先日、母のiPhoneをiOS 26にしてあげたあと、LINE通話でこう言われました。「電話の画面が変わっちゃって、さっきかけた人の名前を押しても何も起きないのよ」。
壊れたわけではありません。電話アプリの見た目と、履歴を押したときの動きが変わっただけです。(2026年10月時点の情報です)
履歴の名前を押しても発信されないのは、新しい表示の仕様です
iOS 26(2025年9月に配信が始まったiPhoneのOS)では、電話アプリのレイアウトが刷新されました。これまで下のタブで分かれていた「よく使う項目」「履歴」「留守番電話」が、ひとつの画面にまとまっています(マイナビ Mac Fan)。
この新しい表示では、履歴の行をタップしても電話はかかりません。着信した時刻などの情報が開くだけで、発信するときは受話器のアイコンを押す作り方になっています。
母は昔から「名前を押せばかかる」という手の動きで覚えていたので、何も起きない画面に固まってしまったのでした。操作を覚え直すのは、70代の方にはなかなか大変です。
統合表示とクラシックは、押したときの動きが逆になります
新しい表示を「統合」、以前の表示を「クラシック」と呼ぶことにします。違いを並べると、こうなります。
| 項目 | 統合(新しい表示) | クラシック(以前の表示) |
|---|---|---|
| 画面の作り | 上によく使う項目、その下に履歴と留守番電話がまとめて並ぶ | 下のタブで分かれている |
| 履歴の行をタップ | 着信時間などの情報が開く | そのまま発信する |
| 発信のしかた | 受話器のアイコンをタップ | 行をタップ |
| 詳細を見るとき | 行をタップ | 「i」アイコンをタップ |
表の内容は、マイナビ Mac Fanの解説(上記リンク)で確認できた範囲です。つまり、同じ「履歴を押す」でも、統合では「見る」、クラシックでは「かける」になります。
クラシック表示に戻す手順
以前の動きに戻したい場合は、電話アプリの中で切り替えることができます。設定アプリではなく、電話アプリ側の操作になる点にご注意ください。
- ホーム画面から「電話」アプリを開く
- 画面右上にあるメニュー(フィルタ)のアイコンをタップする
- 表示された中から「クラシック」をタップする
これで、履歴の行をタップすると発信される以前の動きに戻ります。表示を切り替えるだけの操作で、通話履歴を消す操作ではありません。
もし統合に戻したくなったら、同じメニューからいつでも切り替えられると、iGeeksBlogが紹介しています。右上にアイコンが見当たらない場合は、iOS 26になっているか、「設定」→「一般」→「情報」のiOSバージョンを確認してみてください。iOS 26より前なら、もともとクラシックの表示なので切り替えは出てきません。
統合のまま使うなら、履歴をタップして発信する設定を探してみる
見た目は新しいままで、動きだけ以前に近づけたい方もいると思います。アメリカのメディアMacworldによると、iOS 26の電話アプリには「Tap Recents to Call」という設定が加わりました。
オンにすると、履歴の名前や番号をタップした時点で発信が始まります。オフのときは、タップすると連絡先の画面が開き、そこから電話をかける流れです。初期状態はオフとされています。
この設定は新しい表示でだけ使えて、クラシックには出てきません。日本語の項目名や正確な場所までは今回確認できなかったので、「設定」アプリの中の「アプリ」→「電話」あたりを、英語名を手がかりに探してみてください。もし違う画面が出たら、iOSのバージョンによって項目の場所が違うのかもしれません。
ちなみに、この設定が初期オフなのは、うっかり発信を減らすためと説明されています。履歴をスクロールしているだけで指が触れ、知らない人に発信してしまう失敗は、誰にでも起こります。操作に慣れていない家族の端末では、オフのままのほうが安心です。
履歴に電話が見当たらないときは、フィルタの一覧も確認してみる
電話アプリが変わったタイミングで、「かかってきたはずの電話が履歴にない」という声も聞きます。原因のひとつは、不明な発信者を別の一覧に分ける機能です。
iGeeksBlogの解説では、「設定」→「アプリ」→「電話」で通話フィルタをオンにすると、連絡先にない番号が別の一覧に移ると紹介されています。この一覧は電話アプリのメニューの中にあります。履歴に見当たらないときは、まずそこを開いてみてください。
用件を先に確認できる通話スクリーニングの設定は、別の記事で手順を紹介しています。ただし、フィルタで別の一覧に入った電話を放置すると、病院や宅配の連絡に気づけないことがあります。週に1回くらい、一覧をのぞく習慣にしておくと安心です。
うちの母には、ルールをひとつだけ伝えました
母には、仕組みの説明はほとんどしませんでした。「かからないときは、右上のアイコンを押して『クラシック』を選んでね」。この一言だけです。
電話越しに一緒に操作したら、母は1分ほどで切り替えられました。それ以来、履歴を押せばかかる以前の動きに戻って、「やっぱりこっちが楽ね」と話しています。
迷ったら右上のメニューからクラシックを選ぶ。それでも困ったら、遠慮なく電話してもらう。この2段構えで十分です。
FAQ
クラシックに切り替えると、通話履歴は消えますか?
消えません。切り替えは表示の見え方を変える操作です。同じメニューから統合表示に戻すこともできます。
「Tap Recents to Call」はクラシックでも使えますか?
Macworldによると、この設定は新しい表示でだけ使えます。クラシックは、もともと履歴の行をタップすると発信される動きなので、設定自体が必要ありません。
電話アプリを開いても、右上にメニューのアイコンが出てきません。
iOS 26になっていない可能性があります。「設定」→「一般」→「情報」でバージョンを確認してみてください。iOS 26より前の表示は、すでにクラシックです。
知らない番号からの着信が履歴に残っていません。
通話フィルタで、連絡先にない番号が別の一覧に分けられている可能性があります。電話アプリのメニューの中を開いて確認してみてください。
参考文献
- iOS 26の電話アプリの新しい表示と切り替え方法 — マイナビ Mac Fan
- What's New in the Phone App with iOS 26 — iGeeksBlog
- iOS 26 will finally stop annoying misdials once and for all — Macworld
- 「電話」の設定を変更する — Apple サポート(iPhoneユーザガイド)
- 通話履歴を表示する/削除する — Apple サポート(iPhoneユーザガイド)






