「ETC深夜割引が変わるらしいけど、結局いつから?何が変わるの?」——SNSでもこんな声をよく見かけます。
2024年に国土交通省とNEXCO3社(東・中・西日本高速道路)が発表した深夜割引の見直しは、当初2025年3月に開始予定でしたが、ETCシステム障害の影響で延期が続き、2026年3月時点では「令和8年度(2026年度)以降」とされています。
この記事では、新しい深夜割引の仕組み(後日還元方式)と、今のうちにやっておくべきETCマイレージサービスの登録方法をわかりやすく解説します。
現行の深夜割引と何が違う?3つの変更ポイント
まずは「今までの深夜割引」と「新しい深夜割引」の違いをざっくり押さえましょう。
| 現行制度 | 新制度(見直し後) | |
|---|---|---|
| 対象時間帯 | 0時〜4時 | 22時〜翌5時(3時間拡大) |
| 割引の対象 | 少しでも深夜帯に走っていれば全走行分 | 深夜帯に実際に走った分だけ |
| 割引の受け方 | 料金所で即時割引 | 翌月20日に後日還元(ポイント) |
| 割引率 | 30% | 23時〜5時は30%、22時台は20%(激変緩和期間中) |
変更点1:対象時間帯が22時〜翌5時に拡大
これは嬉しい変更です。現行の0時〜4時から、22時〜翌5時に広がります。つまり、深夜に高速を使う人にとっては、割引を受けやすくなります。
変更点2:「走った分だけ」割引に変わる
ここが一番大きな変更です。現行制度では、たとえば23時に高速に乗って翌朝6時に降りた場合、0時〜4時の間に少しでも走っていれば全区間が30%オフでした。
新制度では、22時〜翌5時の間に実際に走行した距離だけが割引の対象になります。つまり、深夜帯の前後に走った分は定価です。
NEXCO中日本の公式ページによると、この変更の背景には「割引適用距離を伸ばすための速度超過や、0時を待つための長時間駐車が安全上の問題になっていた」という事情があります。
変更点3:料金所で即時値引きされなくなる
新制度では、走行時にはいったん通常料金を支払い、翌月20日に割引相当額がETCマイレージサービスの無料走行分として還元されます。
要するに、「その場で安くなる」のではなく「後からポイントで返ってくる」方式に変わるわけです。これがSNSで「実質値上げでは?」と話題になっている部分ですね。
いつから新制度に切り替わる?延期の経緯
新制度の開始時期は、何度も延期されています。時系列で整理するとこうなります。
- 2024年7月:国土交通省が「2025年3月末から見直し」と発表
- 2025年3月:NEXCO3社が「2025年7月頃に延期」と発表
- 2025年4月6日:NEXCO中日本管内で大規模なETCシステム障害が発生。カード判定データの破損が原因
- 2025年5月28日:NEXCO3社が「運用開始時期は改めて案内する」と再延期を発表
- 2025年10月30日:日本高速情報センター(JAHIC)が「令和8年度(2026年度)以降」と報道
2026年3月時点では、具体的な開始日は未定です。NEXCO3社は「走行履歴情報の作成と還元額計算用機器の動作検証が完了し次第、改めて案内する」としています。
つまり、今はまだ現行制度(0時〜4時・全走行分30%オフ)が続いています。ただし、いつ切り替わってもおかしくない状況なので、今のうちに準備しておくのがおすすめです。
ETCマイレージサービスに登録しないと割引が受けられない!
新制度で一番注意すべきポイントがこれ。ETCマイレージサービスに登録していないと、深夜割引が一切受けられなくなります。
現行制度では、ETCカードを挿して深夜帯に走るだけで自動的に30%オフになりますよね。でも新制度では、マイレージサービスに登録済みのカードでなければ割引の対象外です。
ETCコーポレートカード(法人向け)を使っている場合は別途手続きは不要ですが、個人でETCカードを使っている人はマイレージ登録が必須です。
ちなみに、ETCマイレージサービス公式サイトによると、登録は無料で、年会費もかかりません。登録しておいて損はないので、まだの人は今すぐ済ませておきましょう。
ETCマイレージサービスの登録手順(5分で完了)
登録はネットから5分ほどで完了します。用意するものと手順はこちら。
用意するもの
- ETCカード(カード番号と有効期限)
- ETC車載器の管理番号(19桁の数字。車載器本体のシールまたはセットアップ申込書に記載)
- 車両番号(ナンバープレートの4桁)
- メールアドレス
登録手順
- ETCマイレージサービス新規登録ページにアクセス
- メールアドレスを入力して送信
- 届いたメールのリンクをクリック
- ETCカード番号・車載器管理番号・車両番号などを入力
- 登録完了メールでマイレージIDとパスワードを受け取る
ネットが苦手な方は、高速道路のSA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)に置いてあるパンフレット(登録申込書)に記入して郵送する方法もあります。郵送の場合は約2〜3週間かかるので、早めの手続きがおすすめです。
車載器管理番号がわからない場合
「車載器管理番号ってどこに書いてあるの?」という声をよく聞きます。確認方法は3つあります。
- 車載器本体のシール(ダッシュボード裏やバイザー裏に貼ってあることが多い)
- セットアップ申込書・完了証(車載器を取り付けたときの書類)
- カー用品店・ディーラーに問い合わせる
新制度で損する人・得する人
新制度は一律に「改悪」というわけではありません。使い方によって得する人・損する人が分かれます。
得する人
- 22時〜0時に高速を使う人:現行制度では割引対象外だった時間帯が新たに対象に
- 4時〜5時に高速を使う人:同じく新たに割引対象に
- 短距離の深夜利用が多い人:時間帯内の走行分はしっかり30%還元される
損する人
- 「0時またぎ」で長距離を走っていた人:現行では全区間30%オフだったのが、深夜帯の走行分だけに限定される
- ETCマイレージ未登録の人:そもそも割引を受けられなくなる
- 年に1〜2回しか高速を使わない人:還元されたポイントを使い切る前に有効期限(翌年度末)が来る可能性あり
特に長距離トラックドライバーや、帰省で深夜の長距離走行をする人にとっては、負担増になるケースが多いです。ただし、5年間の激変緩和措置として、総走行距離1,000km以上の利用者には追加の割引が適用される予定です。
FAQ
新しい深夜割引はいつから始まる?
2026年3月時点では「令和8年度(2026年度)以降」とされており、具体的な開始日は未定です。NEXCO3社がシステム検証完了後に改めて発表する予定です。新制度が始まるまでは、現行の深夜割引(0時〜4時・全走行分30%オフ)がそのまま適用されます。
ETCマイレージサービスに登録しないとどうなる?
新制度では、ETCマイレージサービスに未登録の場合、深夜割引が一切適用されません。登録は無料・年会費無料なので、高速道路を深夜に使う可能性がある方は今のうちに登録しておきましょう。
後日還元のポイントはいつ・どう使える?
深夜割引の還元額は翌月20日にETCマイレージサービスの無料走行分として付与されます。次回以降の高速道路利用時に自動で充当されます。ただし、有効期限は翌年度末(3月末)なので、あまり高速を使わない方は期限切れに注意が必要です。
ETCコーポレートカードを使っている場合は?
法人向けのETCコーポレートカードを利用している場合は、別途ETCマイレージサービスへの登録は不要です。コーポレートカードの仕組みで自動的に新制度の割引が適用されます。
休日割引や平日朝夕割引はどうなる?
今回の見直しは深夜割引のみが対象です。休日割引(土日祝30%オフ)や平日朝夕割引は、2026年3月時点では変更の発表はありません。ただし、深夜割引と同時に「長距離逓減制の拡充」も予定されています。
参考文献
- 高速道路の深夜割引の見直しについて — NEXCO中日本
- システム障害で大混乱となったETC!2025年7月からの深夜割引の3つの見直しポイントとは? — JAF Mate Online, 2025年4月30日
- 高速道路の深夜割引見直し、運用開始は令和8年度以降に — 日本高速情報センター(JAHIC), 2025年10月30日
- 【2025年最新版】深夜割引、何が変わったの?注意事項は?3つずつ解説 — 情報通信システム協同組合
- 新規登録の手順 — ETCマイレージサービス公式






