「固定電話、もう何カ月も鳴ってないけど毎月お金だけ払ってる……」そんな人、実はかなり多いです。NTTによると、加入電話の契約数はピーク時から約80%も減少しているとのこと。さらに2026年4月からはNTTの加入電話が約30年ぶりに値上げされることもあり、「この機会に解約しようかな」と考えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、NTT加入電話・ひかり電話の解約方法をわかりやすく解説します。「解約」と「利用休止」の違いや、解約前に必ずチェックしておくべきポイントもまとめました。

2026年4月からNTT固定電話が値上げ|解約を検討するなら今がタイミング

NTT東日本・NTT西日本は、2026年4月1日利用分から「加入電話」「加入電話・ライトプラン」の基本料金を改定すると公式に発表しています。住宅用の場合、月額220円の値上げで、最も一般的な3級取扱所のプランで月額1,870円→2,090円になります。年間にすると約2,640円の負担増です。

値上げの背景には、加入電話の利用者がピーク時から約80%減少し、通信回数・通信時間もピーク時比96%減という現状があります。一方で老朽化したメタル(銅線)回線の保守・修理コストは年々増加しており、やむを得ない改定とされています。固定電話の基本料値上げは1995年以来、約30年ぶりのことです。

ちなみに、ひかり電話(光IP電話)は今回の値上げ対象外です。ひかり電話を使っている人は急いで解約する必要はありませんが、「そもそも固定電話を使っていない」のなら、このタイミングで見直すのがおすすめです。

まず確認|自分の固定電話は「加入電話」?「ひかり電話」?

解約の手続きは、契約しているサービスの種類によって異なります。まずは自分がどちらを使っているか確認しましょう。

加入電話(アナログ回線・INSネット)は、従来のメタル回線(銅線)を使った電話サービスです。契約時に「施設設置負担金」(いわゆる電話加入権、税込39,600円)を支払ったか、「ライトプラン」で加入権なしで契約した人が該当します。

ひかり電話は、光回線(フレッツ光など)を使ったIP電話サービスです。加入権は不要で、基本料金が加入電話より安いのが特徴です。

どちらかわからない場合は、以下の方法で確認できます。

  • NTTの請求書・明細を見る — 「加入電話」「ひかり電話」の記載があるはず
  • NTT東日本は「0120-116-000」、NTT西日本は「0800-2000-116」に電話 — 契約内容を教えてもらえる
  • NTT固定電話から「116」にダイヤル — 最も簡単な確認方法

解約・利用休止・一時中断の違い|迷ったら「利用休止」が安全

NTTの固定電話をやめるとき、実は3つの選択肢があります。それぞれ特徴が違うので、自分に合ったものを選びましょう。

①解約 — 完全に契約を終了する方法です。電話番号も電話加入権もすべて放棄します。復活はできず、将来また固定電話が必要になった場合は新規契約(施設設置負担金の再支払い)が必要です。「もう絶対に固定電話は使わない」と決めている人向け。

②利用休止 — 電話加入権を最大10年間NTTに預けておく方法です。電話番号は変わりますが、基本料金はかかりません。5年ごとに延長手続きが必要で、期限を過ぎると自動的に解約扱いになります。「たぶん使わないけど、念のため残しておきたい」人におすすめ。

③一時中断 — 電話番号を保持したまま一時停止する方法です。ただし、回線使用料の一部が毎月かかり続けます。「引っ越しの間だけ止めたい」など、確実に再開する予定がある人向け。

迷っている人には「利用休止」がおすすめです。基本料金がゼロになるので年間約20,000円以上の節約になりますし、10年以内なら加入権を復活させることもできます。

NTT固定電話の解約手順|電話1本・ネットでもOK

解約(または利用休止)の手続きは意外と簡単です。工事費もかかりません。

方法1:電話で手続き(最も簡単)

  1. NTTの固定電話から「116」にダイヤル(NTT東日本・西日本共通)
  2. 受付時間は9:00〜17:00(土日祝も対応)
  3. オペレーターに「解約したい」または「利用休止にしたい」と伝える
  4. 契約者名・電話番号・住所を確認される
  5. 解約日を調整して手続き完了

携帯電話からかける場合は、NTT東日本は0120-116-000、NTT西日本は0800-2000-116に電話してください。

方法2:Webから手続き

NTT東日本の公式サイトまたはNTT西日本の公式サイトから、オンラインで解約手続きができます。24時間申し込み可能なので、日中に電話できない人はこちらが便利です。

ひかり電話の場合

ひかり電話だけを解約したい場合(フレッツ光のインターネットは継続)は、NTT東日本は0120-116-116、NTT西日本は0800-200-1057に電話します。ただし、ひかり電話はフレッツ光の付帯サービスなので、フレッツ光を解約すると自動的にひかり電話も解約になります。

なお、解約手続きに本人確認書類の提出を求められる場合があるので、運転免許証やマイナンバーカードを手元に準備しておくと安心です。

解約前に確認すべき5つのポイント

勢いで解約して後悔しないように、以下の5つを事前にチェックしておきましょう。

① 固定電話番号で登録しているサービスを洗い出す

銀行・保険・クレジットカード・学校の連絡先など、固定電話番号を登録しているサービスは意外と多いものです。解約前にすべて携帯番号に変更しておかないと、重要な連絡を受け取れなくなる可能性があります。

② FAXを使っていないか確認する

自宅でFAXを使っている場合、固定電話を解約するとFAXも使えなくなります。最近は「eFax」などのインターネットFAXサービスで代替できるので、必要な人は先に移行しておきましょう。

③ ホームセキュリティ・見守りサービスとの連携

ALSOKやSECOMなどのホームセキュリティ、高齢者の見守りサービスが固定電話回線を使っている場合があります。解約前に契約先に確認してください。回線がなくなるとサービスが停止する可能性があります。

④ 番号を残したいなら「番号ポータビリティ」を検討

2025年1月から「双方向番号ポータビリティ」が始まり、固定電話の番号を別の通信事業者に引き継げるようになりました(総務省の案内ページ)。たとえば、NTTの加入電話からひかり電話や他社のIP電話に番号をそのまま移行できます。

ただし、先に解約してしまうと番号ポータビリティは利用できなくなるので、番号を残したい場合は必ず移行先の契約を先に進めてください。

⑤ 災害時の連絡手段を確保する

固定電話を解約すると、携帯電話が唯一の通信手段になります。大規模災害時には携帯回線が混雑してつながりにくくなることがあるため、家族との連絡手段として「災害用伝言ダイヤル(171)」の使い方を確認しておくのがおすすめです。

FAQ

固定電話の解約に費用はかかる?

NTTの加入電話・ひかり電話ともに、解約手数料や工事費は基本的にかかりません。ただし、未払いの料金がある場合は精算が必要です。

電話加入権(施設設置負担金)は返金される?

残念ながら返金されません。解約すると加入権は消滅します。将来また固定電話が必要になった場合、新たに施設設置負担金(税込39,600円)を支払うか、ライトプランで加入する必要があります。迷っている場合は「利用休止」にすれば加入権を10年間保持できます。

解約したら電話番号はどうなる?

解約すると電話番号は失われ、復元できません。番号を残したい場合は「番号ポータビリティ」で他社サービスに移行するか、「一時中断」で番号を保持したまま停止する方法があります。

固定電話を解約したらインターネットも使えなくなる?

加入電話(メタル回線)だけの解約なら、フレッツ光などのインターネットには影響ありません。ただし、ひかり電話はフレッツ光のオプションサービスのため、フレッツ光自体を解約するとひかり電話も終了します。逆にひかり電話だけを解約してインターネットを継続することは可能です。

2026年4月の値上げはひかり電話にも適用される?

いいえ。2026年4月の基本料金値上げはメタル回線の「加入電話」「加入電話・ライトプラン」のみが対象です。ひかり電話には適用されません。

参考文献