誕生日プレゼントをAmazonでこっそり注文して、「あとで非表示にしておこう」と思ったら、ボタンが見当たらない。先日も、フリーランスの知人から「非表示ボタンはどこ?」と聞かれたばかりです。
Amazonの注文履歴を非表示(アーカイブ)にする機能は、2025年5月をもって廃止されています。2026年8月現在、注文履歴を直接隠したり削除したりする公式の手段はありません。
焦らなくて大丈夫です。代わりに使える対策はあります。
「注文を非表示」機能は2025年5月に廃止された
Amazonは2025年1月ごろ、ユーザーへ予告メールを送りました。「2025年5月以降、注文を非表示にする機能を終了します」という内容です。
廃止の背景にはセキュリティ対策があります。第三者がアカウントに不正ログインし、高額商品やギフト券を購入したあと、その注文を非表示にして被害者が気づきにくくするという悪用が確認されていました。機能自体が不正アクセスの隠れ蓑として使われていたため、Amazonは廃止を決めた形です。
過去に非表示にした注文はどうなったか
かつて非表示に設定していた注文は、2025年8月19日以降、通常の注文履歴に順次戻っています。「昔の注文が急に履歴に出てきた」という場合は、この仕様変更が原因です。データが削除されたわけではなく、非表示の状態が解除されただけです。
今でも消せるものはここだけ
注文履歴(注文番号・商品名・金額・配送先)は現在、個別でも一括でも削除できません。一方で、以下の3つは今も操作できます。
- 閲覧履歴: 商品ページを開いた記録。「最近チェックした商品」欄などに表示される
- おすすめ商品の個別非表示: トップページや商品ページ下部に出るレコメンド
- 「再び購入する」リストの商品削除: 注文確認ページやカートに繰り返し出てくる商品
閲覧履歴を消しておくと、家族が同じデバイスでAmazonを開いたときに「最近チェックした商品」にプレゼント候補が出てくるリスクをある程度減らせます。
PC版での閲覧履歴の削除手順
- Amazon.co.jpにアクセスし、右上のアカウント名にマウスを合わせる
- 「アカウントサービス」→「閲覧履歴」を選ぶ(または「閲覧履歴の管理」から直接アクセスも可)
- 「すべて削除」をクリックして完了
スマホアプリ版での閲覧履歴の削除手順
- アプリ下部の人型アイコンをタップしてアカウント画面を開く
- 「閲覧履歴」をタップ
- 右上の「管理」→「すべて削除」をタップ
削除した閲覧履歴は元に戻せません。「あとで買う」商品がある場合は、先に「ほしい物リスト」に追加してから消すと安心です。
注文履歴を家族に見られないための現実的な方法
非表示機能が使えなくなった以上、プレゼントや自分だけの買い物を守るには別の工夫が必要です。
プレゼント購入は別のサブアカウントを使う
Amazonでは別のメールアドレスで新たにアカウントを作ることができます。プレゼント専用のサブアカウントを作っておけば、メインアカウントの注文履歴には一切残りません。
注文前にログアウトしてサブアカウントでログインし直す手間はありますが、履歴を確実に分離できます。ただし、Amazonプライムの特典は新しいアカウントでは使えないため、送料が別途かかる点に注意してください。
Amazon Household(ファミリー)の設定を確認する
Amazon Household(アカウントサービスのファミリー設定)は、同居家族でプライムの特典を共有できる仕組みです。「大人」として追加した家族はそれぞれ別のAmazonアカウントを使うため、注文履歴は基本的に独立しています。
実家の母のFire TV Stickに自分のAmazonアカウントでログインしたとき、スクリーンセーバーに見覚えのない写真が流れ始めて慌てたことがあります。アカウントを共有すると、注文履歴だけでなく写真やウィッシュリストまで混在します。意図せず共有しているアカウントがないか、Amazon Householdの設定ページから一度確認してみてください。
共有デバイスでは注文後にサインアウトする
家族で1台のタブレットやPCを使い回している場合、サインアウトが最もシンプルで確実な対策です。
- スマホアプリの場合: 人型アイコン→「設定」→「サインアウト」
- PC版の場合: 右上のアカウント名→「サインアウト」
フリーランス仲間から「サインアウトを忘れていたら、翌朝夫に先に開かれてプレゼントがバレた」という話を聞いたことがあります。注文後は都度サインアウトする習慣をつけると、それだけで多くの場面を防げます。
Fire TV StickやEchoでのアカウント共有に注意
Fire TV StickやAmazon Echo(アレクサ)にログインしているアカウントでは、Amazon Photosのスクリーンセーバーやプライムビデオの視聴履歴も紐づきます。自分のアカウントで家族のデバイスにログインしたまま渡すと、思わぬ情報が表示されることがあります。
Fire TV Stickをプレゼントとして渡す場合は、事前に「設定」→「マイアカウント」からサインアウトし、受け取った側が自分のアカウントで設定し直せるようにしておくのが安心です。
なお、2026年8月時点で、Amazon Householdのファミリーライブラリ(電子書籍の共有)は日本では提供されていません。共有できる特典はAmazonプライムの配送・ビデオ特典と、Amazonフォトのストレージ(1,000GBまで共有可)が主なものです。
よくある質問
Amazon注文履歴は完全に削除できますか?
できません。2026年8月現在、注文履歴(注文番号・商品名・金額・配送先)を個別または一括で削除する公式機能はありません。削除できるのは閲覧履歴とおすすめ商品の非表示のみです。
過去に非表示にした注文はどうなりましたか?
2025年8月19日以降、かつて非表示に設定した注文は通常の注文履歴に戻っています。突然古い注文が表示されるようになった場合、これが原因です。
Amazon Householdに家族を追加すると注文履歴が見えますか?
Amazon Householdで「大人」として追加した家族は、それぞれ別のAmazonアカウントを使います。そのため、注文履歴は独立しています。ただし、同じアカウントに複数人がログインしている状態では、どちらも注文履歴を閲覧できます。
ギフト設定で注文すると履歴に残りませんか?
ギフト設定(注文時に「ギフトとして購入」を選択)をしても、注文履歴自体には残ります。ただし、配送されるパッケージに金額が記載されなくなります。注文履歴から隠す手段ではないので、混同しないよう注意してください。
閲覧履歴を消してもAmazonには残っていますか?
アカウントの表示からは消えますが、Amazonのサーバー上のデータはすぐには消えません。Amazonのプライバシー設定から広告のカスタマイズをオフにしたり、データ削除リクエストを提出したりすることはできますが、注文履歴データはAmazonの利用規約に基づいて一定期間保持されます。
参考文献
- Amazonカスタマーサービス:注文履歴について — Amazon Japan 公式ヘルプ
- Amazonプライムを家族と共有する(Amazon Household) — Amazon Japan 公式ヘルプ
- Amazonは2025年5月5日以降、注文を非表示にすることができなくなります — Ameba Blog, 2025年






