「海外に着いたらChatGPTが開けない!」「Geminiにアクセスできない!」——旅行先や出張先でいきなりAIツールが使えなくなって焦った経験、ありませんか?
2026年2月現在、ChatGPTやGeminiなどの生成AIサービスは世界すべての国で使えるわけではありません。中国・香港・ロシアなど、政府の規制やOpenAI・Google側の方針によってアクセスがブロックされている地域があります。
この記事では、ChatGPTとGeminiが使えない国・地域の一覧と、その理由、そして旅行先でもAIを使い続けるためのVPN(仮想プライベートネットワーク)を使った対処法をわかりやすく解説します。
ChatGPTが使えない国・地域はどこ?
ChatGPTを提供するOpenAIは、利用可能な国と地域を公式に定めています。OpenAI公式の対応国リストに載っていない国からは、原則としてアクセスできません。
2026年2月時点で、ChatGPTが使えない主な国・地域は以下のとおりです。
- 中国(本土):2023年からアクセスがブロック。中国政府のインターネット規制(グレートファイアウォール)が原因
- 香港:2024年7月にOpenAIが公式にアクセスを制限。以前は使えていたので、渡航者が特にハマりやすいポイント
- ロシア:OpenAIがサービス提供を停止
- 北朝鮮:OpenAI非対応
- イラン:OpenAI非対応
- シリア:OpenAI非対応
- キューバ:OpenAI非対応
つまり、日本人の渡航先としてありがちな中国・香港が最大の要注意エリアです。「香港は自由な都市だから大丈夫でしょ?」と思って行くと、ChatGPTが開けなくて衝撃を受ける……というのが、まさにXでトレンドになっていたリアルな声です。
ちなみにイタリアは2023年3月に一時的にChatGPTをブロックしましたが、その後OpenAIがプライバシー対応を行い、同年4月に解除されています。ヨーロッパ旅行では現在は問題ありません。
Geminiが使えない国・地域は?
GoogleのGemini(旧Bard)も、利用できない国・地域があります。
Geminiウェブアプリは230以上の国・地域で利用可能と公式に案内されていますが、中国本土・香港からは利用できません。Googleのサービス全般が中国ではブロックされているため、Geminiも例外ではないわけです。
ざっくりまとめると、ChatGPTもGeminiも中国・香港では両方使えないのが現状です。中国に行くなら「AIが使えない前提」で準備しておく必要があります。
なぜ海外でAIサービスがブロックされるの?
「なんで使えないの?」という疑問の答えは、大きく分けて2つあります。
理由1:その国の政府がブロックしている
中国や北朝鮮のように、政府がインターネット検閲を行っている国では、海外のWebサービスへのアクセスそのものが制限されます。中国の「グレートファイアウォール」は有名ですよね。Google、YouTube、X(Twitter)、Instagram なども中国本土では使えません。
理由2:AI企業側が提供をやめている
OpenAIは2024年7月、中国本土・香港などのユーザーに対してAPIアクセスをブロックする措置を取りました(Bank Info Security報道)。これは米国の輸出規制や制裁に基づく対応とされています。
要するに、「国が止めている」ケースと「AI企業が止めている」ケースの両方があり、中国・香港はその両方が重なっている状態です。
VPNを使えば海外でもChatGPT・Geminiが使える?
結論から言うと、VPNを使えば多くの場合は使えるようになります。
VPN(Virtual Private Network)とは、ざっくり言うと「インターネット接続を別の国のサーバー経由に変える仕組み」です。たとえば中国にいても、VPNで日本のサーバーを経由すれば、日本からアクセスしているように見えるため、ChatGPTやGeminiが使えるようになります。
VPNの設定手順(iPhone / Androidの場合)
ステップ1:渡航前にVPNアプリをインストールする
これが最重要です。中国に着いてからではApp StoreやGoogle Playにもアクセスできない場合があるので、必ず日本にいるうちにダウンロードしておきましょう。
ステップ2:VPNアプリでアカウントを作成し、有料プランに加入する
無料VPNは速度が遅い・接続が不安定・セキュリティリスクがあるため、海外で本格的に使うなら有料VPNがおすすめです。
ステップ3:渡航先に着いたらVPNアプリを起動し、「日本」のサーバーに接続する
接続が確立したら、いつもどおりChatGPTやGeminiにアクセスできるはずです。
ステップ4:接続を確認する
iPhoneの場合、画面上部のステータスバーに「VPN」の文字が表示されれば接続中です。Androidでは画面上部に鍵型のアイコンが出ます。
海外旅行で使えるおすすめVPNサービス3選
2026年2月時点で、海外旅行先(特に中国・香港)でも安定して使えると評判のVPNサービスを紹介します。
NordVPN
世界111か国に7,100台以上のサーバーを設置。速度・安全性のバランスが良く、海外VPNの定番です。最大10台のデバイスで同時接続OK。月額約500円〜(2年プランの場合)。NordVPN公式サイト
Surfshark
世界100か国・3,200以上のサーバーに対応。デバイス接続台数が無制限なので、家族旅行で全員分をカバーできるのが強みです。7日間の無料トライアルあり(モバイルアプリ経由)。Surfshark公式サイト
スイカVPN
日本企業が運営しており、サポートが完全日本語対応。海外在住の日本人にも人気が高いです。世界45都市にサーバーを設置。料金は月額約1,000円〜。スイカVPN公式サイト
どれを選ぶか迷ったら、まずNordVPNかSurfsharkの2年プランがコスパ最強です。短期旅行ならSurfsharkの7日間無料トライアルだけで乗り切る方法もあります。
VPN利用時の注意点
VPNを使えばAIが使えるようになりますが、いくつか知っておきたい注意点があります。
1. 渡航先の法律を確認する
中国ではVPNの使用はグレーゾーンです。政府が認めていないVPNの利用は厳密には違法とされていますが、外国人旅行者が個人利用で摘発されたケースはほとんど報告されていません。ただし、ロシア・北朝鮮・イラクなどではVPN利用が法律で明確に禁止されている場合があります。渡航先のVPN事情は事前に調べておきましょう。
2. OpenAIのアカウントBANリスク
OpenAIの利用規約では、対応国以外からのアクセスはアカウント停止の対象となる可能性があります。実際に短期旅行でVPN経由で使った程度でBANされた報告は少ないですが、リスクはゼロではありません。仕事で頻繁に使う場合は、サブアカウントを用意するのも一つの手です。
3. 無料VPNは避ける
無料VPNの中には、通信データを第三者に売却しているサービスもあります。特に海外でAIにログインする場合、メールアドレスやパスワードを入力するので、セキュリティリスクは無視できません。信頼できる有料VPNを使いましょう。
4. 渡航前にダウンロードを忘れずに
何度でも言いますが、VPNアプリは日本にいるうちにダウンロード&セットアップを完了しておくこと。中国に着いてからApp Storeにアクセスできず、VPNも入れられない……という詰みパターンは本当によくあります。
FAQ
Q. 香港でChatGPTが使えないのは本当?
はい。2024年7月にOpenAIが香港からのアクセスを公式にブロックしました。それ以前は利用できていたため、知らずに渡航して驚く人が多いです。VPN経由であれば利用可能です。
Q. VPNなしで海外から使えるAIチャットサービスはある?
MicrosoftのCopilotは、Bingがアクセスできる地域では利用可能な場合があります。ただし中国ではBingの一部機能も制限されることがあるため、確実ではありません。VPNを用意しておくのが安心です。
Q. 海外でVPNを使うのは違法?
多くの国ではVPNの利用は合法です。ただし、中国・ロシア・北朝鮮・イラクなどでは規制があります。中国では外国人旅行者の個人利用で逮捕されたケースは報告されていませんが、法的にはグレーゾーンです。渡航先の法律を必ず確認してください。
Q. VPNを使ってChatGPTにアクセスしたらアカウントはBANされる?
OpenAIの利用規約上、非対応地域からのアクセスはアカウント停止のリスクがあります。短期旅行での一時的な利用で停止されたという報告は少ないですが、可能性はゼロではありません。心配な場合はサブアカウントの利用を検討しましょう。
Q. 渡航先に着いてからVPNアプリをダウンロードできる?
中国本土ではApp StoreやGoogle Playの一部機能が制限されるため、VPNアプリをダウンロードできないケースがあります。必ず日本にいるうちにダウンロードとセットアップを完了してください。



