パソコンを使っていたら突然画面が真っ青になって、英語のエラーメッセージが表示された——。これが俗に言う「ブルースクリーン」(BSoD: Blue Screen of Death)です。

2026年4月現在、Windows 11のアップデート後やドライバーの不具合でブルースクリーンが発生するケースが増えています。Xでも「新学期に備えてPCを準備していたら更新後に青い画面でフリーズした」という声が話題になりました。

見た目はかなり怖いですが、多くの場合は自分で直せます。この記事では、ブルースクリーンが出る原因5つと、今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。

ブルースクリーンとは?画面に表示される「停止コード」の読み方

ブルースクリーンは、Windowsが自力では回復できない深刻なエラーに遭遇したときに表示される画面です。パソコンが壊れたわけではなく、「これ以上動かし続けるとデータが壊れるかもしれないから、安全のために停止しました」というWindowsからのメッセージです。

画面には悲しい顔の絵文字( :( )と一緒に、「停止コード」というエラーの種類を示す英語の文字列が表示されます。たとえばこんな感じです。

  • IRQL_NOT_LESS_OR_EQUAL → ドライバー(周辺機器を動かすソフト)の不具合が多い
  • KERNEL_SECURITY_CHECK_FAILURE → ドライバーの競合やシステムファイルの破損
  • PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA → メモリ(RAM)の問題やドライバーの破損
  • MEMORY_MANAGEMENT → メモリの物理的な故障や容量不足
  • CRITICAL_PROCESS_DIED → Windowsの重要なプロセスが停止した

この停止コードは原因を特定する重要な手がかりになるので、スマホで写真を撮っておくのがおすすめです。自動で再起動されてしまうと、あとから確認できなくなります。

原因①:ドライバーの不具合(いちばん多い原因)

Dellのサポートページによると、ブルースクリーンの約70%はドライバーが原因です。ドライバーとは、プリンターやグラフィックボード、Wi-Fiアダプターなどの周辺機器をWindowsで使えるようにするためのソフトのこと。

とくに以下のタイミングで起きやすいです。

  • Windows Updateでドライバーが自動更新された直後
  • 新しい周辺機器(USBデバイス、プリンターなど)を接続した直後
  • グラフィックドライバー(NVIDIA・AMD・Intel)を手動で更新した直後

対処法:

  1. 「スタート」ボタンを右クリック →「デバイスマネージャー」を開く
  2. 黄色い「!」マークが付いているデバイスがないか確認する
  3. 見つかったら右クリック →「ドライバーの更新」を選択
  4. それでも直らない場合は、右クリック →「ドライバーを元に戻す」で以前のバージョンに戻す

最近接続した周辺機器がある場合は、いったん取り外してから再起動してみてください。それだけで直ることも多いです。

原因②:Windows Updateの失敗・不具合

Windows Updateの適用後にブルースクリーンが発生するケースも多いです。2026年4月の更新プログラム(KB5086672など)でも一部の環境で不具合が報告されています。

対処法:

  1. パソコンが再起動できる場合は、「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」→「更新プログラムをアンインストールする」から、直近のアップデートを削除する
  2. 再起動できない場合は、電源ボタンを長押しして強制終了を2〜3回繰り返すと、「自動修復」画面が表示される
  3. 「詳細オプション」→「更新プログラムのアンインストール」で最新の更新を削除できる

ざっくり言うと、「最近入れたアップデートを取り消す」のが最も効果的な方法です。アップデートの一時停止方法については、当サイトのWindows 11のアップデート後にパソコンが不調になった場合の記事でも詳しく解説しています。

原因③:メモリ(RAM)の故障や接触不良

停止コードに「MEMORY_MANAGEMENT」や「PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA」と表示されている場合は、メモリの問題が疑われます。メモリが物理的に壊れているか、スロットにしっかり刺さっていない可能性があります。

対処法:

  1. キーボードのWindows + Rキーを同時に押す
  2. 「ファイル名を指定して実行」にmdsched.exeと入力してEnter
  3. 「今すぐ再起動して問題の有無を確認する」をクリック
  4. パソコンが再起動し、メモリ診断が自動で始まる(5〜15分ほどかかる)

診断結果に問題が見つかった場合は、メモリの交換が必要です。デスクトップPCならメモリの差し直し(いったん抜いて挿し直す)で接触不良が直ることもあります。ノートPCの場合はメーカーのサポートに相談しましょう。

原因④:システムファイルの破損

Windowsの動作に必要なシステムファイルが壊れていると、ブルースクリーンが発生します。突然の電源断(停電やバッテリー切れ)やウイルス感染が原因でファイルが破損することがあります。

対処法(SFCコマンドとDISMコマンド):

  1. 「スタート」ボタンを右クリック →「ターミナル(管理者)」を開く
  2. 以下のコマンドを入力してEnter:
    sfc /scannow
  3. スキャンが完了するまで待つ(10〜30分ほどかかる)
  4. 「修復できなかった」と表示された場合は、続けて以下を実行:
    DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
  5. 完了後、もう一度sfc /scannowを実行する

要するに、Windowsに「自分自身のファイルをチェックして、壊れていたら修復して」とお願いするコマンドです。黒い画面にコマンドを打つのは少し怖く感じるかもしれませんが、このコマンドはファイルを直すだけなので安全です。

原因⑤:ストレージ(SSD/HDD)の異常

パソコンのデータを保存しているSSDやHDDに物理的な故障や論理的なエラーがあると、ブルースクリーンが頻発します。とくに購入から5年以上経過しているパソコンでは注意が必要です。

対処法:

  1. 「ターミナル(管理者)」を開く
  2. 以下のコマンドを入力してEnter:
    chkdsk C: /f /r
  3. 「次回の再起動時にスケジュールしますか?」と聞かれたらYを入力してEnter
  4. パソコンを再起動すると、ディスクのチェックと修復が自動で行われる

このチェックには1〜2時間ほどかかることがあるので、時間に余裕があるときに行いましょう。もし頻繁にエラーが見つかる場合は、SSD/HDDの寿命が近い可能性があるので、早めにデータをバックアップして交換を検討してください。

セーフモードで起動する方法(再起動を繰り返す場合)

ブルースクリーンが繰り返し表示されてWindowsが起動できない場合は、セーフモードで起動しましょう。セーフモードは必要最低限のドライバーだけでWindowsを動かすモードで、原因の切り分けに役立ちます。

セーフモードの起動手順:

  1. 電源ボタンを長押しして強制終了する
  2. 電源を入れて、Windowsロゴが出たらすぐに電源ボタン長押しで強制終了する
  3. これを2〜3回繰り返すと、「自動修復」の画面が表示される
  4. 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択
  5. 再起動後の画面で、キーボードの数字の「4」または「5」を押す(5はネットワーク付きセーフモード)

セーフモードで起動できたら、直近にインストールしたアプリやドライバーをアンインストールしてみてください。それで通常起動できるようになれば、アンインストールしたものが原因です。

FAQ

ブルースクリーンが出たらデータは消える?

基本的にブルースクリーン自体でデータが消えることはありません。Windowsが安全に停止するための仕組みです。ただし、保存していない作業中のデータ(未保存のWordファイルなど)は失われる可能性があります。日頃からこまめに保存する習慣をつけましょう。

ブルースクリーンが1回だけ出てその後普通に使えている場合は放置していい?

1回だけの場合は一時的な不具合の可能性が高く、そのまま使い続けて問題ないことがほとんどです。ただし、同じ停止コードで何度も繰り返す場合はハードウェアの故障が疑われるので、早めに原因を調べましょう。

停止コードをメモし忘れた場合、あとから確認できる?

はい、確認できます。「イベントビューアー」(スタートメニューで検索)を開き、「Windowsログ」→「システム」から、エラーレベルが「重大」のログを探してください。ブルースクリーン発生時の詳細情報が記録されています。

ブルースクリーンが出たら修理に出すべき?

まずはこの記事で紹介した対処法を順番に試してみてください。ドライバーの更新やシステムファイルの修復で直ることがほとんどです。メモリ診断やディスクチェックでハードウェアの異常が見つかった場合は、メーカーや修理業者への相談をおすすめします。

ブルースクリーンの画面が一瞬で消えて読めないのですが?

Windows 11の初期設定では、ブルースクリーン表示後に自動で再起動する設定になっています。「設定」→「システム」→「バージョン情報」→「システムの詳細設定」→「起動と回復」の「設定」から、「自動的に再起動する」のチェックを外すと、画面が表示されたまま停止するので停止コードを確認できます。

参考文献