Teamsのチャットで文章を打っている途中に、うっかりEnterキーを押して書きかけのメッセージが送信されてしまった……そんな経験、ありませんか?
実はMicrosoft Teamsでは、Enterキーを押すとメッセージが即送信される仕様になっています。WordやLINEのように「Enterで改行」と思い込んでいると、何度も誤送信してしまうんですよね。
でも安心してください。2026年2月のアップデートで、ついにEnterキーの動作を「改行」に変更できる公式設定が追加されました。この記事では、新しい設定の使い方から、従来の改行テクニック、誤送信してしまったときの対処法まで、まるっと解説します。
なぜTeamsはEnterで送信されるの?
そもそも、なぜTeamsはEnterキーで送信される仕様なのでしょうか。
これはチャットツール特有の設計思想です。SlackやDiscordなど、多くのビジネスチャットツールでは「Enterキー=送信」がデフォルトになっています。チャットはメールと違って短いメッセージをテンポよくやり取りするのが前提なので、Enterひとつで素早く送れるようにしているわけです。
ただ、WordやGoogleドキュメントなどの文書作成ソフトでは「Enter=改行」が当たり前。この感覚のままTeamsを使うと、改行しようとしてメッセージが飛んでいくという「あるある事故」が起きます。
特に日本語入力では、変換を確定するためにEnterを押す場面が多いので、英語圏のユーザーよりも誤送信が起きやすいという事情もあります。
【2026年2月〜】Enterキーの動作を「改行」に変更する新設定
長年ユーザーから要望が出ていた「Enterキーで改行」が、2026年2月下旬のアップデート(MC1217643)でついに公式対応しました。Microsoft 365メッセージセンターの告知によると、デスクトップ版・Web版のTeamsが対象で、2026年2月末から順次ロールアウトされています。
設定手順はとてもカンタンです。
- Teamsの右上にある「…」(三点メニュー)→「設定」を開く
- 左メニューの「チャットとチャネル」をクリック
- 「メッセージを作成するとき、Enterキーを押すと…」という項目を見つける
- 「新しい行を開始する」を選択する
これだけでOKです。設定を変えると、Enterキーで改行できるようになり、メッセージの送信はCtrl+Enter(Macの場合はCmd+Enter)に変わります。
ちなみにこの設定はユーザーごとに保存され、複数のデバイス間で自動的に同期されます。会社のPCで設定すれば、自宅のPCでも同じ設定が反映されるので便利です。
注意点として、この新設定はデスクトップ版(Windows / Mac / Linux)とWeb版のみ対応です。モバイルアプリ版にはまだ展開されていません(2026年2月時点)。
新設定がまだ来ていない場合の改行方法4つ
アップデートが組織に展開されるまでにはタイムラグがあります。「うちの環境にはまだ新設定が出てこない!」という場合は、以下の従来の方法で改行しましょう。
方法1:Shift+Enterで改行する(最も確実)
Shift+Enterは、どの設定でも必ず改行になります。新設定が来ていても来ていなくても使えるので、これを覚えておけば間違いありません。
ただし、毎回Shiftを押すのが面倒……というのが正直なところ。そんな方には次の方法がおすすめです。
方法2:書式モード(フォーマットバー)を使う
メッセージ入力欄の下にある「A」にペンのアイコン(書式設定)をクリックすると、入力エリアが広がって「書式モード」になります。
書式モードではEnterキーが改行として動作し、送信するには入力欄右下の送信ボタン(紙飛行機のアイコン)をクリックするか、Ctrl+Enterを押します。
つまり、書式モードにするだけでEnterキーの挙動が変わるので、新設定が来ていなくてもほぼ同じ体験ができます。
方法3:Ctrl+Shift+Xで書式モードを切り替え
マウスでアイコンをクリックするのが面倒なら、Ctrl+Shift+Xというショートカットキーで書式モードのオン・オフを切り替えられます。長文を書くときだけサッと切り替えると便利です。
方法4:メモ帳で下書きしてからコピペ
どうしても誤送信が怖い場合は、いったんメモ帳やテキストエディタで文章を書いてから、Teamsにコピー&ペーストする方法もあります。改行もそのまま反映されるので、安全に長文を送れます。ただし、少し手間がかかるのが難点です。
誤送信してしまった!取り消し・編集する方法
「やらかした!」と思っても、Teamsには送信済みメッセージの編集・削除機能があるので落ち着いて対処しましょう。
送信済みメッセージを編集する
- 送信してしまったメッセージにマウスカーソルを合わせる
- 表示される「…」(その他のオプション)をクリック
- 「編集」を選択する
- 内容を書き直して送信する
編集したメッセージには「編集済み」と小さく表示されますが、中途半端な文章を送ってしまったときはこの方法が一番スマートです。
送信済みメッセージを削除する
- メッセージにマウスカーソルを合わせて「…」をクリック
- 「削除」を選択する
削除すると「このメッセージは削除されました」という表示が残りますが、内容は見えなくなります。ただし、相手がすでにメッセージを読んでいた場合は内容を見られている可能性があるので、あくまで「気づいたらすぐ削除」が鉄則です。
キーボードショートカットで素早く編集
実は、直前に送信したメッセージなら↑(上矢印キー)を押すだけで編集モードに入れます。誤送信に気づいたら、すぐに上矢印キーを押して修正するのが最速の対処法です。
おすすめの運用ルール:チームで決めておくと安心
誤送信は個人の問題だけでなく、チーム全体のコミュニケーションにも影響します。以下のようなルールをチームで共有しておくと、お互いに気持ちよくTeamsを使えます。
- 「書きかけ送信」は誰でもやるものとして、お互いにツッコまない暗黙の了解を作る
- 長文を送るときは書式モードを使うことをチーム内で推奨する
- 新しいEnterキー設定が来たら、チーム全員に周知して誤送信率を下げる
- 重要な連絡はチャットではなくチャネル投稿にする(チャネルはもともとEnterで改行)
ちなみに、Teamsのチャネル投稿(スレッド投稿)では、もともとEnterキーが改行として動作します。チャットとチャネルでEnterキーの挙動が違うのも混乱の原因なので、この違いも頭に入れておくとよいでしょう。
FAQ
TeamsのEnterキー設定はモバイルアプリでも変更できますか?
2026年2月時点では、新しいEnterキー設定はデスクトップ版(Windows / Mac / Linux)とWeb版のみ対応です。iOSやAndroidのモバイルアプリにはまだ展開されていません。モバイルでは引き続きShift+Enterで改行してください。
Enterキー設定を変えたら、チャネル投稿の動作も変わりますか?
いいえ、チャネル投稿はもともとEnterキーで改行される仕様なので、今回の設定変更の影響は受けません。設定が変わるのはチャットの入力欄のみです。
IT管理者がEnterキーの設定を一括で変更することはできますか?
Microsoftの告知(MC1217643)によると、この設定はユーザーごとの個人設定であり、IT管理者がポリシーで一括制御する機能は用意されていません。各ユーザーが自分で設定を変更する必要があります。
日本語入力の変換確定でEnterを押すと送信されてしまいますか?
通常、日本語入力の変換確定時のEnterは送信にはなりません。ただし、IME(日本語入力ソフト)の動作やタイミングによって、変換確定と同時にメッセージが送信されるケースが報告されています。心配な方は、Enterキーの設定を「新しい行を開始する」に変更しておくと安心です。
参考文献
- MC1217643 - Microsoft Teams: Choose your "Enter" key behavior in Teams Chat Settings — Microsoft 365 Message Center, 2026年2月
- Microsoft Teams での改行方法、再編集をわかりやすく解説 — Microsoft for business
- When the Enter Key Became a Liability in Microsoft Teams — HANDS ON Teams, 2026年2月25日
- Microsoft Teams learns what the Enter key is for — the long-awaited "new line" option is coming — Windows Central



