Windows Updateのあと、なんかPCの調子が悪い——。フリーズが頻発したり、アプリが落ちたり、動作がもっさりしたり。「アップデートする前は普通だったのに!」という経験、ありませんか?

実は2026年に入ってからも、1月のKB5074109や2月のKB5077181など、更新プログラムが原因でPCが不安定になる事例が相次いで報告されています。起動はできるけど数分でフリーズする、特定のアプリだけ動かなくなる……こういった「完全に壊れてはいないけど使いものにならない」状態がいちばん厄介ですよね。

この記事では、原因となっている更新プログラムの見つけ方と、安全に削除(アンインストール)する手順を、画像なしでもわかるレベルで丁寧に解説します。2026年3月時点の最新情報です。

なぜWindows Updateの後にPCが不安定になるの?

Windows Updateはセキュリティ修正や機能改善のために毎月配信されますが、特定のハードウェアやドライバーとの相性問題が発生することがあります。Microsoftも事前にテストしていますが、世の中のPCは構成が千差万別。すべての環境で問題なく動く保証はないんです。

よくある症状はこんな感じです。

  • PCが数分〜数十分ごとにフリーズして、強制再起動するしかない
  • スタートメニューやタスクバーが反応しなくなる
  • 特定のアプリ(Outlook、Edgeなど)がクラッシュする
  • ブルースクリーン(BSoD)が出て再起動を繰り返す
  • Wi-FiやBluetooth、オーディオなど周辺機能が動かなくなる

2026年1月のセキュリティ更新プログラム「KB5074109」では、Outlookのフリーズやリモートデスクトップの不具合、PCのシャットダウンができなくなるなどの問題がMicrosoft Q&Aで多数報告されました。2月の「KB5077181」でも、Windows Centralの報道によると、ゲーミングノートPCでの音声不具合やシステムフリーズの報告が相次いでいます。

まずやること:原因の更新プログラムを特定する

「なんか最近PCの調子が悪いな」と思ったら、まずいつから調子が悪くなったかを思い出しましょう。そして、そのタイミングでインストールされた更新プログラムを確認します。

更新履歴の確認手順

  1. 設定を開く(Windowsキー + I)
  2. 左メニューから「Windows Update」をクリック
  3. 「更新の履歴」をクリック
  4. 「品質更新プログラム」や「その他の更新プログラム」の一覧から、不具合が始まった時期にインストールされたKB番号をメモする

ここで見つけたKB番号(例: KB5074109)を、Googleで「KB5074109 不具合」のように検索してみてください。同じ症状で困っている人がいれば、そのアップデートが原因である可能性が高いです。

MicrosoftのWindows リリースの正常性ダッシュボードでも、既知の問題が公開されています。KB番号で検索すると、Microsoftが把握している不具合とその対処状況を確認できます。

更新プログラムを削除(アンインストール)する3つの方法

原因の更新プログラムが特定できたら、それをアンインストールしましょう。方法は3つあります。

方法1:設定画面から削除する(いちばん簡単)

  1. 設定を開く(Windowsキー + I)
  2. 「Windows Update」→「更新の履歴」をクリック
  3. 画面を下にスクロールして「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
  4. 削除したい更新プログラム(KB番号)の横にある「アンインストール」をクリック
  5. 確認ダイアログが出たら「はい」を選択
  6. 再起動を求められたら再起動する

これがMicrosoft公式が推奨する方法です。ただし、すべての更新プログラムに「アンインストール」ボタンが表示されるわけではありません。グレーアウトしている場合は、方法2か方法3を試してください。

方法2:コマンドプロンプトから削除する

設定画面で削除ボタンが出ない場合は、コマンドプロンプトを使います。

  1. スタートメニューで「cmd」と入力し、「管理者として実行」を選択
  2. 以下のコマンドを入力してEnter:

wusa /uninstall /kb:5074109

(※「5074109」の部分を、削除したいKB番号に置き換えてください。「KB」は付けず数字だけ入力します)

  1. 確認画面が表示されたら「はい」をクリック
  2. 再起動する

なお、再起動なしで進めたい場合は /norestart オプションを追加できますが、最終的には再起動が必要です。

方法3:PowerShellから削除する

PowerShellを使うと、インストール済みの更新プログラム一覧の確認と削除をまとめて行えます。

  1. スタートメニューで「PowerShell」と入力し、「管理者として実行」を選択
  2. まず一覧を確認:

Get-HotFix | Sort-Object InstalledOn -Descending | Select-Object -First 10

これで最近インストールされた10件の更新プログラムが、日付つきで表示されます。不具合が始まった日付と照らし合わせて、原因の候補を絞り込みましょう。

  1. 削除するには、コマンドプロンプトと同じく以下を実行:

wusa /uninstall /kb:5074109

削除した後にやるべき3つのこと

更新プログラムを削除して症状が改善したら、ひと安心……ですが、そのまま放置するのはNGです。以下の3つを必ずやりましょう。

1. Windows Updateを一時停止する

削除した更新プログラムは、次のWindows Update実行時に自動で再インストールされてしまいます。Microsoftが修正版を出すまで、更新を一時停止しておきましょう。

  1. 設定 → Windows Updateを開く
  2. 「更新の一時停止」で1〜5週間の期間を選択

2026年3月時点のWindows 11 24H2では、最大5週間まで一時停止できます。

2. Microsoftの修正パッチを待つ

Microsoftは毎月第2火曜日(日本時間で水曜日)に定例アップデートを配信しています。問題のある更新プログラムについては、次の定例アップデートで修正されることが多いです。Windows リリースの正常性ダッシュボードで修正状況をチェックしましょう。

3. ドライバーを最新にする

Windows Updateとの相性問題は、古いドライバーが原因であることも少なくありません。特にグラフィックドライバー(NVIDIA / AMD / Intel)やオーディオドライバーは、メーカーの公式サイトから最新版をダウンロードして更新しておくと、次回のWindows Updateで同じ問題が起きにくくなります。

それでも直らないときは?

更新プログラムを削除しても症状が改善しない場合は、別の原因も考えられます。

  • システムファイルの破損:コマンドプロンプト(管理者)で sfc /scannow を実行してシステムファイルをチェック
  • ストレージの空き容量不足:Cドライブの空きが10%未満だと動作が不安定になります。ディスククリーンアップで不要ファイルを削除
  • ハードウェアの問題:メモリやSSD/HDDの故障でもフリーズは起きます。Windows メモリ診断(mdsched.exe)でチェック
  • セーフモードで検証:セーフモードで正常に動作する場合は、常駐ソフトやドライバーが原因の可能性大

なお、PCが起動すらしない場合は、回復環境(WinRE)からの復旧が必要です。詳しくは関連記事をご確認ください。

FAQ

更新プログラムを削除してもセキュリティは大丈夫?

セキュリティ更新を削除すると、修正された脆弱性が再び露出する状態になります。あくまで一時的な対処として行い、Microsoftの修正パッチが配信されたら速やかに適用しましょう。一時停止中もウイルス対策ソフトは必ず有効にしておいてください。

どの更新プログラムが原因かわからない場合はどうすればいい?

更新履歴で「インストール日」を確認し、不具合が始まった日と一致するものから順番に1つずつ削除して検証するのが確実です。一度に複数削除すると、どれが原因だったかわからなくなるので注意してください。

削除した更新プログラムが勝手に再インストールされるのを防ぐには?

設定画面の「更新の一時停止」を使うのがいちばん簡単です。より長期間ブロックしたい場合は、Microsoftが提供する「Show or Hide Updates」トラブルシューターをダウンロードして、特定のKBを非表示にする方法もあります。

Windows 10でも同じ手順で削除できる?

基本的な手順は同じです。Windows 10の場合は「設定 → 更新とセキュリティ → Windows Update → 更新の履歴を表示する → 更新プログラムをアンインストールする」からアクセスできます。コマンドプロンプトの wusa コマンドも同様に使えます。

参考文献