「やっと確定申告の入力が終わった!」と思って送信ボタンを押したら、画面にエラーが出て先に進めない……。毎年この時期になると、e-Taxの送信エラーに悩む人が続出します。

2026年2月にはマイナポータル連携の不具合も発生し、「去年はできたのに今年はダメ」という声もSNSで多く見られました。この記事では、e-Taxで確定申告データを送信できないときのよくあるエラーコードと原因、今すぐ試せる対処法を、パターン別にわかりやすくまとめています。

2026年3月時点の情報です。確定申告の期限(2026年3月16日)が迫っている方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもe-Taxの送信エラーが起きやすいタイミングとは?

e-Taxのエラーは、大きく分けて3つのタイミングで発生します。

  • マイナンバーカードの読み取り時:ログインや送信時の電子署名でカードを読み取る場面
  • マイナポータル連携時:医療費通知やふるさと納税の証明書データを自動取得する場面
  • 申告データの送信時:入力が完了して最終送信ボタンを押す場面

ざっくり言うと、「カードが読めない」「データが取れない」「送信が通らない」の3パターンです。それぞれ原因と対処法が違うので、自分がどのタイミングで止まっているかをまず確認しましょう。

パターン1:マイナンバーカードが読み取れない

e-Taxでもっとも多いトラブルがこれです。スマホやICカードリーダーでマイナンバーカードを読み取ろうとしても、「読み取りエラー」「カードを認識できません」と表示されるケースです。

よくあるエラーコード

  • EW144-1500 / EW144-1501:ICカードリーダーとの通信エラー
  • EW144-1600 / EW144-1601:カードの読み取りに失敗
  • 「マイナンバーカードを認識できませんでした」:スマホでの読み取り失敗

原因と対処法

スマホで読み取る場合:

  1. NFC(おサイフケータイ)がオフになっている→ 設定アプリでNFCをオンにする
  2. スマホケースが干渉している→ ケースを外してから読み取る。特に金属製・磁気付きケースはNG
  3. カードの位置がズレている→ iPhoneは上部、Androidは背面中央〜上部にICチップがあることが多い。マイナンバーカード総合サイトで端末ごとの読み取り位置を確認できる
  4. マイナポータルアプリが古い→ App Store / Google Playで最新版にアップデート
  5. 読み取り中にカードを動かしてしまう→ 読み取り完了の表示が出るまで、カードとスマホを手のひらの上に置いて固定するのがコツ

ICカードリーダーの場合(パソコン):

  1. リーダーのドライバが未インストール→ メーカーサイトから最新ドライバをダウンロード
  2. Smart Cardサービスが停止している→ Windowsの「サービス」アプリで「Smart Card」を「開始」に変更
  3. USBポートの接触不良→ 別のUSBポートに挿し替える

それでもダメなら:マイナンバーカードの電子証明書の有効期限が切れている可能性があります。電子証明書の有効期限は発行から5回目の誕生日まで。期限切れの場合は、市区町村の窓口で更新手続きが必要です(無料)。

パターン2:マイナポータル連携でデータが取得できない

確定申告書等作成コーナーで「マイナポータルと連携する」を選んだのに、医療費通知やふるさと納税のデータが取得できない——というパターンです。

2026年2月16日には、国税庁からマイナポータル連携機能の不具合が公式に報告されました(現在は解消済み)。このようにシステム側の不具合が原因のこともあるので、まずe-Tax公式サイトのお知らせを確認しましょう。

システム側に問題がない場合の対処法

  1. 連携の設定が完了していない→ マイナポータルの「外部サイトとの連携」からe-Taxを選んで、連携手続きを最後まで完了させる。途中でブラウザを閉じると連携が未完了になる
  2. データ提供元の登録が未完了→ ふるさと納税の場合は各ポータルサイト(さとふる、ふるなび等)で「マイナポータル連携」の設定が別途必要
  3. 医療費通知データの準備が遅れている→ 健康保険組合によっては2月下旬〜3月上旬にならないとデータが届かない場合がある。マイナポータルの「わたしの情報」→「健康・医療」で確認
  4. e-Taxのメンテナンス時間帯に操作している→ e-Taxは毎日深夜(原則0:00〜8:30)はサービス停止。この時間帯はマイナポータル連携も使えない

連携がどうしてもうまくいかない場合は、連携を使わずに手入力するという選択肢もあります。医療費の領収書やふるさと納税の寄附金受領証明書が手元にあれば、金額を直接入力して申告できます。

パターン3:申告データの送信時にエラーが出る

入力は全部終わったのに、最後の「送信」でエラーになるパターンです。ここまで来て止まるのが一番つらいですよね。

よくあるエラーと対処法

「受け付けられていません。利用者識別番号をご確認ください」

  • 利用者識別番号(16桁の数字)が間違っている、または別の人の番号を入力している
  • 対処法:e-Tax公式サイトの「利用者識別番号の確認」から再確認する

「通信中にエラーが発生しました(ERR_INITIAL_001)」

  • サーバーへの接続が不安定、またはアクセスが集中している
  • 対処法:時間帯をずらして再送信する。特に3月10日以降の日中(9:00〜17:00)は激混み。早朝(8:30〜9:00)や夜間(21:00以降)がおすすめ

「送信データにエラーがあります(スキーマチェックエラー)」

  • 入力データの形式が正しくない。全角・半角の混在や、入力漏れが原因のことが多い
  • 対処法:エラーメッセージに表示された項目を確認して修正する。金額欄に「,」(カンマ)が入っていないか、必須項目に空欄がないかをチェック

送信前に必ずやっておきたいこと:確定申告書等作成コーナーの「入力内容の確認」画面で「一時保存」をクリックしておきましょう。.dataファイルがダウンロードされるので、万が一エラーが出ても最初からやり直す必要がなくなります。

どうしても送信できない場合の最終手段

「何をやってもe-Taxで送信できない!」という場合でも、確定申告自体はちゃんとできます。焦らなくて大丈夫です。

方法1:ID・パスワード方式に切り替える

マイナンバーカード方式がうまくいかない場合、税務署で発行してもらえるID・パスワードを使ってe-Taxで送信する方法があります。最寄りの税務署に本人確認書類を持って行けば、その場で発行してもらえます(無料)。

方法2:印刷して郵送する

確定申告書等作成コーナーで作成したデータは、PDFとして印刷できます。印刷した申告書を所轄の税務署に郵送(または持参)すれば、電子送信できなくても申告完了です。

  • 郵送の場合は消印が申告日になるので、3月16日(月)の消印まで有効
  • 提出先は、納税地(住所地)を管轄する税務署

方法3:税務署の申告会場を利用する

各税務署や確定申告会場にはパソコンが設置されており、職員のサポートを受けながらe-Taxで申告できます。ただし、期限間際は非常に混雑するため、早めの来場がおすすめです。事前予約が必要な会場もあるので、国税庁の確定申告特集ページで確認しましょう。

FAQ

e-Taxの送信エラーが出たら、入力したデータは消えてしまう?

確定申告書等作成コーナーで「一時保存」をしていれば、.dataファイルから復元できます。エラーが出ても慌てずに、まずブラウザを閉じずにエラーメッセージを確認しましょう。保存していない場合でも、ブラウザのタブを開いたままにしておけば、多くの場合データは残っています。

マイナンバーカードの電子証明書の有効期限はどこで確認できる?

マイナポータルにログインして「マイナンバーカードの健康保険証利用」画面で確認できるほか、市区町村の窓口でも確認してもらえます。電子証明書は発行から5回目の誕生日に期限切れとなります。更新は無料で、市区町村の窓口で手続きできます。

確定申告の期限に間に合わなかったらどうなる?

期限後でも申告自体は可能です。ただし、無申告加算税(原則15〜20%)や延滞税が課される場合があります。期限に間に合わない場合でも、できるだけ早く申告することでペナルティを軽減できます。なお、還付申告(税金が戻ってくる申告)の場合は、期限を過ぎてもペナルティはありません。

スマホとパソコン、e-Taxはどっちが安定して使える?

2026年3月時点では、パソコン(Windows)+ ICカードリーダーの組み合わせが最も安定しています。スマホはマイナンバーカードの読み取り位置がシビアで、機種によっては何度もやり直すことがあります。ただし、スマホだけで完結できる手軽さは大きなメリットです。

参考文献