フリーランス仲間とのZoom飲み会で「iPhone 17に変えようとしたらeSIMクイック転送ができなくて焦った」という話が出ました。IIJmioを使っているその仲間は、新しいiPhoneを近づければSIMが自動で移ると思い込んでいたそうです。結局その場でマイページからeSIM再発行を申請して、5分で移行完了。拍子抜けするほどあっさり終わったと笑っていました。

iPhone 17シリーズは全モデルで物理SIMスロットが廃止され、eSIM専用になりました。大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイル)やサブブランド(ahamo・UQ mobile・Y!mobile・LINEMO・povo)ならeSIMクイック転送でスムーズに移行できます。ただ、格安SIM(MVNO)はほとんど非対応です。

焦らなくて大丈夫です。クイック転送が使えなくても、eSIM再発行で同じ電話番号のまま移行できます。5分から15分で終わります。

iPhone 17の物理SIMスロット廃止で何が変わった?

2025年9月、Appleが発表したiPhone 17シリーズ(iPhone 17・iPhone 17 Air・iPhone 17 Pro・iPhone 17 Pro Max)は、日本国内版を含む全モデルでSIMトレイがなくなりました。これまでのiPhoneのように、SIMカードを抜き差しして回線を切り替える使い方はもうできません。

eSIM(イーシム)は、スマホ本体に内蔵されたチップに回線情報を書き込む仕組みです。物理的なカードがないぶん、オンラインの手続きだけで回線の開通や切り替えができます。

iPhone 13以降はeSIMに対応していたので、すでにeSIMで使っている方なら大きな問題はありません。ただし、物理SIMカードのまま使い続けている方は要注意。iPhone 17に機種変更する前に、eSIMへの切り替えか再発行の手続きが必要になります。

「eSIMクイック転送」に対応している格安SIMはごくわずか

eSIMクイック転送は、古いiPhoneから新しいiPhoneへeSIMの回線情報をそのまま移せるAppleの機能です(iOS 16以降対応)。2台を近くに置くだけで、キャリアに連絡しなくてもSIMの引っ越しが完了します。

大手キャリアとサブブランドはほぼ対応しています。ところが格安SIM(MVNO)では、2026年6月時点で対応しているのは2社だけ

事業者eSIMクイック転送備考
J:COM MOBILE対応手数料なし
BIGLOBEモバイル対応(au回線のみ)ドコモ回線は非対応
IIJmio非対応マイページからeSIM再発行
mineo非対応マイページからeSIM再発行
日本通信SIM非対応マイページからeSIM再発行

IIJmio・mineo・日本通信SIMなど、ユーザー数の多いMVNOが軒並み非対応というのが実情です。先日、母のiPhoneを機種変更したときもIIJmioだったので、クイック転送の画面は出てきませんでした。

MVNO別のeSIM再発行手順と手数料

クイック転送が使えなくても、各社のマイページからeSIMの再発行を申し込めば大丈夫です。QRコードが発行されるので、新しいiPhoneのカメラで読み取れば回線が開通します。

Wi-Fi環境が必要です。自宅のWi-Fiに接続した状態で作業してください。

IIJmio(アイアイジェイミオ)

手数料はタイプD(ドコモ回線)が433.4円、タイプA(au回線)が220円です。いずれも税込。

  1. IIJmio会員専用ページにログインする
  2. 「SIM再発行・交換」を選ぶ
  3. 「eSIM」を選んで申し込む
  4. 最短即日、メールにQRコード(またはアクティベーションコードのURL)が届く
  5. 新しいiPhoneの「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」からQRコードを読み取る

もし「SIM再発行・交換」のメニューが見当たらない場合は、ログイン後のトップページ上部にある「ギガプラン」のタブから進んでみてください。

mineo(マイネオ)

eSIMプロファイル発行料として440円(税込)がかかります。

  1. mineoマイページにログインする
  2. 「SIMカード変更・再発行」メニューを開く
  3. 「再発行」を選んで申し込む
  4. 審査完了メールが届いたら、メール記載のQRコードを新しいiPhoneで読み取る

日本通信SIM

2025年4月から、eSIMの再発行手数料が年3回まで無料になりました。4回目以降は1,100円(税込)です。機種変更が年に何度もある方でなければ、実質無料で移行できます。

  1. 日本通信SIMのマイページにログインする
  2. 「SIM再発行」メニューを開く
  3. eSIM再発行を申し込む
  4. 発行されたQRコードを新しいiPhoneで読み取る

年3回まで無料の対象は、eSIM→eSIMの再発行と物理SIM→eSIMへの変更です。逆方向(eSIM→物理SIM)は3,300円かかるので注意してください。

手数料の比較(2026年6月時点)

MVNOeSIM再発行手数料備考
IIJmio(タイプD)433.4円ドコモ回線
IIJmio(タイプA)220円au回線
mineo440円全回線共通
日本通信SIM年3回まで無料(4回目〜 1,100円)2025年4月〜

物理SIMユーザーは事前にeSIMへ切り替えておくと安心

いまiPhoneに物理SIMカードを入れて使っている方は、iPhone 17に機種変更する前にeSIMへ切り替えておくのがおすすめです。

iPhone 13以降なら「設定」→「モバイル通信」→「eSIMに変換」という項目が表示されることがありますが、これはキャリアが対応している場合だけ。格安SIMではこの画面が出ないことが多いので、マイページから「SIMタイプ変更(物理SIM→eSIM)」を申し込む形になります。手数料はeSIM再発行と同額のケースがほとんどです。

フリーランス仲間4人のうち3人が「iPhone 17にしたい」と話していたのですが、全員が物理SIMのままでした。Zoomの画面越しに一人ずつマイページを開いてもらって、その場でeSIMへの切り替え手続きを済ませたんです。一人あたり10分もかからなかった。事前にやっておけば、iPhoneが届いた日にクイック転送の画面が出なくても慌てずに済みます。

QRコードを読み取るときに気をつけること

eSIMのQRコードは、新しいiPhoneの初期設定(「こんにちは」画面)の途中で読み取ることもできますし、初期設定が終わったあとに「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」から読み取ることもできます。

気をつけてほしいのが、QRコードは基本的に1回しか使えないという点です。読み取りに失敗したり途中でキャンセルしたりすると、もう一度再発行が必要になることがあります。Wi-Fiの接続が安定している場所で、落ち着いて操作してください。

QRコードがメールで届いた場合は、古いiPhoneやパソコンの画面にQRコードを表示して、新しいiPhoneのカメラで読み取ります。新しいiPhoneの画面に表示されたQRコードを、その同じiPhoneで読み取ることはできません。別の端末がもう1台必要です。

FAQ

eSIMクイック転送ができないと電話番号は変わってしまう?

変わりません。eSIM再発行は同じ電話番号・同じ契約のまま、回線情報を新しい端末に移す手続きです。番号もプランもそのまま引き継がれます。

eSIM再発行中に電話やデータ通信が使えない時間はある?

新しいiPhoneでeSIMプロファイルをインストールして回線が切り替わるまで、数分間は通信できなくなります。自宅のWi-Fiに接続した状態で作業すれば、LINEやブラウザはWi-Fi経由でそのまま使えます。

物理SIMのままiPhone 17に機種変更はできる?

できません。iPhone 17シリーズにはSIMトレイ自体がないため、物理SIMカードを挿入する場所がありません。事前にeSIMへの変更手続きが必要です。

eSIM再発行のQRコードはスクショで保存してもいい?

保存すること自体は問題ありませんが、QRコードは1回の読み取りで無効になるものが多いです。セキュリティの観点からも、読み取りが終わったらスクショは削除しておくのが安心です。

参考文献