Windows Updateのあとに再起動が止まらなくなる原因

2026年4月、工房のDell検証機にKB5083769をインストールしたら、再起動後に画面がモザイク状にピクセル化してブートループに入った。自分の経験では、Windows Updateの地雷はキャリア15年でも踏むときは踏むんですよね。

Windows Updateで再起動が繰り返される原因は、更新プログラムがブートコンポーネント(起動に使うシステムの根幹部分)を書き換えたときに、ドライバやファームウェアとの食い合わせが悪くなるケースがほとんどです。2026年だけでも、2月のKB5077181、4月のKB5083769、6月のKB5094126と、再起動ループの報告が複数回出ています。

とくにWindows 11 24H2以降は、セキュアブート証明書の更新やBitLockerのブート検証が絡むため、更新トラブルの影響範囲が過去のバージョンより広がっている印象がある。HP EliteBookやDell Precisionなど、EFIパーティションの空きが少ないビジネスPCで報告が目立ちます。

回復環境(WinRE)に入る方法

デスクトップに戻れない状態で最初にやることは、Windows回復環境(WinRE)への進入です。

やることはシンプルで、電源ボタン長押しによる強制シャットダウンを2回繰り返す。3回目の起動で「自動修復を準備しています」の画面が出れば成功です。そこから「詳細オプション」に進めます。

具体的な手順はこうなります。

  1. PCの電源を入れる
  2. メーカーロゴまたはWindowsロゴが表示されたタイミングで、電源ボタンを10秒以上長押しして強制シャットダウン
  3. もう一度電源を入れ、同じタイミングで電源ボタン長押し
  4. 3回目に電源を入れると「自動修復を準備しています」と表示される
  5. 「自動修復」の画面で「詳細オプション」をクリック

(ちなみに自分は「何回やったら出るんだっけ」と毎回迷う。答えは強制シャットダウン2回、3回目起動でWinRE。覚えておくと焦らなくて済みます)

ただし、いきなり電源ボタンを長押ししたくなる気持ちはわかるんですが、Windowsロゴが出ていない段階で押しても意味がないので、ロゴが出るまでは待ってください。メーカー製PCだとメーカーロゴ→Windowsロゴの順に出るので、Windowsロゴが出たタイミングがベストです。

品質更新プログラムをアンインストールする手順

WinREに入れたら、ここから原因の更新プログラムを外していきます。

  1. 「トラブルシューティング」をクリック
  2. 「詳細オプション」をクリック
  3. 「更新プログラムのアンインストール」をクリック
  4. 最新の品質更新プログラムをアンインストールする」を選択
  5. アカウントを選択し、パスワードを入力
  6. 「品質更新プログラムをアンインストールする」をクリック
  7. 処理が完了したら「完了」→「続行」でWindowsを起動

ここで注意点がひとつ。「最新の品質更新プログラム」と「最新の機能更新プログラム」の2つが表示されますが、毎月のWindows Update(累積更新)で再起動ループが起きた場合は「品質」を選んでください。「機能」は23H2から24H2へのバージョンアップを巻き戻す用です。

ぶっちゃけ、この手順はメーカー製PCでも自作PCでもまったく同じ。自分がDell検証機でKB5083769のブートループに当たったときも、この手順でデスクトップに戻れました。データも無傷だった。

アンインストール後にやっておくこと

デスクトップに戻れたら、すぐにやるべきことが2つあります。

Windows Updateの一時停止

「設定」→「Windows Update」を開いて、「更新の一時停止」から1〜2週間分停止します。これをやらないと、同じ更新プログラムがすぐに再インストールされてしまう。Microsoftが修正版を出すまでの時間稼ぎなんですよね。

GPUドライバとチップセットドライバの確認

Windows Update起因のブートループは、更新プログラムとドライバの食い合わせが原因であることが多い。GPU(NVIDIAAMDIntel)とチップセットのドライバを各メーカー公式サイトから最新版に更新しておくと、次の更新で同じトラブルを踏みにくくなります。

Microsoft公式のWindows 11 24H2 の既知の問題と解決済みの問題ページで、該当KBの修正状況を確認するのも忘れずに。メーカーは「次回の更新で修正予定」と案内していても、実際にいつ修正版が降ってくるかは読めないので、一時停止を解除するタイミングはこのページを見て判断するのが確実です。

WinREからもアンインストールできない場合

まれに、WinRE自体が壊れていたり、更新プログラムのアンインストールがエラーで完了しないケースがあります。その場合の手段は以下の順で試してください。

WinREの「システムの復元」を使う

復元ポイントが残っていれば、更新前の状態に巻き戻せます。15年やっててもこの設定は毎回ググるんですが、日頃から復元ポイントを手動で作っておくと本当に助かる。自分は工房の全7台で、ドライバ更新やWindows Update適用の前に手動で復元ポイントを作るルールにしています。

Windows 11インストールメディア(USB)からWinREに入り直す

PC内蔵のWinREが破損している場合は、Microsoft公式のメディア作成ツールで作ったUSBメモリから起動すれば、同じ「更新プログラムのアンインストール」にアクセスできます。USBメモリは8GB以上が必要です。

クリーンインストール(最終手段)

上記すべてがダメな場合の最終手段。Cドライブのデータは消えるため、USBブートでデータ救出を先にやることをおすすめします。起動しないPCからデータを取り出す手順は別記事で詳しく書いているので、そちらを参照してください。

結局のところ、WinREからの品質更新アンインストールで大半のケースは復旧できます。PCショップ時代の持ち込み修理でもWindows Update後のトラブルは定番中の定番だったんですが、この手順を知っているだけで安心感がだいぶ違うはずです。

FAQ

WinREに入れず「自動修復を準備しています」が表示されない場合は?

強制シャットダウンのタイミングが早すぎる可能性があります。Windowsロゴが表示されてから電源ボタンを長押ししてみてください。それでもダメな場合は、Windows 11のインストールメディア(USBメモリ)から起動して回復環境にアクセスする方法が確実です。

アンインストール後に同じ更新プログラムがまたインストールされてしまう

Windows Updateの一時停止を設定していないと、同じ更新が自動で再インストールされます。デスクトップに戻ったらすぐ「設定」→「Windows Update」→「更新の一時停止」で1〜2週間停止してください。Microsoftの修正版が配信されるまで待つのが安全です。

BitLocker回復キーを求められた場合はどうする?

Windows 11 24H2ではBitLocker(デバイスの暗号化)がデフォルトで有効になっているPCが増えており、ブートコンポーネントの変更で回復キーが要求されることがあります。スマホからaka.ms/myrecoverykeyにアクセスし、Microsoftアカウントに保存されている48桁の回復キーを入力してください。

品質更新と機能更新、どちらをアンインストールすればいい?

毎月の累積更新プログラム(KB番号が付いた月例パッチ)が原因の場合は「最新の品質更新プログラム」を選択します。23H2から24H2のようなバージョンアップを巻き戻す場合のみ「機能更新プログラム」を選んでください。

参考文献