Wordで文書を作っていたら、なんだか行間がやたら広い……。フォントを変えただけなのにスカスカになったり、1行おきに空白があるように見えたり。「設定いじった覚えないんだけど?」って思いますよね。
実はこれ、Wordあるあるのトラブルです。原因はだいたい5つに絞られるので、順番にチェックすれば3分で直せます。この記事では、2026年3月時点のMicrosoft 365版Wordをベースに、行間が広がる原因と詰める方法をわかりやすく解説します。
そもそもWordの「行間」ってなに?
まず前提知識をざっくり。Wordでいう「行間」は、文字の上端から次の行の文字の上端までの距離のことです。行と行のスキマだけじゃなく、文字の高さも含んでいるのがポイント。
だからフォントサイズを大きくすると、文字の高さが増える → 行間も自動的に広がる、という仕組みです。「1行」と設定しても、フォントサイズによって実際の幅は変わります。
ここを理解しておくと、以下の原因と対処法がスッと頭に入りますよ。
原因1:「行グリッド線に合わせる」がオンになっている(最多)
Wordには「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」という長い名前の設定があります。これがオンだと、フォントを変えたときに行間がガクッと広がることがあります。
特に游明朝・游ゴシック・メイリオなど、文字の上下に余白が多いフォントで顕著です。Wordが「グリッド線(目に見えない方眼紙みたいなもの)に文字を揃えよう」として、1行分に収まらないと判断すると2行分のスペースを確保してしまうんですね。
直し方
- 行間を直したい段落を選択(全体ならCtrl + A)
- 「ホーム」タブ → 「段落」グループの右下にある小さい矢印(↘)をクリック
- 「インデントと行間隔」タブを開く
- 下のほうにある「1ページの行数を指定時に文字を行グリッド線に合わせる」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
これだけで、游フォント特有の不自然な行間の広がりはほぼ解消されます。Microsoftの公式サポートページでも、この設定が行間に影響すると説明されています。
原因2:行間が「1行」以外に設定されている
意外と見落としがちなのが、行間の設定そのものが変わっているケース。誰かが作ったファイルを引き継いだり、テンプレートを使ったりすると、行間が「1.5行」や「2行」に設定されていることがあります。
直し方
- 対象の段落を選択
- 「ホーム」タブ →「行と段落の間隔」ボタン(↕のアイコン)をクリック
- 「1.0」を選ぶ
もっと細かく調整したい場合は、「行間のオプション」を開いて「行間」を「固定値」にし、「間隔」にpt(ポイント)で数値を指定します。フォントサイズが10.5ptなら、間隔は15〜18ptくらいが読みやすいですよ。
原因3:「段落前」「段落後」の間隔が入っている
行間は詰まっているのに段落と段落の間だけ広い場合、犯人はこれ。Microsoft 365のWordは、デフォルトで「段落後: 8pt」の間隔が設定されているテンプレートがあります。
つまり、Enterキーで改行するたびに約3mmの余白が自動で入る仕組み。「行間が広い」と感じる原因の多くがこれだったりします。
直し方
- 段落を選択して「段落」ダイアログを開く(段落グループの右下↘をクリック)
- 「インデントと行間隔」タブの「間隔」セクションを確認
- 「段落前」と「段落後」を両方「0pt」に変更
- 「OK」をクリック
ちなみに「行と段落の間隔」ボタンから「段落前にスペースを追加」「段落後にスペースを削除」をワンクリックで切り替えることもできます。
原因4:スタイル(Normal)のデフォルトが変わっている
「新しい文書を作るたびに行間が広い!」という人は、Normalスタイルの既定値が変更されている可能性があります。Wordの「標準」スタイルには行間・フォント・段落間隔などがセットで定義されていて、これが変わると全文書に影響します。
直し方
- 「ホーム」タブ → スタイルギャラリーの「標準」を右クリック → 「変更」
- 左下の「書式」ボタン → 「段落」を選択
- 行間を「1行」、段落前後を「0pt」に設定
- 「このテンプレートを使用した新規文書」にチェックを入れて「OK」
これで、今後新しく作る文書はすべて設定した行間がデフォルトになります。Microsoftの公式ヘルプでも、この方法が案内されています。
原因5:ルビ(ふりがな)やフォントサイズ混在の影響
文書内でルビ(ふりがな)を振ったり、一部だけフォントサイズを大きくしていると、その行だけ行間が広がります。Wordが大きい文字やルビ分のスペースを自動確保するためです。
直し方
この場合は「固定値」で行間を統一するのが確実です。
- 全体を選択(Ctrl + A)
- 「段落」ダイアログを開く
- 「行間」を「固定値」に変更し、「間隔」に適切なpt値を入力
- 「OK」をクリック
固定値にすると、フォントサイズやルビに関係なく行間が一定になります。ただし、値を小さくしすぎると文字が重なるので注意。本文のフォントサイズの1.4〜1.7倍くらいのpt値が目安です(例: 10.5ptのフォント → 固定値15〜18pt)。
【早見表】行間トラブルの原因と対処法まとめ
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 游フォントに変えたら行間が倍になった | 行グリッド線への吸着 | 「行グリッド線に合わせる」をオフ |
| 全体的にスカスカ | 行間が1.5行 or 2行 | 行間を「1行」か「固定値」に変更 |
| 段落ごとに隙間がある | 段落前後の間隔 | 段落前・段落後を0ptに |
| 新規文書を作るたびに広い | Normalスタイルの既定値 | 標準スタイルを変更→既定に設定 |
| 一部の行だけ広い | ルビ or フォントサイズ混在 | 行間を「固定値」で統一 |
FAQ
行間を「固定値」にしたら文字が重なってしまいました。どうすればいいですか?
固定値のpt数が小さすぎます。フォントサイズの1.5倍くらいを目安に数値を上げてみてください。10.5ptのフォントなら16〜18ptが適切です。
Wordの行間設定を変えても、印刷するとまた広くなるのはなぜ?
プリンタードライバーの「割り付け印刷」や「拡大/縮小」設定が影響している場合があります。印刷プレビューで確認し、プリンター側の設定も見直してみてください。
游明朝やメイリオを使いたいけど行間が広がるのが嫌です。フォントを変えずに直せますか?
はい。「行グリッド線に合わせる」をオフにするだけで、游明朝・メイリオでも行間が適切になります。フォントを変える必要はありません。
Wordの行間設定はどこにある?ボタンが見つかりません
「ホーム」タブの「段落」グループにある上下矢印(↕)のアイコンが「行と段落の間隔」ボタンです。もしリボンが折りたたまれている場合は、リボンの右端の「∨」をクリックして展開してください。
Mac版のWordでも同じ方法で直せますか?
はい。Mac版Word(Microsoft 365)でも「段落」ダイアログから同じ設定が変更できます。メニューの位置が若干異なりますが、「フォーマット」→「段落」から同様の操作が可能です。






