先月、高校時代の友人から「LINEのキャッシュを消そうとしたら、トークの写真まで全部消えた」と泣きのLINEが届きました。同じ週に、仕事仲間からも「子どもの運動会の動画を整理してたら、ベストショットごと消してしまった」と相談されて。写真の誤削除って、スマホを使っている人ならほぼ全員が一度はやっている失敗です。
まずは安心してください。iPhoneもAndroidも、消した写真はすぐには完全に消えません。一定期間「ゴミ箱」に残っているので、そこから取り戻すことができます。
消した写真はすぐには消えない。「ゴミ箱」期間がある
スマホで写真を削除すると、iPhone では「最近削除した項目」、Android(Googleフォト)では「ゴミ箱」に一時的に移動します。この期間中であれば、数タップで元の場所に戻すことができます。
保管される期間はサービスによって異なります。
- iPhone(写真アプリ): 削除から30日間
- Googleフォト(バックアップ済み): 削除から60日間
- Googleフォト(バックアップなし): 削除から30日間
この期間を過ぎると自動的に完全削除され、通常の方法では戻せなくなります。気づいたらできるだけ早く確認するのがポイントです。
iPhoneで消した写真を復元する手順
iPhoneの場合、「写真」アプリの中に「最近削除した項目」というアルバムがあります。iOS 16以降はFace IDまたはパスコードでロックされているため、アルバムを開くときに認証が必要です。
- 「写真」アプリを開く
- 画面下の「アルバム」タブをタップ
- 下にスクロールして「最近削除した項目」を開く(Face ID / パスコードの認証が求められます)
- 復元したい写真をタップして選ぶ
- 画面右下の「復元」をタップ
複数の写真をまとめて復元したい場合は、右上の「選択」をタップしてから写真を選び、「復元」を押してください。選んだ写真がもとのアルバムに戻ります。
先日、実家の母がGoogleフォトの容量を空けるために写真を削除していたとき、「これは残したい」という孫の写真まで消してしまったことがありました。幸い「最近削除した項目」から無事に救出できたので、母にもこのアルバムの存在を教えてあげました。
Androidで消した写真を復元する手順
Androidの場合、Googleフォトアプリの「ゴミ箱」から復元します。2026年7月時点のGoogleフォトアプリでの手順です。
- Googleフォトアプリを開く
- 画面下の「コレクション」タブをタップ
- 「ゴミ箱」を選ぶ
- 復元したい写真を長押しして選択する
- 画面下の「復元」をタップ
Googleフォトにバックアップ済みの写真であれば60日間、バックアップされていない端末内の写真は30日間がゴミ箱での保管期間です。Googleフォトの公式ヘルプ(最近削除した写真や動画を復元する)にも同じ手順が案内されています。
Googleフォトを使っていない場合は、端末メーカーのギャラリーアプリにもゴミ箱機能がある機種が多いです。Galaxyなら「ギャラリー」アプリの「メニュー」→「ゴミ箱」、Pixelなら「フォト」アプリ内のゴミ箱を確認してみてください。
30日を過ぎてしまったら? 残された手段
「最近削除した項目」や「ゴミ箱」の保管期間を過ぎてしまった場合、残念ながら確実に復元できる方法は限られます。ただし、いくつか試せる手段があります。
iCloudバックアップからの復元(iPhone)
iCloudバックアップが有効になっていた場合、バックアップ時点の写真が残っている可能性があります。ただし、iCloudバックアップからの復元はiPhoneの全データを上書きする操作になるため、現在のデータが消える覚悟が必要です。復元前に、今のデータを別途バックアップしてから試してください。
Googleフォトのサポートへの問い合わせ(Android)
Googleフォトにバックアップされていた写真を完全削除してしまった場合、Googleフォトのヘルプページから問い合わせると、限定的なケースでサポートチームが復元できることがあるとされています。ただし、必ず復元できる保証はありません。
パソコンにコピーが残っていないか確認
意外と見落としがちなのが、過去にパソコンへ取り込んだ写真です。iPhoneをケーブルで接続してWindowsのDCIMフォルダにコピーしたことがあれば、パソコン側に残っているかもしれません。メールやLINEで誰かに送った写真なら、送信先の相手に残っていないか聞いてみるのも一つの手です。
二度と同じ思いをしないための予防策
大事な写真を守るためにやっておきたい設定が2つあります。
1つ目は、クラウドバックアップをオンにしておくこと。iPhoneなら「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「写真」でiCloud写真をオンに。Androidなら Googleフォトアプリの「設定」→「バックアップ」をオンにします。クラウドにコピーがあれば、端末で消しても復元の選択肢が増えます。
2つ目は、大切な写真を「お気に入り」に登録しておくこと。お気に入りに入れた写真は、一括削除の操作をしても目に留まりやすく、誤って消すリスクが下がります。
もし違う手順の画面が表示されたり、ここに書いた方法で復元できなかった場合は、Apple StoreのGenius BarやGoogleのサポートページに問い合わせてみてください。端末やOSバージョンによって細かな操作が異なることがあります。
FAQ
「最近削除した項目」から復元した写真は、もとのアルバムに戻りますか?
はい、iPhoneの場合は削除前にあったアルバムとカメラロールの両方に戻ります。Googleフォトでも、復元するとゴミ箱に入る前の場所に戻ります。撮影日時の情報も変わりません。
LINEのトークで受け取った写真を消してしまった場合も復元できますか?
LINEのトーク内の写真は、LINEのサーバーに一定期間(おおむね2週間〜1か月程度)保管されています。保管期間内であればトーク画面から再度タップして表示・保存できますが、期間を過ぎた写真は表示できなくなります。LINEのアルバムに保存した写真は期間制限なく残るので、大切な写真はアルバムに入れておくのがおすすめです。
iCloud写真がオンの状態で「最近削除した項目」から写真を完全削除すると、他のApple端末からも消えますか?
はい、iCloud写真がオンの場合、削除も復元もすべてのApple端末で同期されます。iPhoneで完全削除するとiPadやMacからも消え、逆にiPadで復元すればiPhoneにも戻ります。
30日を過ぎた写真を復元できるアプリやソフトはありますか?
App StoreやGoogle Playに「写真復元」をうたうアプリが複数ありますが、端末のセキュリティ機能により、実際に完全削除済みの写真を復元できるケースは限られます。有料のパソコン用ソフト(UltData、PhoneRescueなど)も同様で、確実な復元を保証するものではありません。まずは無料でできる「ゴミ箱の確認」と「バックアップからの復元」を試した上で、それでも見つからない場合に検討してください。
参考文献
- iPhoneの写真やビデオを削除する/非表示にする — Apple サポート
- 最近削除した写真や動画を復元する — Google フォト ヘルプ
- 写真や動画を削除する — Google フォト ヘルプ
- Google フォトで削除した写真を復元したい! さまざまなケース別に復元方法を詳しく紹介 — Android.com






