Zoom会議が始まって話し始めたのに、「すみません、声が聞こえないんですけど…」と言われた経験はありませんか?

ミュートボタンは確認した。でも相手には聞こえていない——そんなとき、原因はミュート以外の場所に隠れていることがほとんどです。2026年4月現在、Zoomは月間3億人以上が利用するWeb会議ツールですが、音声トラブルはいまだに最も多い問い合わせのひとつZoom公式サポートでも紹介されています。

この記事では、Zoom会議で自分の声が相手に届かないときに考えられる「ミュート以外」の原因6つと、それぞれの対処法をPC(Windows・Mac)とスマホ(iPhone・Android)に分けてわかりやすく解説します。会議前に使える「オーディオテスト」のやり方も紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

まず確認!「コンピュータオーディオで参加」を押し忘れていませんか?

意外と多いのが、Zoom会議に入るときに「コンピュータオーディオで参加」ボタンを押していないパターンです。

Zoomは会議に入室したあと、オーディオの接続方法を選ぶ画面が出ます。ここで「コンピュータオーディオで参加」(スマホの場合は「WiFiまたは携帯のデータ」)をタップしないと、マイクもスピーカーもオフのままになります。

画面左下のマイクアイコンが「ヘッドホンマーク」になっている場合は、オーディオに未接続の状態です。マイクアイコンをクリックして「コンピュータオーディオで参加」を選びましょう。

これだけで解決することも多いので、まずはここを確認してみてください。

原因1:OS側のマイクアクセス許可がオフになっている

Windows 11やmacOS、iPhone、Androidには、アプリごとにマイクの使用を許可する設定があります。ここがオフになっていると、Zoom側でいくら設定を変えてもマイクが使えません。

Windows 11の場合

「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」を開きます。以下の2つがオンになっているか確認してください。

  • 「マイクへのアクセス」→ オン
  • 「デスクトップアプリがマイクにアクセスできるようにする」→ オン

Microsoft公式サポートによると、Windows Updateのあとにこの設定がリセットされるケースも報告されています。「昨日まで使えていたのに急に…」という場合は要チェックです。

Macの場合

「システム設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」で、Zoomの横にあるトグルがオンになっているか確認します。

iPhone / Androidの場合

iPhoneは「設定」→「Zoom」→「マイク」をオン。Androidは「設定」→「アプリ」→「Zoom」→「権限」→「マイク」を「アプリの使用中のみ許可」にします。

原因2:Zoomが別のマイクを認識している(デバイス選択ミス)

パソコンに複数のマイクが接続されていると、Zoomが意図しないマイクを使っていることがあります。たとえば、Webカメラの内蔵マイク、ノートPCの内蔵マイク、USBヘッドセットのマイクなど——Zoomはそのうちどれかひとつを「入力デバイス」として選びます。

確認方法はかんたんです。

  1. Zoomの画面左下にある「ミュート」ボタンの右の「^」マークをクリック
  2. 「マイク」の一覧から、自分が実際に使いたいマイクデバイスを選択
  3. 同じメニューから「スピーカー&マイクをテストする」をクリックして動作確認

ざっくり言うと、「Zoomが聞いているマイクと、あなたが喋っているマイクが違う」という状態です。ヘッドセットを挿しているのに内蔵マイクが選ばれている、というのはかなりあるあるなので確認してみてください。

原因3:他のアプリがマイクを占有している

意外と見落としがちなのが、他のアプリがマイクを使っているせいでZoomがマイクにアクセスできないケースです。

たとえば、以下のようなアプリがバックグラウンドで動いていませんか?

  • Microsoft Teams(Zoomと同時起動していることが多い)
  • Discord
  • Google Meet(ブラウザタブで開きっぱなし)
  • OBS Studio(配信ソフト)
  • ボイスレコーダー・音声認識アプリ

Windowsの場合、基本的にひとつのアプリがマイクを「排他モード」で使っていると、他のアプリからはアクセスできなくなることがあります。Zoom以外の通話・録音系アプリをすべて終了してから、もう一度試してみましょう。

タスクバーの通知領域(右下の「^」アイコン)に隠れているアプリも忘れずにチェックしてください。

原因4:Bluetoothイヤホン・ヘッドセットの接続トラブル

ワイヤレスイヤホンやBluetoothヘッドセットを使っている場合、接続が不安定でマイクだけ機能していないことがあります。

Bluetoothオーディオには「A2DP(音楽再生用)」と「HFP/HSP(通話用)」という2つのプロファイルがあります。ざっくり言うと、音楽を聴くモードと通話するモードが別々になっているイメージです。Zoomが通話用プロファイルに切り替わっていないと、スピーカーからは音が聞こえるのにマイクが使えない、という状態になります。

対処法はシンプルです。

  1. Bluetoothイヤホンの電源を一度オフにして再接続する
  2. Zoom側のマイク選択で、Bluetoothデバイス名が表示されているか確認
  3. 改善しない場合は、有線イヤホンやPC内蔵マイクに切り替えて会議を続行

急いでいるときは「とりあえず有線に戻す」が最速の解決策です。Bluetoothの問題は会議後にゆっくり調べましょう。

原因5:オーディオドライバーが古い・不具合がある(Windows)

Windowsパソコンの場合、オーディオドライバーの不具合が原因でマイクが動かなくなることがあります。とくにWindows Updateのあとに発生しやすいトラブルです。

まずはオーディオドライバーを再起動してみましょう。

  1. 「スタート」を右クリック→「デバイスマネージャー」を開く
  2. 「オーディオの入力および出力」を展開
  3. 使用しているマイクを右クリック→「デバイスを無効にする」
  4. 数秒待ってから、もう一度右クリック→「デバイスを有効にする」

これで改善しない場合は、同じメニューから「ドライバーの更新」→「ドライバーを自動的に検索」を試してみてください。多くのノートPCはRealtekのオーディオチップを搭載しているので、メーカーの公式サイトから最新ドライバーをダウンロードするのも有効です。

原因6:Zoomアプリのバージョンが古い

Zoomは頻繁にアップデートが行われており、古いバージョンのまま使っていると音声周りの不具合が発生することがあります。Zoom公式のトラブルシューティングガイドでも、最初のステップとして「Zoomを最新版にアップデートすること」が推奨されています。

アップデートの確認方法は以下のとおりです。

  • PC:Zoomアプリ右上のプロフィールアイコン→「アップデートを確認」
  • iPhone:App Storeで「Zoom」を検索→「アップデート」ボタンが表示されていれば更新
  • Android:Google Playストアで「Zoom」を検索→「更新」をタップ

アップデート後はZoomアプリを一度完全に終了してから再起動するのがポイントです。バックグラウンドに残っていると更新が反映されないことがあります。

会議前にやっておくべき「Zoomオーディオテスト」の方法

実は、Zoomには会議に入る前にマイクとスピーカーの動作を確認できる「テストミーティング」機能があります。大事な会議の前には必ずやっておきましょう。

テストミーティングの手順

  1. ブラウザで https://zoom.us/test にアクセス
  2. 「参加」をクリックしてテストミーティングに入る(アカウント不要)
  3. スピーカーテスト:音楽が流れるので聞こえれば「はい」をクリック
  4. マイクテスト:声を出して、自分の声が再生されれば「はい」をクリック

会議中にテストする場合

すでに会議に参加している場合は、画面左下の「ミュート」ボタン横の「^」→「スピーカー&マイクをテストする」から同じテストができます。

テストで自分の声が再生されない場合は、この記事で紹介した原因1〜6を順番にチェックしてみてください。

FAQ

Zoomで相手の声は聞こえるのに自分の声だけ届かないのはなぜ?

スピーカーは正常でマイクだけ問題がある状態です。OS側のマイク許可設定、Zoomのマイクデバイス選択、他アプリによるマイク占有のいずれかが原因であることがほとんどです。この記事の原因1〜3を順番に確認してみてください。

スマホのZoomで声が聞こえないと言われたらまず何をすればいい?

まずZoomアプリにマイクの権限が許可されているか確認しましょう。iPhoneは「設定」→「Zoom」→「マイク」、Androidは「設定」→「アプリ」→「Zoom」→「権限」→「マイク」で確認できます。許可済みなら、アプリの再起動も試してください。

Bluetoothイヤホンだと声が届かないけど、外すと大丈夫なのはなぜ?

Bluetoothの通話用プロファイル(HFP)への切り替えがうまくいっていない可能性が高いです。イヤホンのペアリングをやり直すか、Zoom側のマイク選択でBluetoothデバイスを明示的に選んでみてください。

Zoomのテストミーティングではマイクが使えるのに、本番の会議で聞こえないのはなぜ?

会議のホスト側が参加者を「ミュート」にしている可能性があります。画面下部の「ミュート解除」ボタンを押してみてください。また、会議の設定で「参加時にミュート」がオンになっているケースもあります。

参考文献