フリーランス仲間とのZoom飲み会で「スマホが再起動を繰り返して止まらない」と焦っている人がいました。画面にメーカーのロゴが出ては消えるを繰り返し、ホーム画面までたどり着けない状態。いわゆる「再起動ループ」です。

まずは安心してください。再起動ループに陥っても、データが全部消えたわけではありません。多くの場合は強制再起動やセーフモードで復旧できます。

再起動ループが起きる原因

スマホが再起動を繰り返す原因はいくつかありますが、2026年7月時点でよく見られるパターンは以下の通りです。

  • ストレージの空き容量が極端に少ない:空きが500MB以下の状態でOSアップデートを始めてしまい、更新が途中で止まって起動できなくなるケースです。フリーランス仲間はまさにこれでした
  • アプリの不具合:最近インストールしたアプリがシステムと競合し、起動のたびにクラッシュを引き起こすパターン
  • バッテリーの劣化:バッテリーの最大容量が70%台まで落ちている端末で、起動時の電力が足りず途中で落ちてしまうケース
  • OSアップデートの失敗:Wi-Fiが不安定な場所でアップデートを始めてしまい、ファイルが壊れた状態で再起動がかかるパターン

原因によって対処法が変わるので、「何をしたタイミングで始まったか」を思い出すのが最初のステップになります。

Androidの場合:セーフモードで復旧する

Androidには「セーフモード」という機能があります。これは購入時にプリインストールされていたアプリだけで起動するモードで、後から入れたアプリが原因かどうかを切り分けるのに使います。

セーフモードへの入り方

  1. 電源ボタンを長押しして、電源メニューを表示させる
  2. 「電源を切る」の表示を長押しする(タップではなく長押し)
  3. 「セーフモードで再起動」の確認画面が出たら「OK」をタップ
  4. 画面の左下に「セーフモード」と表示されれば成功

もし電源メニューが出せないほど高速で再起動を繰り返している場合は、電源ボタンと音量下ボタンを同時に長押しして強制的に電源を切ってから、改めて電源ボタン+音量下ボタンの長押しでセーフモードに入れる機種もあります。メーカーによって操作が違うので、もし上の手順でうまくいかなければ「機種名 セーフモード」で検索してみてください。

セーフモードで起動できた場合の対処

セーフモードで正常に起動できたら、原因は後から入れたアプリの可能性が高いです。

  1. 最近インストールしたアプリを思い出す
  2. 「設定」→「アプリ」から、怪しいアプリをアンインストール
  3. ストレージの空き容量を確認し、1GB以上空ける(不要な写真・動画・キャッシュを削除)
  4. 端末を通常モードで再起動する

フリーランス仲間の場合はストレージが200MBしか残っていない状態でOSアップデートを始めたのが原因でした。セーフモードで起動したあと、不要なアプリとキャッシュを消して2GB以上の空きを作ったら、通常再起動であっさり直りました。

iPhoneの場合:強制再起動で抜け出す

iPhoneにはAndroidのようなセーフモードがありません。代わりに「強制再起動」を試すのが最初の一手です。

iPhone 8以降(SE第2世代以降を含む)の強制再起動

  1. 音量を上げるボタンを押してすぐ離す
  2. 音量を下げるボタンを押してすぐ離す
  3. サイドボタン(右側面の電源ボタン)をAppleロゴが出るまで長押しする(10秒以上)

ポイントは3つの操作をすばやく続けて行うことです。先日、実家の母のiPhoneが充電しながらの動画視聴で熱暴走してフリーズしたとき、この強制再起動で復活したことがあります。ボタンの順番さえ覚えておけば5秒で終わる操作なので、メモしておくと安心です。

強制再起動でも直らない場合:リカバリーモード

強制再起動を試しても再起動ループが続く場合は、パソコンに接続して「リカバリーモード」を使います。

  1. パソコン(MacまたはWindows)にLightningケーブルまたはUSB-Cケーブルで接続する
  2. Macの場合はFinder、Windowsの場合はiTunes(またはAppleデバイス)を開く
  3. iPhoneの強制再起動の操作(上の手順と同じ)を行い、Appleロゴが出てもサイドボタンを離さず押し続ける
  4. パソコンに接続したケーブルのアイコンが表示されたらリカバリーモード成功
  5. パソコン側に「アップデート」と「復元」の選択肢が出るので、まず「アップデート」を選ぶ

「アップデート」を選べば、iOSを再インストールしつつデータは保持されます。「復元」を選ぶとiPhoneが工場出荷状態に戻りデータが消えるので、まずは必ず「アップデート」から試してください。

ストレージ不足が原因の場合の予防策

再起動ループの原因で意外と多いのがストレージ不足です。空き容量がほぼゼロの状態でOSアップデートを実行すると、途中で書き込めなくなって起動ファイルが壊れてしまうことがあります。

2026年7月時点のiOS 26やAndroid 16のメジャーアップデートでは、ダウンロードファイルだけで2〜5GBの空きが必要です。アップデート前に以下を確認しておくと安心です。

  • iPhone:「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」で空き容量をチェック。最低2GB以上は確保しておく
  • Android:「設定」→「ストレージ」で空き容量をチェック。こちらも2GB以上が目安

もう1つ大事なのが「充電しながらアップデートする」こと。バッテリー残量30%で始めて途中で電源が落ちると、それだけでファイルが壊れて再起動ループに陥ることがあります。アップデートは充電ケーブルを挿した状態で、Wi-Fiが安定している場所で実行してください。

どうしても直らないときの最終手段

セーフモードも強制再起動もリカバリーモードも試してダメだった場合、残る手段は以下の2つです。

1. メーカーまたはキャリアの修理サービスに持ち込む

Apple StoreのGenius Bar(予約制)、ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアショップ、メーカー公式修理窓口に持ち込んでください。基板の損傷やバッテリーの劣化が原因の場合は、自分では直せません。

修理費用の目安(2026年7月時点)として、AppleCare+未加入のiPhoneの場合、画面以外の修理は機種によって5万〜10万円前後かかることがあります。AppleCare+に加入していれば1万2,900円(税込)で対応してもらえるケースが多いです。

2. 初期化して工場出荷状態に戻す

データは消えますが、端末を使える状態には戻せます。iCloudやGoogleのバックアップが有効になっていれば、初期化後にバックアップからデータを復元できます。日頃のバックアップがここで効いてきます。

もし違う画面が出る場合や、ここまでの手順で復旧できなかった場合は、ハードウェアの故障の可能性があります。無理に分解したりせず、修理店に相談してください。

FAQ

再起動ループ中にデータは消えていますか?

ほとんどの場合、データはそのまま残っています。再起動ループはOSの起動プロセスが途中で失敗しているだけで、ストレージ内のデータ自体には影響しないことが多いです。ただし初期化(ファクトリーリセット)を行うとデータが消えるので、これは最終手段にしてください。

セーフモードに入れないAndroid端末はどうすればいいですか?

メーカーによってセーフモードの入り方が異なります。Galaxyは電源ボタン+音量下ボタンの長押し、Pixelは電源メニューの「電源を切る」長押しです。どうしても入れない場合はメーカーの公式サポートページで機種名を検索するか、修理店に持ち込んでください。

OSアップデート中に再起動ループに入った場合、アップデートはやり直しですか?

はい、途中で失敗したアップデートは最初からやり直しになります。iPhoneの場合はパソコン経由のリカバリーモードでiOSを再インストールできます。Androidの場合はセーフモードで空き容量を確保してから、改めてアップデートを実行してください。

バッテリーの劣化が原因で再起動ループになることはありますか?

あります。バッテリーの最大容量が70%台以下になると、起動時に必要な電力を供給できず途中で落ちてしまうことがあります。iPhoneは「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で最大容量を確認できます。80%を下回っていたらバッテリー交換を検討してください。

参考文献