先日、フリーランス仲間とのZoom飲み会で「LINEに変なAIのボタンが出てきたんだけど、あれ何?」と4人全員が口をそろえて言い出しました。翌日には実家の母からも「LINEに知らないマークが出てる、ウイルスかしら?」と不安そうな電話が。

落ち着いてください。ウイルスではありません。2026年4月20日にLINEヤフーが追加した「Agent i」(エージェント アイ)というAI機能が、デフォルトでオンの状態で全ユーザーに配信されたのが原因です。

トーク画面の入力欄の下に、小さなAIアイコンや「返信を提案」ボタンが表示されるようになったのを見て驚いた方も多いと思います。非表示にする手順と、情報利用に関する同意設定をオフにする方法、どちらも1分ほどで終わるので落ち着いて進めてみてください。

Agent iって何をするもの?

Agent iは、LINEとYahoo! JAPANのAI機能を統合した新ブランドです。トークルーム内で「返信を提案」ボタンを押すと、AIが受け取ったメッセージに対する返信文の候補を3つほど表示してくれます。

ほかにも「お買い物」「おでかけ」「天気」など7種類の領域エージェントがあり、LINE上からワンタップでアクセスできます。2026年6月時点では、トーク内で日程調整を完結させる機能やメモリ機能も追加予定とされています。

便利に感じる方もいる一方、「トーク画面がごちゃごちゃする」「勝手にAIが入ってきて気持ち悪い」と感じる方が少なくありません。筆者のZoom仲間も4人全員が「消したい」と即答でした。

Agent iのボタンを非表示にする手順

まず知っておいてほしいのは、2026年6月時点でAgent iを完全に削除する方法は用意されていないということです。ただし「一時的に表示しない」設定にすれば、30日間はトーク画面からボタンが消えます。

操作は1分もかかりません。

  1. LINEアプリを開いて、ホーム画面の右上にある歯車アイコン(設定)をタップ
  2. 設定画面を下にスクロールして「Agent i」をタップ
  3. 「トークルームのAgent iの表示設定」をタップ
  4. 「一時的に表示しない」をタップ

もし設定画面に「Agent i」の項目が見当たらない場合は、LINEアプリのバージョンが古い可能性があります。App StoreまたはGoogle Playからアプリを最新版にアップデートしてみてください。

母のiPhoneでも同じ手順で非表示にできました。電話越しに「設定を開いて、下のほうにAgent iってあるから押してね」と案内したら、2分ほどで完了しています。

30日で復活する仕様への対策

ここが厄介なポイントです。「一時的に表示しない」は文字どおり一時的な措置で、30日が経過するとボタンが自動で復活します。完全にオフにするスイッチは、2026年6月時点で提供されていません。

対策として筆者がやっているのは、Googleカレンダーに30日ごとのリマインダーを入れておく方法です。母のGoogleカレンダーにも同じリマインダーを設定してあげました。通知が来たらLINEの設定を開いて、もう一度「一時的に表示しない」をタップするだけ。30秒で終わります。

手間ではあるものの、LINEヤフーが完全無効化オプションを追加するまではこの運用で乗り切るしかなさそうです。

情報利用に関する同意をオフにする方法

Agent iのボタン表示よりも気になるのが、プライバシーの部分かもしれません。初回起動時や「返信を提案」ボタンをタップした際に表示される同意画面で「同意する」を選ぶと、Agent iに送信したメッセージの内容がAIモデルの改善に利用される可能性があります。

同意を取り消す手順は次のとおりです。

  1. LINEアプリの設定(歯車アイコン)を開く
  2. 「Agent i」をタップ
  3. 「情報利用に関するポリシーへの同意」のトグル(緑色のスイッチ)をオフにする
  4. 確認画面が出たら「OK」をタップ

これでAgent iへの情報提供が停止されます。

大事な点をひとつ補足します。友だちとの通常のトーク内容は、Agent iのAI学習対象ではありません。対象になるのは、Agent iに直接送信したメッセージだけです。母にもこの点を伝えたら「じゃあ普通にLINEしてる分は関係ないのね」とほっとしていました。

ただし、LINEヤフーの情報利用ポリシーの公式ページによると、プロフィール情報や送受信日時、利用した機能の種類なども取得対象に含まれています。気になる方は同意をオフにしておくのが安心です。

「返信を提案」は1日3回まで(無料ユーザー)

Agent iを使う場合の利用制限についても触れておきます。2026年6月時点の「返信を提案」機能の回数制限は以下のとおりです。

  • 無料ユーザー: 1日3回
  • LYPプレミアム会員: 1日10回
  • 使い放題プラン: 無制限

無料で使える範囲はかなり限られています。試しに使ってみたい方は、まず無料の3回で雰囲気を確認してから判断するのがおすすめです。筆者も試してみましたが、カジュアルなやりとりの返信候補としてはそこそこ自然な文面が出てきました。ただ、友だちとのトークでAIに返信を考えてもらうことに抵抗がある方は、無理に使う必要はありません。

FAQ

Agent iを非表示にしたら、友だちに通知は届きますか?

届きません。Agent iの表示設定は自分のLINEアプリ内だけの変更で、相手側には一切影響しません。安心して非表示にしてください。

同意をオフにしたあと、Agent iの機能自体は使えなくなりますか?

「情報利用に関するポリシーへの同意」をオフにすると、Agent iの一部機能が制限される場合があります。ただしトーク自体には影響しません。通常のLINEのやりとりはこれまでどおり使えます。

Android版とiPhone版で手順は違いますか?

基本的な手順は同じです。設定→Agent i→トークルームのAgent iの表示設定→一時的に表示しない、の流れはどちらも共通です。画面デザインが若干異なる場合がありますが、迷うほどの違いはありません。

30日ごとに再設定するのが面倒です。ほかに方法はありませんか?

2026年6月時点では、完全にオフにする公式の設定は提供されていません。Googleカレンダーやリマインダーアプリで30日後に通知を設定しておくと、忘れずに再設定できます。LINEヤフーが今後の更新で完全無効化オプションを追加する可能性はありますが、時期は未定です。

参考文献