確定申告のために会計ソフトとクレジットカードを連携しようとしたのに、「同期エラー」「明細が取り込めない」「そもそも対応していない」——こんなトラブルに直面していませんか?
2026年2月現在、個人事業主やフリーランスの確定申告では弥生(やよいの青色申告オンライン)、freee会計、マネーフォワード クラウド確定申告の3大クラウド会計ソフトが主流です。いずれもクレジットカードとの自動連携機能を持っていますが、「連携できない」という声が毎年この時期に急増します。
この記事では、ソフト別に連携できない原因を切り分けて、今すぐできる対処法をわかりやすくまとめました。自動連携がどうしてもダメなときの「CSV手動取り込み」のやり方まで解説するので、最後まで読めば確定申告は乗り切れます。
そもそも会計ソフトのクレカ連携って何をしてるの?
まず仕組みをざっくり理解しておきましょう。会計ソフトのクレカ連携とは、クレジットカード会社のWeb明細サイトに自動でログインして、利用明細をダウンロードしてくる機能のことです。
裏側ではアカウントアグリゲーション(銀行やカード会社のサイトからデータを集める技術)が使われています。つまり、会計ソフトがあなたの代わりにカード会社のサイトにログインして明細を取ってきてくれているわけです。
ということは、カード会社側のサイトが変わったり、ログイン方法が変わったりすると連携が壊れることがあります。これが「急に連携できなくなった」の正体です。
連携できない原因5つ(全ソフト共通)
弥生・freee・マネーフォワードに共通する、クレカ連携トラブルの原因を5つにまとめました。
原因1:カード会社のWeb明細サイトのパスワードを変更した
カード会社のサイトでパスワードを変えたのに、会計ソフト側の登録情報を更新していないケースです。会計ソフトは古いパスワードでログインしようとして失敗します。対処法は、会計ソフトの口座連携設定を開いて、新しいパスワードに更新するだけです。
原因2:追加認証(ワンタイムパスワード・2段階認証)を求められている
最近はセキュリティ強化のため、カード会社側が追加認証を要求するケースが増えています。会計ソフトの自動連携ではワンタイムパスワードを自動入力できないため、同期が止まります。
対処法は、カード会社のサイトに直接ログインして追加認証を済ませてから、会計ソフトで再度同期ボタンを押すことです。freee公式ヘルプでもこの手順が案内されています。
原因3:カード会社のサイトがメンテナンス中
カード会社がシステムメンテナンスを行っていると、データを取得できません。マネーフォワード公式によれば、この場合「一時停止中」と表示されることがあります。数時間〜1日待ってから再度同期すれば解決します。
原因4:クレジットカードの利用明細がまだ「未確定」
これが一番多い「見落とし」です。クレジットカードの明細には「未確定」と「確定」の2つの状態があります。会計ソフトが取り込むのは確定済みの明細だけです。
つまり、今月カードを使った分の明細は、締め日を過ぎて請求額が確定するまで会計ソフトには表示されません。これはエラーではなく仕様なので、締め日まで待ちましょう。
原因5:そもそもカードが自動連携に対応していない
一部のクレジットカード(とくに地方銀行系カードや法人カードの一部)は、会計ソフトの自動連携に対応していません。対応しているかどうかは各ソフトの公式ページで確認できます。
ソフト別:連携できないときの具体的な対処法
ここからは弥生・freee・マネーフォワードそれぞれの画面操作をベースに、具体的な対処法を紹介します。
弥生(やよいの青色申告オンライン / 弥生会計 Next)の場合
- 「スマート取引取込」を開く
- 左メニューの「口座連携の設定」をクリック
- 連携済みのカードにエラーマークが出ていないか確認
- エラーが出ていたら「再連携」ボタンをクリックし、カード会社のログイン情報を再入力
- 「未確定の取引」画面に明細が表示されるまで数分〜数時間待つ
弥生公式:未確定の取引画面に取引が表示されない場合も参考にしてください。
freee会計の場合
- ホーム画面で該当のクレジットカード口座を探す
- 口座名の下にある「▼」をクリック →「口座を同期」を押す
- 同期エラーが出る場合は「口座の設定」→「再認証」でログイン情報を更新
- それでもダメなら、一度口座の同期を解除して再登録する
freeeでは同一金融機関で複数口座を連携すると同期エラーが頻発することがあります。freee公式:同一金融機関で複数口座の同期エラーが頻発する場合に対処法が載っています。
マネーフォワード クラウドの場合
- 「データ連携」→「新規登録」画面で連携状態を確認
- 「エラー」または「一時停止中」の表示があれば「再取得」をクリック
- ログイン情報の更新を求められたら、カード会社の最新のID・パスワードを入力
- Caps LockがONだと意図しない文字列が入力されるので注意
自動連携がダメなときの最終手段:CSV手動取り込み
「いろいろ試したけど連携できない」「そもそも対応カードじゃない」という場合でも大丈夫です。クレジットカード会社のサイトから明細をCSVファイルでダウンロードして、手動で取り込む方法があります。
ステップ1:カード会社のサイトからCSVをダウンロード
カード会社のWeb明細サイトにログインし、「利用明細ダウンロード」や「CSV出力」といったメニューを探してください。ほとんどのカード会社はCSVまたはExcel形式での明細ダウンロードに対応しています。
ステップ2:会計ソフトに取り込む
弥生の場合:「スマート取引取込」→「入出金明細ファイル取込」からCSVファイルをアップロードします。タイトル行がある場合は取込開始行を指定しましょう。弥生公式:CSV形式のクレジットカード明細を取り込むに手順の詳細があります。
freeeの場合:「口座」→ 該当の口座 →「明細のアップロード」からCSVファイルを選択します。自動連携に対応していない金融機関でも、手動で明細を取り込む方法が用意されています。
マネーフォワードの場合:「自動で仕訳」→「連携サービスから入力」→「インポート」で、CSVファイルを取り込めます。テンプレートをダウンロードして手入力することも可能です。マネーフォワード公式:取引明細をインポートするが参考になります。
CSV取り込みの注意点
- カード会社によってCSVのフォーマットが異なるので、取り込み時に「どの列が日付で、どの列が金額か」を正しく指定する必要があります
- 自動連携とCSV取り込みを併用すると明細の重複が発生しやすいため、どちらか一方に統一するのがおすすめです
- CSVで取り込んだ場合でも、仕訳の自動推測(AIによる勘定科目の自動判定)は機能します
確定申告前にやっておくべき3つの予防策
毎年「連携できない!」と焦らないために、ふだんからやっておくといいことをまとめました。
予防策1:月イチで同期状態をチェックする
年1回の確定申告直前にまとめて対処しようとすると、エラーが溜まって大変です。月に1回は会計ソフトを開いて、明細がちゃんと取り込まれているか確認しましょう。
予防策2:カード会社のパスワード変更時に会計ソフトも更新する
パスワードを変えたら、すぐに会計ソフトの連携設定も更新するクセをつけましょう。これだけでエラーの半分は防げます。
予防策3:連携対応カードをメインカードにする
事業用のクレジットカードを選ぶとき、使っている会計ソフトの自動連携に対応しているかを事前に確認してから契約すると、あとで困りません。
FAQ
会計ソフトにクレカを連携するとカード情報は安全?
弥生・freee・マネーフォワードいずれも、カード番号そのものは保存しません。連携に使うのはカード会社のWeb明細サイトへのログイン情報で、通信は暗号化されています。ただし、パスワードの使い回しは避けましょう。
連携できる明細の期間はどのくらい?
多くのカード会社では過去3〜15ヶ月分の明細が取得可能です。ただし、会計ソフトの初回連携時にさかのぼれる期間はソフトによって異なります。freeeでは過去の明細取得期限が切れた分は「明細のアップロード」で補う必要があります。
自動連携とCSV手動取り込みは併用できる?
技術的には可能ですが、明細の重複が発生しやすいため推奨されません。自動連携がうまくいかない期間だけCSVで補完し、それ以外は自動連携に統一するのがベストです。
法人カードでも連携できる?
法人カードの対応状況はカード会社と会計ソフトの組み合わせによります。対応一覧は各ソフトの公式ページで確認してください。一般的に、大手カード会社(三井住友、楽天、JCBなど)の法人カードは対応していることが多いです。
参考文献
- 口座が連携(同期)できない時の対処方法 — freee ヘルプセンター
- 未確定の取引画面に取引が表示されない — 弥生 サポート情報
- データ連携時にエラーメッセージが表示されます — マネーフォワード クラウド会計サポート
- 口座自動連携 対応金融機関一覧 — 弥生株式会社
- 同期対応していない金融機関を登録し、明細を取り込む — freee ヘルプセンター



