2026年3月のiOS版X(旧Twitter)アプリのアップデート(バージョン11.71)以降、アプリ内のダークモード切り替えができなくなったという声が急増しています。「朝起きてXを開いたらまぶしい!」「課金しないとダークモードが使えないの?」——そんな不安の声も聞こえてきますが、実は課金とは無関係。開発体制の見直しによる仕様変更が原因です。

この記事では、2026年3月時点の最新情報をもとに、ダークモードが消えた原因、iPhoneの設定で黒背景に戻す方法、そしてXだけダークにする「ショートカットオートメーション」の設定手順まで、くわしく解説します。

なにが起きた?iOS版Xのダークモード設定が消えた経緯

2026年3月4日に配信されたiOS版Xのバージョン11.71アップデート以降、アプリ内の「背景」設定が大幅に変更されました。

これまではXアプリの「設定とプライバシー」→「アクセシビリティ、表示、言語」→「表示」から、「デイ(白)」「ディム(ダークブルー)」「ナイト(真っ黒)」の3つから背景色を選べました。

アップデート後はこの選択肢が丸ごとなくなり、端末(iPhone)の外観モードに自動連動する仕様に変わりました。つまり、Xアプリ単体でダークモードのオン・オフを切り替えることができなくなったんです。

原因は「課金」じゃない——X社の開発リソース不足が背景

SNS上では「プレミアム(有料)に入らないとダークモードが使えなくなったの?」という誤解が広がっていますが、これは課金とは無関係です。無料ユーザーでもダークモード自体は利用できます。

実際の原因は、X社の開発リソース不足です。Xのプロダクト責任者であるNikita Bier氏は、「現時点では2色を超える展開に対応できるリソースがない(We don't have the capacity to support more than two colors right now)」とコメントしています

ざっくり言うと、「ライト(白)」と「ダーク(黒)」の2色だけで手一杯という状況。従来の「ディム(ダークブルー)」も同様の理由で2026年2月12日にWeb版から先に廃止されており、iOS版でも同様の流れが進んでいる形です。

対処法①:iPhoneの設定から端末ごとダークモードにする

もっともシンプルな方法がこれ。iPhone全体をダークモードにすれば、Xアプリも自動的に黒背景になります。

設定手順:

  1. iPhoneの「設定」アプリを開く
  2. 「画面表示と明るさ」をタップ
  3. 外観の項目で「ダーク」を選択

ただし、この方法だとX以外のアプリ(LINE、メール、Safariなど)も全部ダークになります。「Xだけ黒くしたいのに…」という人は、次の対処法②がおすすめです。

対処法②:Xだけダークにする「ショートカットオートメーション」の設定手順

iPhoneの「ショートカット」アプリには「オートメーション」という機能があり、「特定のアプリを開いた時に自動で○○する」といった動作を設定できます。これを使えば、Xを開いた時だけダークモード、閉じたらライトモードに戻すという動作が実現できます。

ステップ1:Xを開いたときにダークにするオートメーションを作る

  1. iPhoneの「ショートカット」アプリを開く
  2. 画面下部の「オートメーション」タブをタップ
  3. 右上の「+」または「新規オートメーション」をタップ
  4. トリガー一覧から「アプリ」を選択
  5. アプリの「選択」をタップし、「X」を探してチェック→「完了」
  6. 「開いている」「すぐに実行」を選択して「次へ」
  7. 「新規ショートカットを作成」をタップ
  8. 検索欄に「外観」と入力し、「外観モードを設定」をタップ
  9. 「外観モードを ダーク に 変更」になっていることを確認し、右上の「✓」をタップ

ステップ2:Xを閉じたときにライトに戻すオートメーションを作る

  1. 同じく「オートメーション」→「+」→「アプリ」を選択
  2. アプリの「選択」から「X」をチェック→「完了」
  3. 今度は「閉じている」「すぐに実行」を選択して「次へ」
  4. 「新規ショートカットを作成」をタップ
  5. 検索欄に「外観」と入力し、「外観モードを設定」をタップ
  6. 「外観モードを ライト に 変更」に設定し、右上の「✓」をタップ

これで、Xを開くと自動的にダークモード、Xを閉じると自動的にライトモードに切り替わるようになります。他のアプリの表示には影響しません。

対処法③:Android・ブラウザ版Xの場合

Androidの場合

2026年3月時点では、Android版Xアプリではまだアプリ内のダークモード設定が残っているケースがあります。ただし、今後のiOS版と同様の変更が行われる可能性があるため、以下の手順も確認しておくと安心です。

  1. Xアプリの左上「プロフィールアイコン」をタップ
  2. 「設定とサポート」→「設定とプライバシー」
  3. 「アクセシビリティ、表示、言語」→「表示」
  4. 背景の「ナイト」を選択

もしアプリ内に設定が見当たらない場合は、Androidの「設定」→「ディスプレイ」→「ダークテーマ」をオンにすることで、Xも黒背景になります。

PC(ブラウザ版)の場合

PCのブラウザ版Xでは、左側メニューの「もっと見る」→「設定とプライバシー」→「アクセシビリティ、表示、言語」→「表示」から背景を変更できます。ただし2026年2月以降、「ディム(ダークブルー)」は廃止され、「ライト(白)」と「ライツアウト(真っ黒)」の2択択のみとなっています。

「真っ黒はコントラストが強すぎて目が疲れる」という人は、Chrome拡張機能「X Dim Mode」や「Control Panel for Twitter」などを使うと、廃止されたディム風の表示を復活させることも可能です。ただし、サードパーティ製の拡張機能にはリスクもあるため、レビューや評判を確認してから導入しましょう。

「ディム」が廃止された背景と今後の見通し

X(旧Twitter)にはもともと3つの背景テーマがありました。

  • デイ(Default)…白背景。明るい場所での使用向け
  • ディム(Dim)…ダークブルーの落ち着いた色合い。目に優しく、多くのユーザーに人気だった
  • ライツアウト(Lights Out)…完全な黒。有機ELディスプレイではバッテリー節約になる

「ディム」は約十年間親しまれたテーマで、「真っ黒はコントラストがきついけど、ディムならちょうどいい」というユーザーが多かっただけに、廃止は大きな反発を呼びました。特に乱視のユーザーからは「ディムが唯一快適に読める選択肢だった」という声も上がっています。

今後、ディムが復活するかどうかは未定です。ただ、Xが開発リソースを理由に廃止した以上、短期間での復活は期待しないほうがいいでしょう。ショートカットオートメーションの設定は一度やっておけばずっと使えるので、お早めに設定しておくのがおすすめです。

FAQ

Xのダークモードはプレミアム(有料)限定になったの?

いいえ、ダークモード自体は無料ユーザーでも利用できます。アプリ内の切り替えボタンが廃止されただけで、iPhoneの設定からダークモードにすればXも黒背景になります。

ショートカットオートメーションを設定するとバッテリーに影響はある?

外観モードの切り替え自体は非常に軽い処理なので、バッテリーへの影響はほぼありません。むしろ有機ELディスプレイのiPhoneでダークモードを使うと、画面表示の消費電力が減り、バッテリー持ちが良くなることがあります。

ディム(ダークブルー)を復活させる方法はある?

iOSアプリでは現時点で復活させる方法はありません。PCのブラウザ版であれば、Chrome拡張機能「X Dim Mode」や「Control Panel for Twitter」を使うことでディム風の表示に戻せます。

Xアプリをダウングレードすれば元に戻る?

旧バージョンに戻せばアプリ内設定が復活する可能性はありますが、App Storeでは通常旧バージョンをダウンロードできません。また、セキュリティリスクがあるため、ダウングレードはおすすめしません。ショートカットオートメーションでの対応が安全です。

参考文献