週に2〜3日は出社、残りは在宅――2026年に入って「ハイブリッド勤務」に切り替わった会社が目立ちます。Job総研の2026年 出社に関する実態調査によると、出社頻度「週5日」が約5割と最多。完全テレワークから出社回帰へ舵を切る企業が増えている流れです。
困るのは、在宅勤務に合わせて組んでいた家事のリズムがガタガタに崩れること。我が家でも夫の会社が「週2出社」に変わったとき、朝の洗濯・保育園送り・夕飯の段取りがぜんぶ狂いました。出社日は朝バタバタで家事ゼロ、在宅日にまとめてやろうとして結局終わらない。3週間ほどその悪循環にハマった末、我が家では結局これに落ち着いた――「曜日別テンプレ」で出社日と在宅日の家事を仕分ける方法です。
日曜の夜に15分あれば、翌週の家事はほぼ迷わず回せるようになります。全部やる必要はありません。あなたの家の出社パターンに合うところだけ、つまみ食いしてみてください。
「完全在宅」の家事ルーティンが通用しなくなる理由
在宅勤務100%だったころは、昼休みに洗濯物を取り込み、仕事終わりに夕飯の下ごしらえ、というリズムが成り立っていた人も多いはずです。私もそうでした。
ハイブリッド勤務に変わると、出社日と在宅日で使える時間がまるで違ってきます。出社日は通勤で往復1〜2時間が消え、朝は身支度と保育園送りだけで精一杯。帰宅は19時を過ぎるから、手の込んだ夕飯なんて無理。一方で在宅日に「昨日のぶんも今日やろう」と詰め込むと、仕事と家事の切り替えがうまくいかず、結局どちらも中途半端になりがちです。
国土交通省の令和6年度テレワーク人口実態調査(2025年3月公表)でも、ハイブリッドワーク(週1〜4日テレワーク)が定着傾向にある一方、生活リズムの安定しにくさが課題として挙がっています。同じルーティンを毎日やろうとするから破綻する。出社日と在宅日を「別の生活パターン」として割り切ることが、回復の第一歩でした。
出社日と在宅日で家事を「3つの箱」に仕分ける
最初にやるのは、家事の仕分け。3つの箱に分けるだけで、頭のモヤモヤがかなり消えます。
箱A:出社日でもできる「朝5分・夜5分」家事
ゴミ出し、食洗機のスイッチ、洗濯機のタイマーセット、ロボット掃除機の起動ボタン。手を動かす時間が合計10分以内に収まるものだけを入れます。ここに4つ以上入ると朝が回らなくなるので、3つ以内が目安。
箱B:在宅日の「昼休み+仕事後」にやる家事
洗濯物の取り込み・たたみ、掃除機がけ(ロボット掃除機が届かない場所)、夕飯の下ごしらえ、ネットスーパーの注文。在宅日の昼休み15分と仕事終了後20分で片づく量に絞るのがポイントです。以前、仕事中に「あ、洗濯物」と手を出す癖があって、スマホのストップウォッチで1週間計測したら、1日40分以上を家事中断に費やしていたことがありました。それ以来、家事タイムを「朝の仕事前・昼休み・仕事後」の3回に固定して、それ以外は手を出さないルールにしています。
箱C:週末にまとめる家事
水回りの掃除、まとめ買い、布団干し、子どもの持ち物準備。平日に無理して詰め込まなくていいものは、ここに入れてしまいましょう。
仕分けのコツは「箱Aを最小限にする」こと。出社日の朝にあれもこれもと入れると、出発前から疲弊します。うちの場合、出社日の家事は「食洗機ON・洗濯タイマー・ゴミ出し」の3つだけ。それ以外は在宅日か週末に回すと決めてから、朝のバタバタが一気に収まりました。
「曜日別テンプレ」を作る5ステップ
日曜夜の家族会議のついでに、15分で作れます。ホワイトボードでも紙でもOK。
ステップ1:来週の出社日・在宅日を書き出す
夫婦それぞれの出社曜日を横並びで書きます。うちはホワイトボードに「月:夫出社/妻在宅」「火:両方在宅」と並べている。夫婦のパターンが噛み合わない日を先に可視化しておくと、段取りのモレが減ります。
ステップ2:出社日に箱Aの担当者を決める
出社する側は朝の身支度で手いっぱいだから、箱Aの家事は在宅側が担当。両方出社の日は、前夜のうちに洗濯機タイマーと食洗機の予洗いだけ済ませておき、当日朝はゴミ出しのみに絞ります。
ステップ3:在宅日に箱Bを割り振る
在宅日の昼休みにやる家事と、仕事後にやる家事を分けて書きます。「昼:洗濯取り込み」「18時〜:夕飯支度・掃除機」のように時間帯とセットで書くと迷いません。
ステップ4:週末の箱Cを配置する
土曜の午前に箱Cをまとめる家庭が多いようですが、うちは日曜の朝イチ。土曜は子どもを公園に連れていくことが多いので、日曜朝のほうが空いていたんです。あなたの家庭のリズムに合わせて自由に決めてください。完璧に詰め込む必要はなくて、ステップ3までできていれば週末は気楽にいけます。
ステップ5:テンプレをホワイトボードに貼る
Googleカレンダーでもいいんですが、リビングのホワイトボードに貼ると家族全員の目に入る。年中の長男も「今日はパパがお洗濯だね」と自分で確認してくれるようになりました。以前、夫に皿洗いを口頭で「お願い」していたころは3日で破綻していたのに、ホワイトボードに名前と曜日を書いた途端3ヶ月続いた、という経験がうちにはあります。書いた瞬間に「お願い」が「仕組み」に変わるんです。
テンプレがうまく回らないときの微調整ポイント3つ
最初から完璧に回ることはまずないです。うちも最初の2週間は試行錯誤でした。
1. 箱Aが多すぎないか見直す
出社日の朝タスクが4つ以上あるなら、減らせないか確認してみてください。洗濯機・食洗機・ロボット掃除機のタイマー系を前夜にセットするだけで、朝のタスクは1〜2個まで減らせることが多いです。
2. 両方出社の日は「手抜き公認日」にする
夫婦そろって出社の日は、夕飯を冷凍ストックかミールキットで乗り切ると最初から決めておく。罪悪感は不要です。「今日はそういう日」と割り切れるかどうかが、仕組みを長続きさせるカギになります。
3. 週1回、日曜の家族会議で翌週ぶんを微調整する
会議といっても5分で終わります。来週の出社予定を確認して、担当を入れ替えるだけ。会社の急な出社指示や子どもの行事で予定が変わることはしょっちゅうあるので、週1の微調整は欠かせません。うちの場合、この5分の調整を入れてから「聞いてない」「知らなかった」のすれ違いがほぼなくなりました。
FAQ
ハイブリッド勤務の出社日は何曜日にすると家事が回りやすい?
夫婦の出社日をずらせるなら、ずらすほうが家事は格段に回しやすくなります。たとえば夫が月・水出社、妻が火・木出社にすれば、毎日どちらかが在宅で箱Bの家事を担当できます。どうしても被る日は「手抜き公認日」にして割り切るのがコツです。
ホワイトボード以外でテンプレを管理する方法はある?
Googleカレンダーの終日イベントに家事担当を入れる方法や、冷蔵庫に曜日別の表を貼る方法もあります。ただ、小さいお子さんがいる家庭ではリビングの物理的なホワイトボードが一番伝わりやすいと実感しています。アプリだと子どもの目に入らないのが難点です。
一人暮らしでもこの方法は使える?
使えます。夫婦の担当割り振りは飛ばして、箱A・B・Cの仕分けだけやれば十分です。出社日の箱Aを最小限にして、在宅日と週末にまとめるだけでリズムが安定するはずです。
完全出社に戻ったらこのテンプレは使えなくなる?
箱Aだけで再構成すれば完全出社でも回せます。箱Bの家事を朝か夜に振り分けて、残りを週末の箱Cに移すだけなので、ハイブリッド勤務限定の方法ではありません。
参考文献
- Job総研「2026年 出社に関する実態調査」 — Job総研, 2026年4月
- 令和6年度 テレワーク人口実態調査 調査結果 — 国土交通省, 2025年3月
- 【2025年最新調査】出社回帰の実態と対策 — Edenred, 2025年
- 家事アドバイザーに聞く、どんなワークスタイルでも仕事と家事を両立できる「家事の時間割」 — WORK MILL, 2022年11月






