「昨日までサクサク動いていたゲームが、Windowsアップデートの後から急にカクカクする……」「SteamVRが数秒ごとにフリーズして使い物にならない」——こんな経験、ありませんか?
実はこれ、2026年に入ってから特に多い相談のひとつです。2026年1月に配信されたWindows 11の更新プログラム「KB5074109」では、NVIDIA環境で平均15〜20%ものFPS低下が報告され、AUTOMATONやEAA FPS Newsなどのゲームメディアでも大きく取り上げられました。4月の「KB5083769」でも、アップデート後にPCがフリーズする事例が続いています。
この記事では、Windowsアップデート後にゲームが動かなくなる・カクつく原因を5つに整理し、自分で今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。2026年4月時点の最新情報です。
原因1:Windows Updateがグラフィックドライバーを勝手に巻き戻した
Windows Updateには、GPUドライバー(グラフィックボードを動かすソフト)を自動で古いバージョンに書き換えてしまうという厄介な仕様があります。NVIDIAやAMDの公式サイトから最新ドライバーを入れていても、アップデートのタイミングでMicrosoft提供の汎用ドライバーに上書きされることがあるんです。
つまり、「設定はいじってないのに急にゲームが重くなった」のは、裏でドライバーが差し替わっていたのが原因かもしれません。
対処法:GPUドライバーのバージョンを確認して最新に更新する
まず、今入っているドライバーのバージョンを確認しましょう。
- デスクトップを右クリック →「ディスプレイ設定」→「ディスプレイの詳細設定」でドライバーバージョンが確認できます
- NVIDIA環境ならGeForce Experience、AMD環境ならAMD Software: Adrenalin Editionを開いて最新ドライバーに更新します
- 更新後、PCを再起動してからゲームを起動してみてください
これだけで直るケースが実は一番多いです。ドライバー更新後も改善しない場合は、一度ドライバーをクリーンインストール(既存の設定をすべて消して入れ直す)するのがおすすめです。GeForce Experienceのインストール画面で「クリーンインストール」にチェックを入れるだけでOKです。
原因2:KB5074109やKB5083769など特定の更新プログラムのバグ
2026年1月14日に配信されたWindows 11向けセキュリティ更新プログラム「KB5074109」では、ゲーム中のFPSが大幅に低下する深刻な不具合が確認されています。EAA FPS NewsやAUTOMATONの報道によると、Apex Legends・Valorant・Fortniteなどの競技系タイトルで特に影響が大きく、NVIDIA公式フォーラムのスタッフも「更新プログラムのアンインストール」を解決策として言及しています。
また、2026年4月の「KB5083769」でも、インストール後にPCが固まる・動作が重くなるといった報告が上がっています。
対処法:問題の更新プログラムをアンインストールする
- 「設定」→「Windows Update」→「更新の履歴」を開きます
- 一番下の「更新プログラムをアンインストールする」をクリック
- 該当するKB番号(例:KB5074109、KB5083769)を探して「アンインストール」を選択
- PCを再起動して、ゲームの動作を確認します
アンインストール後に自動で再インストールされるのを防ぐには、「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」で1〜5週間停止できます。Microsoftから修正パッチが出るまでの一時しのぎとして使いましょう。
原因3:「ウィンドウゲームの最適化」がゲームと干渉している
Windows 11には「ウィンドウゲームの最適化」という機能があります。名前だけ見ると良さそうですが、実はこれが一部のゲームでカクつきやフレーム落ちの原因になっていることがあります。
ざっくり言うと、この機能はウィンドウモードで動くゲームの表示を滑らかにする仕組みなのですが、ゲーム側の描画処理と競合すると逆にパフォーマンスが落ちてしまうことがあるんです。Xでも「この設定をオフにしたらストリートファイター6のカクツキが全部直った」という報告が話題になりました。
対処法:ウィンドウゲームの最適化をオフにする
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開きます
- 一番下までスクロールして「グラフィック」をクリック
- 「既定のグラフィックス設定を変更する」を選択
- 「ウィンドウ ゲームの最適化」のトグルをオフにします
これで改善しない場合は、同じ画面にある「可変リフレッシュレート」もオフにして試してみてください。
原因4:VBS(仮想化ベースのセキュリティ)がゲーム性能を下げている
Windows 11ではセキュリティ強化のために「VBS(仮想化ベースのセキュリティ)」という機能がデフォルトでオンになっている場合があります。これは企業向けPCでは重要な機能ですが、ゲーミング用途ではFPSが5〜10%低下することが複数のベンチマークテストで確認されています。
Windows Updateのタイミングで、これまでオフだったVBSが勝手にオンに戻されることがあるため、アップデート後に急にゲームが重くなった原因がこれだったというケースも少なくありません。
対処法:VBSの状態を確認してオフにする
- キーボードのWindowsキーを押して「msinfo32」と入力し、「システム情報」を開きます
- 「仮想化ベースのセキュリティ」の項目を探します。「実行中」になっていたらオンの状態です
- オフにするには「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「デバイス セキュリティ」→「コア分離の詳細」を開きます
- 「メモリ整合性」のトグルをオフにしてPCを再起動します
注意:VBSをオフにするとセキュリティレベルが下がります。個人のゲーミングPC向けの対処法であり、会社のPCでは管理者に相談してください。
原因5:SteamVR・VRChatがバックグラウンド扱いになっている
VRユーザー特有の問題として、Windows 11がSteamVRをバックグラウンドプロセスとして扱ってしまうことがあります。Windowsは前面にあるアプリにCPU・GPUリソースを優先的に割り当てるため、SteamVRが「裏で動いているアプリ」扱いになると、リソースが制限されてカクつきやフリーズの原因になります。
Steamコミュニティのフォーラムでも「Windows 11にアップデートしてからVRの動作がおかしい」という報告が多数寄せられています。
対処法:SteamVRの設定ウィンドウをメインモニターに表示する
- SteamVRを起動したら、SteamVRの設定ウィンドウをメインモニター上に表示させます
- このウィンドウを最前面に出しておくと、Windowsが「アクティブなアプリ」と認識し、リソース制限が解除されます
- それでも改善しない場合は、タスクマネージャーで「vrserver.exe」を右クリック →「優先度の設定」→「高」に変更してみてください
また、Windowsの「ゲームモード」(設定 → ゲーム → ゲームモード)がオンになっているかも確認しましょう。ゲームモードはバックグラウンドプロセスの影響を抑えてくれるので、VR環境でも有効です。
それでも直らないときに試す3つのこと
上の5つを試してもダメな場合は、以下も確認してみてください。
- 完全シャットダウンで再起動する:「Shift」キーを押しながら「シャットダウン」をクリックします。Windows 11は通常のシャットダウンでは完全に電源が切れず、一部のドライバーの状態が残ることがあります
- 電源プランを「高パフォーマンス」に変更する:「コントロールパネル」→「電源オプション」で「高パフォーマンス」を選択します。ノートPCでは「バランス」が初期設定ですが、これがゲーム性能を制限していることがあります
- NVIDIA コントロールパネルの3D設定を確認する:「3D設定の管理」→「電力管理モード」が「最適電力」になっている場合、「パフォーマンス最大化を優先」に変更してください
FAQ
Windows Updateは止めたほうがいい?
セキュリティの観点からは推奨しませんが、ゲームに深刻な影響がある場合は「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」で最大5週間停止できます。修正パッチが出るまでの一時的な措置として使いましょう。
GPUドライバーをクリーンインストールするとデータは消える?
ゲームのセーブデータやファイルは消えません。クリーンインストールで消えるのはGPUドライバーの設定(解像度や3D設定のカスタマイズなど)だけです。NVIDIA GeForce ExperienceやAMD Softwareでの設定は再度行う必要があります。
KB5074109のFPS低下はMicrosoftが修正した?
2026年4月時点で、Microsoftはこの問題を「既知の問題」として公式には認めていません。AUTOMATONの報道によると、配信から数ヶ月経ってもMicrosoftは沈黙を続けており、NVIDIAフォーラムのスタッフが「更新プログラムのアンインストール」を暫定的な解決策として案内しています。
VBSをオフにしてもセキュリティは大丈夫?
個人利用のゲーミングPCであれば、Windows Defenderやファイアウォールなど他のセキュリティ機能が有効であれば大きな問題はありません。ただし、企業管理のPCではポリシーで制御されている場合があるため、IT部門に相談してください。
AMD環境でも同じ問題は起きる?
はい。KB5074109の不具合はNVIDIA環境で特に深刻ですが、AMD環境でも25H2アップデート後にFPS低下やクラッシュが報告されています。Microsoft Q&AフォーラムにAMD Radeonユーザーからの報告が複数寄せられています。
参考文献
- 【注意】Win11更新「KB5074109」でFPS大幅低下バグ発生中 — EAA FPS News, 2026年1月
- Windows「KB5074109」アプデ後に、ゲーム中のフレームレート低下報告相次ぐ — AUTOMATON, 2026年2月
- WindowsUpdate 2026年4月 不具合情報 - KB5083769 — ニッチなPCゲーマーの環境構築Z, 2026年4月
- Optimizations for windowed games in Windows 11 — Microsoft Support
- The update 25H2 Windows 11 is causing huge fps drops — Microsoft Q&A






