションの画面がキャプチャーされず、録画にも黒い画面のまま残ってしまいます。

原因3: アプリのウィンドウだけを共有している

画面共有で「デスクトップ全体」ではなく「特定のアプリウィンドウ」を選んで共有すると、そのアプリが最小化されたり裏に隠れたりしたタイミングで録画が黒くなることがあります。大事な会議の録画では、「画面全体」を共有するほうが安全です。

録画で音声が入っていない・自分の声だけ抜けている原因と対処法

録画ファイルを再生したら「音が入っていない」「特定の人の声だけ聞こえない」というパターンも多い失敗です。

原因1: 「各参加者の音声を個別に録音」がオンになっている

ローカル録画の設定に「各参加者の音声を個別のオーディオファイルとして録音する」というオプションがあります。これがオンだと、録画ファイルとは別にオーディオファイルが生成されます。

結果として、メインの録画ファイル(MP4)には音声が入っていない、またはミックスがおかしくなるケースがあります。特別な理由がなければ、このオプションはオフにしておきましょう。

原因2: ミュートのまま録画を開始していた

意外と多いのがこれ。録画はZoomの会議音声をそのまま記録するので、自分がミュートのまま話していたらその部分は無音のまま録画されます。録画ファイル側では復元できません。

録画を開始する前に、画面左下のマイクアイコンが「ミュート解除」になっていること(=現在ミュートではないこと)を確認しましょう。

原因3: オーディオに参加していない状態で録画した

Zoomに参加するとき「オーディオに接続」のダイアログで「後で」を押してしまうと、音声なしの状態で会議に参加します。この状態で録画すると、もちろん音声は一切記録されません。

画面左下に「オーディオに接続」ボタンが表示されている場合は、まだ音声接続ができていないサインです。クリックして「コンピュータオーディオで接続」を選びましょう。

録画前に確認すべき設定チェックリスト5つ

録画は「撮り直しがきかない」のが最大のリスク。以下の5項目を会議が始まる前に確認しておけば、「映っていなかった」「音が入っていなかった」という事故を防げます。

  1. 録画のレイアウト設定を確認する — Zoom Webポータル → 設定 → レコーディング → 「画面共有時にビデオを録画する」がオンになっているか
  2. 画面キャプチャーモードを「自動」にする — Zoomアプリ → 設定 → 画面の共有 → 「画面キャプチャーモード」が「自動」になっているか
  3. オーディオ接続を確認する — 会議画面の左下が「ミュート」ボタン(マイクのアイコン)になっているか。「オーディオに接続」と表示されていたら未接続
  4. 保存先の空き容量を確認する — ローカル録画の場合、1時間の会議で約200MB〜1GBのファイルが生成されます。ディスク容量が足りないと録画が途中で止まることがあります
  5. テスト録画をしてみる — 一番確実な方法。会議の5分前にZoomを開き、「新しいミーティング」で1人会議を開始 → 録画開始 → 画面共有 → 30秒ほど録画 → 停止してファイルを確認。これで映像・音声・画面共有がすべて録画されていればOK

クラウド録画が見つからない・再生できないときの対処法

クラウド録画を使った場合、会議終了後すぐには録画ファイルが表示されないことがあります。

クラウド録画の処理には時間がかかる: 会議終了後、Zoomのサーバー側で録画ファイルの変換処理が行われます。Zoom公式サポートによると、会議の長さと同程度の時間がかかることもあります。つまり、2時間の会議なら処理に2時間かかる可能性があります。

処理が完了すると、Zoomから「クラウドレコーディングが利用可能です」というメールが届きます。届かない場合は以下を確認しましょう:

  • Zoom Webポータルの「レコーディング」ページで「クラウドレコーディング」タブを確認
  • 日付フィルターが正しいか確認(デフォルトで過去7日間のみ表示の場合あり)
  • ストレージ容量の上限に達していないか確認(プランによって制限あり)

また、長時間の会議(4〜5時間以上)では録画ファイルが自動的に分割されることがあります。1つのファイルしか見当たらない場合は、「もっと見る」ボタンや別のファイルがないかチェックしてみてください。

FAQ

Zoomの無料プランでも録画はできる?

はい、できます。ただし無料プランで使えるのは「ローカル録画(PCに保存)」のみです。クラウド録画は有料プラン(Pro以上)が必要です。また、ローカル録画はPCのみ対応で、スマホ・タブレットでは利用できません。

参加者(ホスト以外)でも録画できる?

ローカル録画は、ホストが「レコーディングの許可」を出せば参加者も録画できます。一方、クラウド録画を開始できるのはホスト(または共同ホスト)のみです。録画したい場合は、事前にホストに許可をもらいましょう。

録画した動画の音声だけ後から消せる?

Zoomの標準機能では、録画後に音声だけを編集することはできません。音声の編集やカットが必要な場合は、動画編集ソフト(Windowsなら「Clipchamp」、Macなら「iMovie」など無料ソフト)で行う必要があります。

録画中に「レコーディングしています」と表示される?参加者にバレる?

はい、Zoomでは録画を開始すると全参加者に「このミーティングは録画されています」という通知が表示されます。これはZoomの仕様で、オフにすることはできません。参加者の同意なく録画することはプライバシーの観点からも避けましょう。

ネットワークが不安定だと録画に影響がある?

ローカル録画の場合、自分のPCに直接保存されるため、ネットワークが切れると録画データが破損する可能性があります。クラウド録画でも、ネットワーク切断中のデータは欠落します。大事な録画の前には、有線LANの使用やWi-Fiの安定性を確認しておきましょう。

参考文献