「今朝から急に電話がかけられなくなった」「ガラケーの画面に'圏外'って出てるんだけど――」そんな声がSNSで増えています。

NTTドコモの3G通信サービス「FOMA」と「iモード」が、2026年3月31日をもって終了しました。つまり2026年4月1日の今日から、3G回線を使っていた携帯電話では通話もネットもできなくなったということです。

「うちのおばあちゃんの携帯、大丈夫かな?」「古いスマホまだ使ってるけど影響ある?」――この記事では、ドコモ3G終了で何が変わったのか、自分や家族の端末が影響を受けるかの確認方法、そして今からできる乗り換え先の選択肢をわかりやすくまとめます。

そもそも3G終了って何が起きたの?

まず「3G」をざっくり説明すると、第3世代の携帯電話通信規格のことです。ドコモでは「FOMA」というブランド名で、2001年から約25年間サービスを提供してきました。

現在の主流は4G(LTE)や5Gで、3Gは通信速度も遅く利用者も減っていたため、各キャリアが順次サービスを終了しています。

  • au(KDDI):2022年3月31日に3G終了済み
  • ソフトバンク:2024年4月15日に3G終了済み
  • NTTドコモ2026年3月31日に終了(最後のキャリア)

ドコモ公式のサービス終了案内によると、2026年4月1日以降、FOMAの3G回線では音声通話・データ通信ともに利用できなくなります。

影響を受けるのはどんな端末?3つのパターン

「3G終了」と聞くと「ガラケーだけでしょ?」と思いがちですが、実は古いスマートフォンも影響を受けるケースがあります。影響のパターンは大きく3つです。

パターン1:3G専用のガラケー(FOMA端末)

通話もデータ通信も完全に使えなくなります。画面に「圏外」と表示されるはずです。iモードのメールも使えません。N-01Gなどの3G専用ガラケーを使っている場合は、今すぐ機種変更が必要です。

パターン2:4G対応だけどVoLTE非対応の古いスマホ

ここがいちばん見落としやすいポイントです。4G(LTE)に対応していても、VoLTE(Voice over LTE)に対応していない古いスマホは、電話をかけるときだけ3G回線に切り替わる仕組みでした。3Gが終了した今、データ通信はできるけど電話がかけられないという状態になっています。

ドコモ公式サイトで公開されている「音声通話がご利用いただけなくなる機種(4G)一覧」によると、ARROWS X LTE F-05D、REGZA Phone T-02D、GALAXY S III SC-06D、Xperia AX SO-01Eなど、2012〜2014年頃に発売された4Gスマホの多くが該当します。

パターン3:VoLTE対応スマホ(影響なし)

2015年以降に発売されたドコモのスマホは、ほぼすべてVoLTEに対応しています。iPhone 6以降、Galaxy S6以降などは影響を受けません。ただし、端末の設定でVoLTEがOFFになっている場合は電話ができなくなることがあるので、念のため確認しておきましょう。

確認方法:設定 → モバイルネットワーク → VoLTE(またはLTE通話)がONになっているかチェック。機種によってメニュー名が異なりますが、「LTE」「VoLTE」「高音質通話」などのキーワードで探してみてください。

自分の端末が影響を受けるか確認する方法

「自分の端末は大丈夫?」と不安な方は、以下の方法で確認できます。

方法1:ドコモ公式サイトで機種名を確認

ドコモの「FOMA・iモード」サービス終了案内ページにアクセスして、対象機種の一覧を確認しましょう。3G専用端末の一覧と、4GだけどVoLTE非対応の端末一覧の両方が掲載されています。

方法2:今すぐ電話をかけてみる

いちばんシンプルな確認方法です。自分のスマホから「111」(ドコモのテスト通話番号・無料)に電話してみてください。つながれば問題なし。「接続できません」と出たら、3G終了の影響を受けている可能性があります。

方法3:端末の型番をチェック

端末の「設定」→「端末情報」で型番(モデル番号)を確認し、ドコモの対象機種一覧と照合します。ガラケーの場合は電池パックを外した内側に型番が書いてあることが多いです。

今からできる乗り換え先の選択肢

端末が使えなくなった方、または不安な方向けに、今からできる対応をまとめます。

選択肢1:ドコモで機種変更する

ドコモショップやオンラインショップで新しい端末に機種変更できます。ドコモでは3G終了に伴い、対象ユーザー向けに割引キャンペーンを実施していることがあります。ドコモショップに行く際は、本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカードなど)を忘れずに持っていきましょう。

選択肢2:格安SIM(MVNO)に乗り換える

月額料金を抑えたい方は、ドコモ回線を使った格安SIMへの乗り換えもおすすめです。ahamo(ドコモのオンライン専用プラン・月額2,970円/20GB)、IIJmiomineoイオンモバイルなどが選択肢です。MNP(携帯番号ポータビリティ)を使えば、電話番号はそのまま引き継げます。

選択肢3:スマホが苦手なら「ガラホ」を検討

「スマホは操作が難しそう」という方には、ガラホ(4G対応のガラケー型端末)という選択肢もあります。見た目と操作感はガラケーと同じですが、中身は4Gに対応しているのでサービス終了の影響を受けません。ドコモの「arrows ケータイ ベーシック」などが該当します。

選択肢4:家族のお古のスマホを使う

家族が機種変更で余ったスマホがあれば、SIMカードを差し替えて使えます。ただし、ドコモのSIMロックがかかっている古い端末はドコモ系の回線でしか使えないので注意(2021年10月以降に発売された端末は原則SIMフリーです)。

データ移行と電話帳のバックアップを忘れずに

機種変更するとき、いちばん心配なのは「電話帳やデータが消えないか」ですよね。

  • ガラケーの電話帳:ドコモショップの「DOCOPY(ドコピー)」という専用機械で、ガラケーからスマホに電話帳をコピーできます(無料)
  • 写真・動画:microSDカードに保存しているデータは、カードをスマホに差し替えるかパソコン経由でコピー
  • iモードメール:残念ながら、iモードのメールアドレス(@docomo.ne.jp の一部)はサービス終了とともに使えなくなります。大事なメールは事前にバックアップが必要でした
  • おサイフケータイ:iDやモバイルSuicaなどを使っていた方は、新端末への移行手続きが必要です。各サービスのアプリやWebサイトで手続きしましょう

ドコモショップでは電話帳の移行をスタッフがサポートしてくれます。不安な方はショップで相談するのがいちばん確実です。

離れて暮らす家族の端末もチェックしよう

3G終了で特に影響を受けやすいのは、高齢の家族です。「ずっと同じ携帯を使っている」「機種変更なんてしたことない」という方は、まだ3G端末を使っている可能性があります。

離れて暮らしている場合は、今日、電話をかけてみてください。もし「おかけになった電話番号は現在使われておりません」とアナウンスが流れたら、3G終了の影響かもしれません。

ドコモでは対象ユーザーにDMや電話で案内を行っていましたが、気づかなかった方も多いはず。帰省のタイミングや次の連絡の機会に、端末を確認してあげてください。

FAQ

ドコモの3G端末でも緊急通報(110番・119番)はできる?

2026年4月1日以降、3G専用端末では緊急通報(110・119・118)もできなくなります。VoLTE非対応の4G端末も同様です。万が一のときに命に関わるので、早急に機種変更してください。

ドコモ以外のキャリアでも3Gは終了した?

はい。au(KDDI)は2022年3月31日、ソフトバンクは2024年4月15日にすでに3Gサービスを終了しています。ドコモが最後の3Gサービス終了キャリアでした。現在、日本国内で3G通信が使えるキャリアはありません。

3G終了後、ドコモの契約はどうなる?自動解約される?

3G端末を使っていても、契約自体はすぐに解約されるわけではありません。ただし、通話もデータ通信もできない状態で料金だけ発生し続ける可能性があります。不要であれば、ドコモショップまたは電話(151)で解約・プラン変更の手続きをしましょう。

格安SIM(MVNO)を使っている場合も影響ある?

ドコモ回線を利用したMVNO(IIJmio、mineo、OCN モバイル ONEなど)も同様に影響を受けます。3G専用端末やVoLTE非対応端末では、通話やデータ通信ができなくなります。対応端末への変更が必要です。

VoLTEの設定がOFFになっていたら自分で直せる?

はい、端末の設定から変更できます。Androidの場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「VoLTE」をONに。iPhoneの場合は「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」で「LTE, VoLTEオン」を選択してください。

参考文献