1年間テキストに触れたのは合計30分だった

長男が年少になった春、整理収納アドバイザー1級の受験を決めました。準1級の認定講座は終わっていて、教材も手元にある。あとは勉強するだけ。それなのにまったく進みませんでした。

朝は保育園の送りでバタバタし、日中は在宅で仕事、夕方は次男のお迎えと夕食の準備。寝かしつけが終わる21時半にはもう頭が動かない。「週末にまとめてやろう」と思っても土日は家族の予定で埋まります。気づけば1年が経っていて、テキストを開いた回数は片手で数えられるほどでした。

我が家では結局、副業の時間確保で使っていた仕組みをそのまま転用して解決しました。ホワイトボードに「勉強枠」を書いて、家族のルールにしてしまう方法です。

勉強が続かない原因は「枠がない」だけだった

パーソル総合研究所が正社員3,000名を対象に実施したリスキリング調査によると、学び直しをしていない理由の上位に「時間がない」が挙がっています。在宅勤務は通勤がないぶん自由な時間がありそうに見えますが、実際には家事と子どもの対応で細切れに消えていきます。

私が副業の時間を確保するときにぶつかったのもこの壁でした。口頭で「朝30分集中したい」と夫に伝えても3日で形骸化する。でもリビングのホワイトボードに書いたら状況が一変したんです。お願いベースではなく仕組みになった瞬間、長男が「ママ、まだお仕事の時間だよね」と自分で理解してくれるようになりました。資格勉強もまったく同じで、「枠」を目に見える形にするだけで続くようになります。

ホワイトボードに「勉強枠」を書く具体的な手順

日曜夜の家族会議で、翌週の勉強枠をホワイトボードに書き込みます。我が家の家族会議は5分、議題は3つだけ。その1つに「来週の勉強予定」を入れました。

私の場合は「月〜金 5:40〜6:00 ママ勉強」と20分だけ確保。副業の朝活(6:00〜6:30)と直列に並べて、勉強→副業→保育園送りの順番にしています。

気をつけたのは以下の点です。

  • 勉強枠は20分以内に抑える。30分を超えると「今日は無理」と感じた瞬間に全部スキップしてしまいます。20分なら「座るだけでいい」と思えるので、ハードルが下がります
  • 始業前に終わらせるコエテコキャンパスの解説記事でも朝を「脳のゴールデンタイム」と紹介していますが、仕事終わりの疲れた頭で新しい知識を入れるのは非効率です。私は夜に勉強しようとして3日で挫折しました
  • テキストは前夜に開いておく。前日の終了時に「明日はp.42から」とふせんを貼っておくだけで、翌朝の「どこからだっけ」が消えます。保育園のお迎えコール対策で使っていた「中断メモ」の発想と同じです

続かない週の振替ルールを先に決めておく

次男の夜泣きがひどい週や仕事が立て込む週は、朝5:40に起きるのが物理的に無理な日があります。そこで副業のときに作った振替ルールをそのまま勉強にも適用しました。

  • 朝がダメなら昼休みに15分だけ
  • 平日がダメなら土曜の朝に1時間まとめて
  • 今週まるごとダメなら潔くスキップ。ホワイトボードに「今週お休み」と書く

完璧を目指すと1回休んだだけで「もう無理」と全部やめてしまいがちです。でも「ゼロに戻さない」ことだけ守れば、勉強は途切れません。スキップをホワイトボードに書くのがコツで、「休んでいい」と自分に許可を出せるようになります。

フェイク通勤の帰り道で「すきま復習」を重ねる

在宅勤務には通勤時間がない代わりに、出社組にはない「細切れ時間」が存在します。私は保育園の送りの帰り道を1ブロック遠回りする「フェイク通勤」をやっているのですが、この5〜10分を復習タイムに充てました。ハウスキーピング協会の公式テキストの要点をスマホのメモアプリにまとめておいて、歩きながらざっと確認するだけです。

朝の20分は新しい範囲のインプット、フェイク通勤は昨日やった範囲の復習。やってみるとわかるのですが、同じ内容を翌日に一度思い出すだけで定着率がかなり変わります。洗濯機が回っている10分間や昼食後のコーヒータイムにも同じ方法が使えます。

ただし、仕事時間中に勉強するのはやめておいたほうがいいです。在宅勤務中の「ちょっとだけ」が危険なのは家事と同じ。切り替えに思った以上の時間がかかって、仕事も勉強も中途半端になります。

整理収納アドバイザー1級に受かるまでのリアルな時間配分

私の勉強期間は約4週間でした。ハウスキーピング協会の公式サイトによると、1級1次試験はCBT方式の択一問題で、2級・準1級講座の内容が中心。2026年6月時点の合格率は70〜80%と公表されています。

週の内訳はこうなります。朝20分×週5日で週100分。すきま復習が1日10分×5日で週50分。合計すると週2.5時間ほど。4週間で約10時間を勉強に充てた計算です。2次試験のプレゼン準備は別途2週間かかりましたが、これも同じ朝枠で対応しました。

全部やる必要はありません。まず「週2時間の勉強枠を4週間だけ続ける」と決めてみてください。合格率70〜80%の資格なら十分に射程圏内に入ります。もっと難易度の高い資格であっても、最初は週2時間で習慣を作り、慣れてから枠を広げるのが現実的です。うちの場合はこれで十分でしたが、あなたの環境で朝がどうしても合わないなら、昼休みや子どもが寝た直後の20分でも試してみてください。

FAQ

子どもが早起きして勉強を邪魔されたらどうする?

うちの場合、長男用の「おしごとBOX」(100均のプラスチックBOXに塗り絵やシール帳を入れたもの)を勉強中にも出しています。「ママの勉強のときはBOXの時間だよ」と伝えたら、自分で遊んでくれるようになりました。

在宅勤務ではない場合でもこの方法は使える?

ホワイトボードの「勉強枠」宣言と振替ルールは出社勤務でもそのまま使えます。通勤電車の中をすきま復習タイムにできるので、むしろ在宅より勉強時間を確保しやすいケースもあります。

資格の勉強と副業を同時進行しても大丈夫?

私は副業枠(6:00〜6:30)と勉強枠(5:40〜6:00)を直列に並べました。ただし合計50分の早起きが必要なので、勉強期間中は副業を週3日に減らしてバランスを取っています。両方を100%の量でやるのは現実的ではありません。

勉強のモチベーションが途中で落ちたときの対処法は?

モチベーションに頼らないのが仕組みの強みです。ホワイトボードに書いてあるから座る、座ったから20分だけ開く。やる気がなくても枠があれば手は動きます。それでも厳しい週は振替ルールで堂々とスキップしてください。

参考文献