マイナンバーカードの暗証番号、何種類もあってどれがどれだかわからない……。e-Taxで確定申告しようとしたら「暗証番号が違います」と出てパニック、なんて経験はありませんか?
実はマイナンバーカードには4種類の暗証番号が設定されていて、それぞれ使う場面が違います。しかも間違えすぎるとロックがかかって、そのままでは使えなくなります。
この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、4種類の暗証番号の違い・ロックの条件・コンビニや役所での再設定手順をわかりやすく解説します。「子供のマイナンバーカードで署名用が使えない」というよくある疑問にもお答えします。
マイナンバーカードの暗証番号は4種類ある
マイナンバーカードを受け取るとき、窓口で4つも暗証番号を設定させられて「多すぎない?」と思った人、多いはずです。まずはそれぞれの役割を整理しましょう。
1. 署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16桁)
いわば「ネット上の実印」です。e-Taxでの確定申告や、マイナポータルでの行政手続きの電子署名に使います。英字(大文字)と数字を組み合わせた6〜16文字で設定します。5回連続で間違えるとロックされます。
2. 利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁)
「本人確認用のパスワード」です。マイナポータルへのログインや、コンビニで住民票を取得するときに使います。3回連続で間違えるとロックされます。
3. 住民基本台帳用の暗証番号(数字4桁)
引っ越しで住所変更するとき、役所の窓口で職員さんに「暗証番号を入力してください」と言われるのがこれです。日常的に使う場面は少ないですが、転入届のときに必要になります。3回連続で間違えるとロックされます。
4. 券面事項入力補助用の暗証番号(数字4桁)
ICチップに記録された氏名・住所・生年月日などを読み取るためのパスワードです。行政の窓口やオンライン申請で、入力の手間を省くために使われます。3回連続で間違えるとロックされます。
ちなみに、数字4桁の3種類(2〜4番目)は同じ番号に設定してもOKです。受け取り時に「全部同じでいいですか?」と聞かれて同じにした人も多いでしょう。
ロックされる条件と「何回まで大丈夫?」
暗証番号のロック条件をまとめると、こうなります。
| 暗証番号の種類 | 形式 | ロックまでの回数 |
|---|---|---|
| 署名用電子証明書 | 英数字6〜16桁 | 5回連続ミス |
| 利用者証明用電子証明書 | 数字4桁 | 3回連続ミス |
| 住民基本台帳用 | 数字4桁 | 3回連続ミス |
| 券面事項入力補助用 | 数字4桁 | 3回連続ミス |
一度正しい番号を入力すると、間違えたカウントはリセットされます。つまり「2回間違えたけど3回目で正解」ならセーフです。ただし、何番目の番号がロックされたのか画面上ではわかりにくいことがあるので、「どの番号をどの場面で使ったか」を把握しておくことが大切です。
コンビニで暗証番号をリセットする方法(JPKI暗証番号リセット)
2023年12月から、コンビニのマルチコピー機で暗証番号の初期化・再設定ができるようになりました。わざわざ役所に行かなくても、スマホとコンビニだけで手続きが完了します。
必要なもの
- マイナンバーカード
- スマートフォン(NFC対応・顔認証用カメラ付き)
- 「JPKI暗証番号リセット」アプリ(iOS / Android対応)
手順
ステップ1:スマホで予約する
- 「JPKI暗証番号リセット」アプリをダウンロードして起動
- マイナンバーカードの券面(おもて面)をカメラで撮影
- マイナンバーカードをスマホにかざしてICチップを読み取る
- 利用者証明用の暗証番号(数字4桁)を入力する
- スマホのカメラで顔を撮影し、ICチップ内の顔写真と照合して本人確認
ステップ2:コンビニで再設定する(24時間以内)
- コンビニのマルチコピー機で「行政サービス」を選択
- マイナンバーカードをかざす
- 利用者証明用の暗証番号を入力
- 新しい署名用暗証番号を設定する
対応コンビニ:セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど、マルチコピー機が設置されている店舗で利用できます。
注意点
このコンビニリセットは、利用者証明用の暗証番号(数字4桁)がわかっていることが前提です。署名用と利用者証明用の両方がロック・不明の場合はコンビニではリセットできません。その場合は役所の窓口に行く必要があります。
役所の窓口でリセットする方法
コンビニでリセットできないケースや、そもそもスマホを持っていない場合は、お住まいの市区町村の窓口で手続きします。
持ち物
- マイナンバーカード(本人が来庁する場合はこれだけでOK)
- 本人が行けない場合は、法定代理人(親権者・成年後見人)が本人確認書類を持参
手続きの流れ
- 市区町村の窓口(マイナンバー担当課)で「暗証番号の初期化・再設定」を申請
- 本人確認後、その場で新しい暗証番号を設定
- 所要時間は10〜15分程度(混雑状況による)
役所の窓口なら4種類すべての暗証番号をまとめてリセットできます。「もう全部わからなくなった!」という場合は、窓口に行くのがいちばん確実です。
子供のマイナンバーカードは署名用暗証番号が設定できない?
お子さんのマイナンバーカードでe-Taxやオンライン申請をしようとして、「署名用暗証番号が使えない」と困った親御さんは少なくありません。
実は、15歳未満の方には原則として署名用電子証明書が発行されません。総務省の公式ページによると、署名用電子証明書は「実印」に相当するため、15歳未満には発行しない運用になっています。
ただし、法定代理人(親権者)と15歳未満のお子さん本人が一緒に窓口に行けば、例外的に発行してもらえる場合があります。必要な場合は事前にお住まいの市区町村に確認してください。
なお、利用者証明用電子証明書は年齢に関係なく発行されます。マイナポータルへのログインやコンビニでの住民票取得は、お子さんのカードでも可能です(暗証番号は法定代理人が設定)。
暗証番号を忘れないための3つのコツ
リセットの手順がわかっても、できれば忘れたくないですよね。以下の方法で管理しておくと安心です。
1. 交付時にもらった「暗証番号記載票」を保管する
マイナンバーカードを受け取ったとき、暗証番号を書き留めるための用紙をもらっているはずです。これを紛失していなければ、いちばん確実な記録になります。マイナンバーカードとは別の場所に保管しましょう。
2. 数字4桁の3つは同じ番号にしておく
利用者証明用・住民基本台帳用・券面事項入力補助用の3つは同じ番号に設定できます。覚える負担を減らすなら、3つを統一するのが現実的です。
3. パスワード管理アプリに記録する
iPhoneの「パスワード」アプリやAndroidの「Google パスワードマネージャー」、1Passwordなどのアプリに「マイナンバーカード」として登録しておけば、スマホからいつでも確認できます。
FAQ
マイナンバーカードの暗証番号を何回間違えるとロックされますか?
署名用電子証明書は5回連続、それ以外の3種類(利用者証明用・住民基本台帳用・券面事項入力補助用)は3回連続で間違えるとロックされます。正しい番号を1回入力すれば、間違えたカウントはリセットされます。
暗証番号のロック解除はコンビニでできますか?
はい。「JPKI暗証番号リセット」アプリとコンビニのマルチコピー機を使えば、署名用暗証番号のリセットが可能です。ただし、利用者証明用の暗証番号(数字4桁)がわかっていることが条件です。両方とも不明・ロックの場合は市区町村の窓口に行く必要があります。
子供のマイナンバーカードに署名用電子証明書は入っていますか?
15歳未満の方には原則として署名用電子証明書が発行されていません。必要な場合は、法定代理人と本人が一緒に市区町村の窓口で申請することで、例外的に発行してもらえる場合があります。
暗証番号の変更(ロックされていない場合)はどこでできますか?
ロックされていなくても暗証番号を変更したい場合は、市区町村の窓口のほか、自宅のパソコンとICカードリーダーで「JPKI利用者ソフト」を使って変更できます。現在の暗証番号の入力が必要です。
参考文献
- マイナンバーカードのパスワードをコンビニで初期化 — 公的個人認証サービス ポータルサイト(JPKI)
- マイナンバーカードの利用者証明用暗証番号 — デジタル庁
- マイナンバー制度とマイナンバーカード — 総務省
- マイナンバーカードのパスワードはコンビニ等で初期化できます — 国税庁 e-Tax






