夏休みに入ったその週末、息子(小6)がゲームを始めて気づいたら夕方の6時になっていました。「もう1試合だけ」を3回聞いてから声を荒げてしまい、お互い気まずい空気のまま夜ご飯を食べた、という経験があります。

翌日、同じ年ごろの子を持つ知人に話したら、「スクリーンタイム(スマホの使用時間を自動で管理するiPhoneの機能)を設定してから、親が怒る必要がほぼなくなった」と教えてくれました。機械に制限させることで、ルールをめぐる口げんかが減るとのことでした。

2026年8月現在、iOS 26ではスクリーンタイムの機能がさらに強化されました。特定のアプリを完全にブロックするオプションが追加されたほか、これまでダウンタイム(使えない時間帯)中でも使えてしまっていたアプリ内のブラウザも、まとめてブロックされるようになっています。

設定画面での分岐や注意点も先にお伝えしながら、iPhone(iOS 26)とAndroid(ファミリーリンク)それぞれの手順を一緒に確認していきましょう。

スクリーンタイムで何ができるのか

スクリーンタイムとは、iPhone・iPad に標準搭載された、デジタルウェルビーイング機能(スマホとの向き合い方を見直すための仕組み)です。主にできることは3つあります。

  • 使用状況の記録: どのアプリを何時間使ったか、1日何回スマホを手に取ったかが一覧で確認できます
  • ダウンタイム(休止時間): 「夜10時から朝7時は使えない」などの時間帯ロックを設定できます
  • App使用時間の制限: 「ゲームは1日1時間まで」のように、カテゴリやアプリごとに上限時間を設けられます

iOS 26の追加機能として、制限時間が来たときにアプリを完全にブロックする設定が選べるようになりました。以前は制限時間を過ぎても「あと15分延長する」ボタンで子どもが自分で延ばすことができましたが、完全ブロックを選ぶとそのボタン自体が表示されなくなります。また、これまでダウンタイム中でもアプリ内のブラウザ(SNSやゲームのアプリの中で開くWebページ)は使えてしまっていましたが、iOS 26からはダウンタイム中にまとめてブロックされるようになっています。

設定の前に確認すること

スクリーンタイムを設定しても、写真・連絡先・LINEのトーク履歴などのデータは何も消えません。後から設定を変えることも簡単なので、試しながら調整する感覚で進めてみてください。

スクリーンタイムのパスコードを先に設定する

スクリーンタイムのパスコード(制限を解除するための暗証番号)を設定しておかないと、子どもが自分で制限を解除できてしまいます。iPhoneのロック画面に使うパスコードとは別のものです。

  1. 「設定」を開く
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「スクリーンタイムのパスコードを使用」をタップ
  4. 4桁の数字を2回入力して完了

パスコードは子どもに知られないよう、誕生日や普段から使い回している数字は避けておくのが安心です。

ファミリー共有を使えば親のiPhoneから操作できる

Appleのファミリー共有(家族のApple IDをまとめて管理する機能)を設定済みの場合は、子どもの端末に触れることなく、親のiPhoneからスクリーンタイムを操作できます。「設定」→「自分の名前」→「ファミリー共有」→「子どもの名前」→「スクリーンタイム」から設定画面に進めます。中学生以上など本人端末を渡している場合は、この方法が特に楽です。

ダウンタイム(休止時間)を設定する

就寝前のスマホ使用を自動でカットする「ダウンタイム」から始めるのがおすすめです。夜の時間帯を固定するだけで、寝る前のやり取りが格段に減ります。順番に進めていきましょう。

  1. 「設定」を開く
  2. 「スクリーンタイム」をタップ
  3. 「休止時間」をタップ
  4. 「スケジュールを追加」をタップ
  5. 開始時間(例: 21時)と終了時間(例: 翌朝7時)を設定する
  6. 適用する曜日を選ぶ(「毎日」でも「平日のみ」でも設定できます)
  7. 右上の「完了」をタップして保存

夏休み中は曜日を気にせず「毎日」で設定しておくのが楽です。もし「毎日」の項目が見当たらない場合は、「すべての曜日」という表示になっているiOSバージョンの可能性があります。同じ意味ですので選んでみてください。

「常に許可」で電話は必ず残す

ダウンタイム中でも「常に許可」に追加したアプリは使えるようになっています。電話だけは残しておかないと、緊急時に連絡が取れなくなります。

  1. 「スクリーンタイム」→「常に許可」をタップ
  2. 「+」ボタンをタップして「電話」を追加する

LINEや家族専用の連絡アプリを使っている場合は、同じようにここに追加しておくと安心です。

App使用時間の制限を設定する

「夜は止める。でも昼間も際限なく使われるのは困る」という場合は、カテゴリごとの使用時間制限を追加しましょう。ゲーム・SNS・動画といったカテゴリ単位で設定できます。

  1. 「スクリーンタイム」→「App使用時間の制限」をタップ
  2. 「制限を追加」をタップ
  3. 制限したいカテゴリ(例: ゲーム)を選んで「次へ」をタップ
  4. 1日の上限時間(例: 1時間)を設定する
  5. 「追加」をタップして保存

実際、息子と話し合って「平日1時間、休日2時間」に設定したところ、「まだ使いたい」という交渉の回数がかなり落ち着きました。時間設定画面で「曜日別」を選ぶと、平日と週末で異なる上限時間を設けることができます。

iOS 26の「完全ブロック」オプション

制限時間が来たときの動作として、iOS 26では「完全ブロック」を選べるようになっています。従来は制限時間を過ぎると子どもの画面に「あと15分だけ延長する」ボタンが表示されていましたが、完全ブロックを選ぶとそのボタン自体が出なくなります。

「制限を追加」の画面にある「ブロック時の設定」から「使用をブロック」を選ぶことで有効になります。最初は延長リクエストを許可しながら様子を見て、必要に応じて切り替えていくのがおすすめです。

AndroidのファミリーリンクでAndroid端末を管理する

子どもがAndroidを使っている場合は、Googleのファミリーリンク(保護者が子どものAndroid端末をリモートで管理できる公式アプリ)が役立ちます。iPhoneのスクリーンタイムに対応するもので、1日の利用時間の上限や就寝時間の設定ができます。

準備するもの

  • 保護者のスマホ(iPhone・Androidどちらでも可)に「Family Link」アプリをインストール
  • 子どものGoogleアカウント(13歳未満の場合は保護者管理アカウントを作成する必要があります)

1日の利用時間を設定する

  1. 保護者のスマホでFamily Linkアプリを開く
  2. 管理したい子どものアイコンをタップ
  3. 「管理機能」→「1日あたりの利用時間」をタップ
  4. 平日と週末それぞれの上限時間を設定して「保存」をタップ

就寝時間にデバイスをロックする

  1. Family Linkアプリで子どものアイコンをタップ
  2. 「管理機能」→「就寝時間」をタップ
  3. 平日と週末ごとに「デバイスをオフにする時間」と「オンに戻す時間」を入力して保存

ファミリーリンクは子どもが13歳になると自動的に管理モードから通知モードに移行します。また、Android端末のメーカーやOSのバージョンによって画面の表示が若干異なる場合がありますので、もし手順と違う画面が出たときはGoogle公式ヘルプで最新の手順を確認してみてください。

FAQ

スクリーンタイムのパスコードを子どもが自力で破る方法はありますか?

スクリーンタイムのパスコードはiPhoneの本体パスコードとは独立していて、変更には旧パスコードの入力が必要です。ただし端末を完全初期化すると制限も外れてしまうため、「初期化したいときは事前に話してね」というルールを子どもとの約束にしておくと安心できます。

制限時間が来たとき、その場で親が追加時間を許可できますか?

ファミリー共有を使っている場合に限り、「延長リクエストを許可」をオンにしておくと子どもの画面に「保護者にリクエストする」ボタンが表示されます。保護者のスマホに通知が届き、その場で許可・拒否を選べます。1回だけ15分延長するか、その日の制限をすべて解除するかも選択できます。

ダウンタイム中でも緊急電話(110・119)はかけられますか?

はい、かけられます。日本の緊急通報番号(110・119)はスクリーンタイムの設定に関わらず常に発信できます。「常に許可」に「電話」を追加しておけば、普通の電話の発着信もダウンタイム中に使えます。

子どもがiPhoneとAndroidを両方持っているとき、一元管理できますか?

iPhoneのスクリーンタイムとAndroidのファミリーリンクは別々のアプリで管理することになります。ただし保護者側はどちらのアプリもiPhoneにインストールして使えるので、子どもの端末の種類ごとに切り替えて管理する形になります。

子どもが設定に反発したとき、どう話せばいいですか?

「親が決めた」ではなく「一緒に決めたルール」にするのがコツです。「1日何時間使いたいと思う?」と先に子どもに聞いて、出てきた答えを出発点に話し合うと受け入れてもらいやすくなります。決まった時間をホワイトボードや紙に書いて貼っておくと、後から内容が変わったと言われにくくなります。

参考文献